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弱々しいと思っていた自分も「その繊細さが何よりの魅力なんだ」と自己承認できる

出来事は過去になった瞬間、

美しくなるのはなぜだろう。

映りの悪い自分の写真も、

あとで見返せば好きになれる。




過去に撮った写真がだいぶ溜まってきた。

ツレ兄さん(同居中のパートナー)が写真好きで、

いつもいろいろな角度から

まさにスマホを構えて

狙ってくる。



そんな写真を今になって見返してみると、

「あ、意外といい顔してるな」

と思う。


撮られた当時は

自分の映りが気に入らなかったものも、

なんというか、

それはそれで

味があるじゃないか、と。



例えば

その写真を撮った日の前日にイヤなことがあって

それに気持ちを支配されて顔がゆがんでいたり、


漠然とした将来の不安にさいなまれて

暗い表情をしていたりすると、


その精神状態が写真に写り込んで

目に力がないのが目立つ。


撮られた直後にチェックすると、

「ほうれい線が目立ち始めたな」

「スタイルがもうちょっと良かったらな」

「髪がぐちゃぐちゃだな」

と粗探しばかりして、

「これで良し!」

と思える写真は1枚もない。



でも

少し時を寝かせて

半年くらい経ってみると、

どれもこれも、

「悪くないじゃん」

と思えるから不思議だ。


美容師をしているからか、

髪形も、服装も、

それなりには気を遣っているし、


弱々しいと思っていた自分も、

その繊細さが何よりの魅力なんだと、

写真を通して

自己承認できる。



その、「多くを受け取り過ぎていつも複雑な表情をしている自分」に

自然と敬意を抱く。




「全然だめだ」といつも自分に責められ続けている自分。


そんな叱責のムチから遠く逃れた場所にいる自分は、

なかなか

愛すべき存在だと気づくことができる。







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