この揺れ惑う心のアンテナ

すぐに心の器がいっぱいになる。

ちょっとしたことで

頭の中がいっぱいになる。

HSPの特徴のひとつだ。

誰かが辛いときに共感する場面や、

何気なく言われた一言で動揺する場面などはとくに、

感情の針が大きく振り切る。

大きな不安の塊で支配され、

周りからの刺激に対して

あまりにも無防備な状態になるのだ。

非繊細な人から見れば

滑稽なほどのうろたえ方と

大げさにも見えるほどの他人への恐れ。

心の器はすぐにいっぱいいっぱいになり、

すぐにでも

誰もいない一人の空間で自分を

落ち着かせたくなる。

この感覚は

なかなか理解を得難い。

故に、

子どものころから

「分かってもらえない、

変わってると思われている」

という寂しい経験を少なからず

重ねている。

今では

自分の特性を理解しているし、

他人との心の構造や深さ、感度が違うことを

受け入れている。

様々な書籍やYouTubeで述べられている内容が

自分に当てはまると感じる度に、

「このビクビクは自分のせいではなく、

元々の性質なのだ」

と少し心が軽くなる。

しかしこの揺れ惑う心のアンテナは、

仕事する上では武器になる。

相手の心の機微を鋭くキャッチし、

望むものを提供できる才能だからだ。

才能とは

良い面だけでなく副作用もある。

自分の神経を使って

接客すれば恐らく、

たいていの人を満足させることはできるだろう。

ただし、

その後はぐったりと疲れ果てる。

もっと上手く自分の才能を使いこなし、

さじ加減の調整が上達することを願う。





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