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【芸術論】これからのアート業界を考える

2018年2月に行われた東京芸大のキュレーターに関するシンポジウムで、初めて黒沢さんをお見かけしたのだけど、その頃から長谷川先生のもと、独特の視点で実力を発揮されていたと思う。

いま、世界中が同じことで悩まされているという希少な状況において、これからアートにできることっていったい何なのだろうと日々考えながら(それでも1日1日、目の前にあることを粛々とこなしているのだけれど)この記事に出逢った。

この企画が行われたのはまだ世界中が深刻な状況になる前なのだけど、もうすでに ”ヒト・モノ・災害・美術館が織りなす舞台装置(セノグラフィー)"というところに作家もキュレーターも注目をしていて、且つそれをパフォーマンスとして行なっていたところが非常に興味深くとてもとても魅力的で、読んでいてひたすらドキドキしてしまった(そして何より、黒沢さんの書評が秀逸で素晴らしい。。)

これを読んで改めて感じることは、きっと今までのようなアートビジネスやマネジメントは今後変化していくのだろうなということ。あくまでそれはネガティブな未来になるのではなく、それによってより愉しく、よりエキサイティングなものがたくさん生まれるのではないかなということ。それを想像するだけで、ワクワクする。

いま現在のアート業界はというと、滅多に拝見することのできない世界中の様々な美術館の展覧会が「オンライン」で公開されていたり、メガギャラリーは売上の数パーセントをWHOに寄付していたりと、少しずつ動きを見せている。うまく表現できないけれど、オンラインでも享受できるものもあれば、実際に本物を目の前にしなければ感じられない情熱のようなものも、芸術作品には秘められていると、わたしはどこかで信じている。どちらにもメリットデメリットはあるだろうからこそ、いっそのことどちらも欲張って、近い将来には思ってもみなかった世界が広がることをイメージして、1日1日を、その日に向けて積み重ねていきたい。


#Art #アート #アートマネジメント #美術手帖 #現代アート

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