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「人に伝えること」を作ると、思いがけない人生が開ける 〜企画の想い

企画した講座について、どんな想いや意図で、どう形にしたかをお伝えします。今回は自身が講師も務める「自身が教えるオンラインセミナーを企画する」という全3回のワークショップです。

経験や想いを、人に伝わる形にする

この講座は、個人が培ってきたものを、人に伝わり、役立つものにしたいと思う人のために企画しました。

企業勤めの人だと、経理や法務、あるいはエンジニアのような「分かりやすい専門」 ではない限り、それなりに経験を積んだ人でも「自分が人に伝えられるものが思い浮かばない」という人が多いのではないでしょうか。

実は私がそうでした。ソニーやサムスン電子などで事業開発をしていましたが、立ち上げ関わったのは映像配信システム、システム構築事業、モバイル決済、汎用機資産オープン化ソリューションから欧州食品メーカーの日本参入や農業ビジネス参入まで多岐にわたり、それぞれ中身も進め方も全く異なります。もし「事業開発について人に教えろ」と言われても、人に偉そうに教えられるほど体系化されていないのに、と考えたと思います。

しかし、多くの人に企画のアドバイスをして思うのは、仕事をしているのであれば誰かの課題を解決しているのであり、誰しも何かしら「話して価値あること」を持っている、ということです。趣味やプロボノといった、本業以外の活動でもいいでしょう。

そのような誰しもが持つ、人の役に立てるものを、講師や他の受講生と共に、より多くの人に伝わる「コンテンツ」に仕立てるのが、この講座のゴールです。

「人に伝えること」を作ると、思いがけない人生が開ける

なぜ自分のコンテンツが必要かというと、それが人生100年時代を生き抜く1つの拠り所となると考えるからです。

私自身、それを身をもって経験してきました。偶然のきっかけから、個人でコミュニティを運営することになり、必要に迫られてボランティアでイベントを効率的に量産する術を身に付けました。

ご縁の連鎖の中から、WASEDA NEOの講座を企画する機会を得て、事業開発とイベント企画の観点を組み合わせ自分なりのやり方をつくり、未経験から始め、年間200本の企画を実現するようになりました。

そのやり方を、誰でも実践できる方法論を教える方法論にすることでブラッシュアップしようと、講座を自分で企画して多くの人に伝えていたところ、新しい大学の客員教授のお声が掛かりました。新型コロナにより講座も一気にオンライン移行し、その方法論をnoteで発信していたところ『オンライン・セミナーのうまいやりかた』を出版することにもなり、東洋経済オンラインでも記事を書きました。

いずれも計画したものではありませんが、自分のコンテンツを作り色々な場所で発信したことで、きっかけが向こうからやってきたようなものです。

たまたまのご縁で未経験から始めたものでも、突き詰めて、コンテンツとして発信を続ければ、そのように思いがけない巡り合わせがある、ということです。

そういった、自分の人生を開く自分の「コンテンツ」を作る最初の一歩の伴走をお手伝いしたいと想い、この講座を作りました。

実践に基づくフレームワークを用いて、経験や想いを再構成する

講座で用いるフレームワークは、対面300件、オンライン100件の実践から導き出されたものです。自らの実践だけでなく、講義や記事にして人に伝えることで、より実用的なものにしてきました。

ただ、90分1回のレクチャーでは考え方をお伝えするのがせいぜいです。手と頭を実際に動かして企画を形にしたいという声も多くあり、その声に応えて、自分のコンテンツを講座案として形にする3回のワークショップにしました。

人生100年時代を生き抜く力を見出すための講座

「人生100年時代で、延長された定年後も70代働く必要があるかもしれない。しかし、50代で役職定年になる可能性もある。複業や独立できるようになるにしても、何をすればいいか分からない」。そんな人には最適な講座だと思います。

既に自分や自社のコンテンツをよりターゲットに刺さるようにブラッシュアップしたい人にとっても、フレームワークや相互フィードバックに基づいて、内容や伝えかたを再構成する機会になります。

ご興味あれば是非ご参加ください。

講座の構成(全3回)

<第1回> 企画の的を絞る
「こんなことができたらいいな」という曖昧なアイデア段階から、具体的に実現可能なセミナー企画に落とし込むまでのプロセスに基づき、案内文の素案を作成します。
・セミナー企画の全ステップと注意点
・自分の実現したいこと、話せることを整理する
・ターゲットと課題を特定し、自分のコンテンツと整合させる
・参加者の言葉で「この講座で何を得られるか」を定義する
・制約条件や競争の観点から、金額、時間、場所、形式などの概要を固める

参考「セミナー企画の全思考過程」
https://note.com/conecuri/n/nb4704eeb3d6d

<第2回> 案内文の基本構成と考え
案内文の基本構成に基づき、各自の企画の案内文を作成してみます。
・タイトル、リード、本文、当日進行
・プロフィール
・開催概要、備考
・条件の決め方

参考:講座案内テンプレート
https://docs.google.com/document/d/12O_8lPEMhy2pixapqgYNtOrss1XEfWJ3KZji7v39uJg/edit

<第3回> 案内文を完成させる
ブラッシュアップした案内文を各人でレビューし、フィードバックし合い、読み手にとってよりわかりやすく魅力的なものにします。
完成した案内文は、個人で公開するか、条件を満たせばWASEDA NEOの講座として企画検討します。

講師プロフィール:高橋龍征(たかはし たつゆき)

WASEDA NEO プログラム・プロデューサー
情報経営イノベーション専門職大学 客員教授
conecuri合同会社 代表社員


新卒でCSK(現SCSK)の営業、経営企画を経験し、MBAを経てソニー、Samsungで事業開発マネジャーを務めた後、独立。スタートアップ共同経営の後、WASEDA NEO プログラム・プロデューサーに就任。2020年、新しい学びとコミュニティを創造するconecuri合同会社を設立。

2019年は自身主催含め200講座を企画。コロナ後はオンラインにシフトし、その知見を『オンライン・セミナーのうまいやりかた』として出版。

早稲田大学 第一文学部 哲学科 東洋哲学専修 卒業
早稲田大学大学院 ファイナンス研究科 修了
青山学院大学ワークショップデザイナー育成プログラム 修了

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