見出し画像

人生の選択ができますように。

ご覧いただきありがとうございます。

大阪の吹田市でフリースクールや放課後学習スペースを運営しています、NPO法人トイロです。

9月から、体験型学習を充実させようと、キャリア教育を何時間か実施し、地域にあるイタリアン料理店へピザを焼き実習を受けに行きました。

実際にお客様に提供する行程と同じような体験をして、大変さと達成感と楽しさを同時に感じることができました!

画像1

画像2

画像3

この体験を通していい変化があった生徒がほとんどでした。

単発の体験だけだったら、「ああ楽しかった、いい思い出になったなあ」で終わっていたと思います。

これも、協力いただいたお店と、スタッフがキャリコンを専門にやっていることが合わさっての効果でした。

トイロがキャリア教育にも力を入れている理由。

今回はその辺りを書いていきたいと思います。




プロの仕事を見て、体験して、話を聞いて。



自立。この第一歩は将来の選択肢を知ることだとトイロでは考えています。

どんな仕事があるのか、どうやって仕事を選ぶのか、それぞれの仕事にはどんな特徴があるのか、そして、自分の得意とするものは何なのかを知る。

これを、キャリアコンサルタントの視点を入れたカリキュラムで実施しています。

知識を得たら、実際に体験に行くというサイクルで実施して、第一回目は大成功でした!

参加した子ども達に起きた変化を見たり、保護者から聞いて、すぐに効果が表れたと実感できました。

・調理に興味を持ってお昼ごはんを作るようになった。
・家族に持ち帰ったら、みんなが喜んで食べたので、人に喜んでもらう嬉しさを知った。
・サービス業という業種を体験して、サービス業は自分にあってると気づけた。
・ピザを作るだけで、材料、配送、サービス提供、広告、不動産、人材派遣など様々な職種が関わっていることを知れた。
・自分にはできないと思って不安を抱えて参加したけど、最後までやりとげられて何でも挑戦しようと思えた。
・ピザ作りのプロの人に教えてもらえて嬉しかったし、ピザを作る姿が本当にかっこよかった。イタリア料理を始めるきっかけの話も勉強になった。

などが感想でありました!

これを定期的に実施することで、自信と希望をもってもらえるようにしていこうと思っています。




将来の選択肢を知ることが、生きる希望につながる。



自分のしたい仕事があった!

自分の興味関心がわかった!

自分の得意がわかった!

こうなると、その職種について詳しく知りたくなるのが子ども達です。

実際、次にどんな仕事を体験したいかを聞くと、それぞれが希望を口にしました。

ほんの少し前まで、新しいことができるかどうかわからない子ども達がほとんどでした。

それが、こんな仕事について知りたい。自分はこの仕事は向いてない、こっちなら向いているという会話が出るようになりました。

自分の将来を語り出したのです。

これは大きな変化だなと思います。

今の自分を知らないと、この会話はできないからです。

もっともっと、将来の選択肢を知ってもらう。

だから、いくつもの職種の体験を実施していこうと思いました。




人生は自分で選択していく。



自分の人生は、自分で選択していくものである。

この感覚を早い発達段階から身につけていくことが大事だと思います。

学校に行ってる子ども達によくあるのですが、大人が決めたことだけをうまくこなしていくシーンを見ます。

自分たちで意思決定できないことが多いからです。

委員会活動でも、生徒会活動でも、行事などです。

子ども達だけでやっているように見えて、実は大人が誘導している場合が多いです。

結果、他人から与えられないと、これから何をしていいのかわからない人間になってしまいます。

「自分のことを知る。」

これは大事だと思います。

そのために、キャリアコンサルタントとキャリア教育を平行して実施することが、学校に行ってない子ども達には必要なのです。

現状では、自分で人生をなんとかしていく力が必要だからです。

学習でも、進路でも、生活でも。

結局は自分でなんとかする力を付けることが必要になります。




選択する。



不登校の子どもが、高校の進学を機に学校に行くようになることが多いです。

教師をしていた時に何十人とそういう生徒を見てきました。

なぜか。

高校は自分に合いそうな所を選択して、決定できるからです。

これは生徒達の多くが言ってました。

義務教育は行きたくない学校であっても、行かなければならないです。

自分に合わなくても、引っ越さない限り通い続けなければなりません。

高校は、合わなければ辞めるという選択肢もあります。

この違いが彼らにとって重要です。

自分で選択して、決定できる。

これは仕事にも言えます。

だからこそ、自分にあった場所や職種を選べる力が必要ですし、選べるという事を知ることも必要です。

トイロがキャリコンやキャリア教育に力を入れる理由はここにあります。

「人生の選択ができますように。」

この想いの基に、定期的にキャリア教育と職業体験はトイロで実施していこうと思います。

興味を持って、必要性を感じれば、子どもは自ら動き成長する。

これは間違いないです。



最後までご覧いただきありがとうございました!

現在、吹田市周辺で学校に行けない子どもたちに、職業体験を実施してくださる企業や個人の方を探しています。

業種は問いませんので、小学生から中学生を受け入れている所がございましたらご連絡いただければありがたいです。

よろしくお願いいたします。

「吹田市 フリースクール トイロ」で当団体のホームページにも遊びに来てください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?