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若手選手の躍進が期待される新シーズン。第二のムシアラになれるのは?

—— 以下、翻訳 (ドイツ『Sky Sport』記事全文)

FCバイエルンでは今夏、大規模な移籍ラッシュが起こることはなく、代わりにユリアン・ナーゲルスマン監督のもとでより多くのタレントが起用されることになる。ムシアラのように、今後飛躍するポテンシャルを秘めた選手は?『Sky Sport』では、バイエルンの期待の若手を紹介しよう。

最近のFCバイエルンは、少なくとも移籍市場での動きに関しては静かだ。陣容は整っており、おそらく8月31日、いわゆるデッドライン・デイまでは今の状態が続くだろう。ジョシュア・ザークツィーやミカエル・キュイザンスなど、数人の若手選手がFCBを離れる可能性はあるが、今後さらなる補強はないだろう。

移籍の熱は弱火

これは、ドイツの歴代最多王者のクラブ幹部がこのところ繰り返し強調していることである。移籍市場で積極的な攻勢はかけず、資金を節約するというものだ。他の多くの世界的なトップクラブが、財政的に厳しいコロナの状況にもかかわらず、チームに多額の資金を投入しているのとは対照的である。

パリ・サンジェルマンだけでなく、マンチェスター・ユナイテッドにもそれは言える。例えばジェイドン・サンチョの獲得に約85百万ユーロを投じている。FCバイエルンは、ライプツィヒからダヨ・ウパメカノを40百万ユーロ以上かけて獲得していることもあり、現状ではとても出せない金額である。

そして、ナーゲルスマンの例外的に高額な移籍金(25百万ユーロ)も、今は軽く見ることはできない。つまり、バイエルンはすでに多額の資金を投じ、すでに早くから宿題を済ませているのだ。

少なくとも、社長のオリバー・カーン氏とスポーツディレクターのハサン・サリハミジッチ氏はそう主張している。とはいえ、このチームには、特に右サイドバックや、前線でいえば攻撃的なサイドのポジションに、やや脆弱な部分があるように見える。

FCバイエルンは、こうしたポジションに別の選択肢を用意することができるが、その選択肢というのがクラブの若きタレントに「頼らざるを得ない」かもしれない。その可能性を1年半前に見事に証明してみせたのが、ジャマル・ムシアラだ。

第二のムシアラ探し

この才能溢れる若者は、ハンジ・フリック前監督の信頼を得て、自由で技術的にも優れたプレースタイルを武器に、バイエルンのチームで定位置を確保した。そして、それだけではなく、ムシアラはこの短期間ですでにドイツのA代表入りも果たした。

FCバイエルンのタレントの中には、このような躍進のシーズンを夢見る選手もいるだろう。だが、その実力を持っているのは誰だろうか?少なくともプレースタイルがムシアラに似ているのは、アルミンド・ジープだ。若干18歳のこの選手は、攻撃的なポジションであれば柔軟に対応できるものの、できればウイングに配置したいところだ。

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彼の強みは明らかにフィニッシュにあり、ジープは力強いテクニックも持ち合わせている。そして、彼はこれまでのテストマッチですでにそれを証明してきた。2:2で終えたアヤックス・アムステルダム戦では、元ホッフェンハイムの彼はピッチ上で最も目立つ存在であり、その前の1.FCケルン戦と同様、若い選手たちの中でも一番の印象を残したのだ。

しかしながら、このウインガーはまだドリブルに改善の余地ががある。1対1のデュエルにおいて、彼が劣勢に立たされる場面はまだ多い。

「アルミンドは、これまでの準備期間の中で非常によくやれている。彼はペスピードがあり、極めて優れたフィニッシュを持つ、とても面白い選手だ。重心の低い面白いフィジカルがあり、相手ディフェンスにとっては非常に厄介な存在だろう。とはいえ、もちろん彼にはまだステップがある。だが、もし彼が、これまでのトレーニングやケルンとの最初のテストマッチのようなパフォーマンスを発揮してくれれば、それは正しいステップとなるはずだ」。ナーゲルスマン監督は、アヤックス戦の前にこう彼を評している。

ティルマン、アピールを狙う

このまま順調にジープが成長すれば、ウイングのバックアッパーとして活躍する可能性は十分にある。ドイツのテレビ局『Sky』のレポーター、マックス・ビーレフェルト氏も同じように考えている。「バイエルンはウイングのオプションが不足しているため、彼には良いチャンスがあると思う。ダグラス・コスタはもういないからね。サイドの選手として、彼は間違いなく非常に面白い存在だ」。ビーレフェルトは、移籍情報番組『トランスファー・アップデート』の中で、明らかにした。

ジープの他にも、最近はもう一人の若手が頭角を現してきた。マリク・ティルマンだ。ボルシア・メンヒェングラッドバッハとのテストマッチ(0:2)で先発出場した19歳は、そのチャンスを最大限に生かした。

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このFCバイエルンのセカンドチームのセンターフォワードは、何度も何度も、攻撃に必要なアクセントを与え、グラッドバッハの守備陣に脅威を与え続けた。ティルマンはプレーできる喜びに満ち溢れ、まったく問題なくチームに順応した。

これは、ニュルンベルク出身の彼が、十字靭帯断裂により、ほぼシーズンを棒に振った難しい昨季を過ごしたことを考えると、非常に注目に値する。とはいえ、ティルマンはジープに比べてやや状況は良くないかもしれない。

「ロベルト・レヴァンドフスキの位置はあまり出場機会がないため、彼にはあまりチャンスを与えないだろう」とビーレフェルト氏は語り、さらに「彼は非常に面白い選手であるため、もしかしたら期限付き移籍が双方にとって最良の選択肢かもしれない」と付け加えた。

オールラウンダーのスタニシッチ、パヴァールのバックアップに?

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ヨシップ・スタニシッチにもローンという選択肢があるかどうかは、まだわからない。この21歳の選手は、今夏、バイエルンで初めてのプロ契約(2023年まで)を結び、すでにトップチームで公式戦1試合に出場している。

昨シーズン、元U-19ドイツ代表の彼は、ホームのウニオン・ベルリン戦で、左サイドバックとしてプレーしたが、完全な違いがあった。スタニシッチは、ディフェンスに強みを持つ古典的なサイドバックであるがゆえ、プレーはアルフォンソ・デイビスよりも、ベンジャマン・パヴァールに近い。

ウニオンとの試合で、この守備的なオールラウンダーは左サイドとして出場したが、普段は逆サイドでプレーする選手だ。スタニシッチは、グラッドバッハとのテストマッチで示したように、ボランチとしてもプレー可能である。とはいえ、オフェンス面に弱点があり、ナーゲルスマン監督の下ではあまり出場機会を得られない可能性もある。

「彼はバイエルンにとって、5バックの右サイドハーフに求められる攻撃的なオプションではないので、彼が完全に定位置を確保するとは思わない」とビーレフェルトは強調した。また、「彼は両サイドをこなせる非常に信頼度の高いサイドバックなので、トップチームで少しは出場機会があるだろうと想像できる。だが、彼にはデイヴィスのような、突出した特徴がないね。」

バイエルンのトップタレントたちは、今回の準備期間中、よりレベルの高い挑戦に向けて自身をアピールする機会を得てきた。この3人の至宝のうち、誰が、どのような形でミュンヘンのスター選手のアンサンブルに加わるのか、現時点で正確に予測することは難しい。

▼元記事
https://sport.sky.de/fussball/artikel/fc-bayern-news-grosse-talentschau-wer-ueberzeugt-nagelsmann/12368285/34130


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