やりたい事を仕事にする、の罠
やりたい事を仕事にすると、
好きでやっていた時のように、
純粋に楽しめなくなる。
仕事にすることによって、
様々な制約が設けられ、
思い通りにならないことも必ず出てくるからだ。
例えば、
髪を触るのが好きで、
自分の髪をアレンジしたり
友達の髪を切ってあげたりしている人がいるとする。
ところが美容師として仕事でやるとなると、
自分が生理的に無理な人や、
やたら難癖をつけてくる人も
相手にしなければならなくなる。
おおよそ自分の言うことなど耳を貸さない後輩の指導をさせられたり、
体調が悪くてもお客様に伝わらないよう
作り笑顔で終日過ごさなければならなかったりもする。
例えば歌うのが好きで、
カラオケに週3回は必ず行っているような人が
歌手になったら、
契約している会社の意向で
着たくもない衣装を着たり、
歌いたくない曲調の楽曲を
来る日も来る日も歌わなければならなかったりする。
さらにメディアの露出が増えると、
日々投げつけられる辛辣なコメントに耐えなければならなかったりもする。
自分の得意分野を仕事にするのは
有効な方法だが、
好きだったことを仕事にする事で
嫌いになる可能性も多いにある事を
冷静に思い含めると、
絶望せずに済み、
落胆の度合いが軽くなる。
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