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被害者妄想を卒業する

自分で言うのもなんだが、

私は被害者ぶるのが大好きだ。


何かあったらすぐに、

被(こうむ)ったと思ってしまう。


こんな感覚でいるもんだから、

おそらく、

起きてくる出来事を

公平には見れていない。

なにせ、

自分はかわいそうな人、

相手は悪党、なんだから。


しかし、

さすがにそろそろ

この被害者妄想癖は

卒業しようと思う。


だって、

なんというか、

滑稽だ。


ほんの小指の先ほどの出来事を

わざわざ東京ドームのように大袈裟にして、

豊かな想像力で

「私はかわいそう劇場」

を演じているのだから。


しかも観客はゼロ。


他の人は

それぞれ別の劇場を演じるのに忙しく、


現実離れした私の作り話に

誰も興味がない。


起きたことは、

ただ、起きたことである。

その出来事に

一生懸命デコレーションして、

意味を付けてギトギトにしているだけだ。


どうやら人間というのは、

なんでも複雑なほうに持っていくのが得意なようだ。


私は、人間という生き物の1サンプルでもある。


「妄想劇場」の名俳優になって

気持ちよく演技しているときは、

自分でもその茶番に気づかないが、

はたから見ると

ヘンテコなこと、

そろそろ卒業したい。





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