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居場所に必要な条件。
吹田市で子どもの居場所を運営しています、NPO法人トイロです!
今回は、「居場所には、子どもと関わる多種多様な大人が必要」ということについて書いていこうと思います。
最後までご覧ください!
子どもを見守る目は多角的な方がいい。
先日、トイロの分校の設立に向けて、NPO法人つながるいのちさんとお話しました。
トイロに、隣の市からの相談が多いことから、ハコを探していました。
あるご縁から、つながるいのちさんも不登校支援を考えているということをお聞きして、お会いすることになりました。
無料の学習スペースや、子ども向けの習い事教室、子ども食堂を運営されているのですが、その中でも不登校の子ども達がいるそうで、どう対応していいか分からないという内容の話でした。
実行委員の中には、将棋の先生、ダンスの先生、元高校教師、スポーツ教室経営者、放デイ経営者、農業家など多ジャンルの方がいます。
このメンバーで、通ってくる子ども達を見守っているという事で、多角的に子ども達を見ています。
子ども達に多様な体験を届けられることが、不登校支援では必要だと考えているので、この環境はすばらしいなと思いました。
不登校の子ども達は家以外と関われないことが圧倒的に多い。
毎日フリースクールに通える子ども達なんてほんの数パーセントです。
学校にいけない大多数の子ども達を対象に通いやすくするためには、システム作りが必要です。
・日ごとで通える(通い方を選べる)
・小集団
・選べる体験がある
・次のステップに上がれるためのスモールステップになる
・他と併用できる
実験的に毎月システムを変えて運営していますが、この条件が今の所一番問い合わせと体験が多いです。
そして、放デイとの連携も実験的にやっていますが、これは不登校で本当に困っている家庭に情報がダイレクトに届きます。
もう一つは、不登校以外の子ども支援関係団体との協力です。
つながるいのちさんもそうですが、協力することで、場所を貸してもらえたり、お互いの情報を届けられたり、振り先の確保になったり、研修の幅を広げられたりと、お互いに利益が生じます。
コモンズとまではいきませんが、そのようなシステム作りの可能性が見えてきました。資源などの共有です。
この循環が完成に近づいたら、不登校の大多数の子ども達がもっと通いやすい環境を作っていけると確信しました。
子どもの興味の幅を増やしていかなければいけない。
「やってみたいな」と思ってもらうためには、ざっくり言うと「楽しそう」か「やる必要がある」と感じる。この2つが最も効果的です。
けれども、不登校の子ども達は「できるかも」と思うことが行動のきっかけの条件の1番にくる場合が多いです。
学習塾と違うのはここにあります。
「やってみたいな」と思ってもらえる居場所には、「多様な体験の準備」が必要になってきます。
きっかけが多ければ多いほど、それだけ「これならできるかも」の母数が増えます。
そこで、「子どもと関わる多種多様な大人が必要」ということが出てきます。
実現しようとすれば、人材の確保、人件費が必要になってきます。
それを解消するのが、来年度から分校で実施する「ハブ」としての機能です。
そこのハブに、いくつかの団体が関わり、子ども達や保護者が集まり、子どもの現状に応じて、最適な既存の施設に振ります。
人材を抱える必要が全くありません。
こうしてお互いが資源を共有しあいます。
放デイとの連携、今後放デイを運営していく中でこのシステムを完成させようと思いました。
さらに、自グループで振り先をいくつも確保できることも、今後の目標になりました。
このハブになる分校は2022年春から、実験的に運営していきます。
トイロ以外のフリースクールとも協力していきます。
子ども達の居場所づくりはこのように、手を取り合って、互いの運営を助け合う仕組み作りが必要だなと思います。
不登校だけが、解決すべき子どもの課題ではないからです。
発達支援、キャリア支援、学習支援、生活支援と課題は多様です。
これを今関わっている団体の方たちは何とかして解決していこうと、懸命に活動されています。
そんな方たちと一緒に、子どもと大人の居場所を作っていこうと思います。
【お知らせ】
お話をさせていただく機会をいただきました!
今回は、いつもと違い、不登校の対応に必要なことは何なのかという、最初の基礎となる部分の話をしようと思っています!
不登校当時の話というより、教師をしていて感じたことや、不登校の子ども達と関わって共通していることなどを中心にお話したいなと思ってます!
「発達と食の関係」についてお話される、和田さんとのコラボも楽しみです!
最後までご覧いただきありがとうございました!
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