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40代でウェブディレクターにキャリアシフトした話

こんにちは。コンセント在籍13年目に突入した栃澤です。
一般大学を卒業後に独学でデザインを学び、デザインの現場に飛び込んで早20数年。グラフィック・エディトリアルデザインをベースに仕事を続けてきましたが、約2年ほど前から領域も職種も今までとは異なる、ウェブディレクターとしてのキャリアを一からスタートさせました。

今回は40代を過ぎてからのキャリアシフト体験について、少し自分語りをさせてもらえればと思います。


キャリアシフトのきっかけ

そもそも、なぜ新たな領域・職種での活動に挑戦したのか?という話から。

グラフィック・エディトリアルデザインから仕事の領域を変えようとしたのは、「このままじゃ、なんかダメな気がする」と思ったからです。紙媒体だけの仕事が減った! 体力的に年齢を感じる! 新人の活躍がすごい! 等々、色んな要素も少なからず含まれますが、今のままだと近い将来、自分自身の能力が頭打ちになり、デザイナーとしての価値を失っていきそうな感覚が、年を重ねるごとに強くなっていきました。

ちょうどそのように感じていた頃、とあるプロジェクトでウェブディレクターにチャレンジする機会をもらったことがきっかけで、「このまま新しい領域で頑張ってみるか」という気持ちになり、現在に至るわけです。

試行錯誤と活きたこれまでのこと

キャリアを変えることに不安はなかったのか? と言われると、「まったくなかった」は嘘になりますが、ウェブ領域もまったくの未経験ではなかったので、「ひとまずやってみればわかる」ぐらいの気持ちだったと思います。
私の場合、今までの経歴や自身の性格も影響してなのか「あまりこだわり過ぎず、幅広くやってみる」という意識が働き、変化に対しての抵抗感がそこまでなかったようにも感じます。

とはいえ、右も左も分からない状態でウェブディレクターの道に飛び込んでしまったわけなので、最初の1年目は本当に大変で…いや、大変なのは今も大して変わらないですね。。とにかく試行錯誤しながら四苦八苦な日々でした。
経験も専門的な知識も足りず、ひとつのタスクをこなすだけでもやたら時間がかかるため、特定のタスクでトライ&エラーを繰り返しながら改善と効率化を進めたり、エンジニアとコミュニケーションを取る機会はほとんどなかったので、あらかじめ知識がまだ追いついていないことを伝えて助けてもらったり。
本当に基本的なところから学び直していたので、会社やプロジェクトメンバーのサポートがなかったらと思うと…今でも足を向けて寝られません。

ただ、「今までのキャリアが無駄になった…」なんてことはまったくなく、むしろその逆だと思っています。

  • プロジェクトの目標や目的など、「そもそも」から考えることは、キャリアが異なっても変わらない

  • 紙面のレイアウトとウェブの情報設計は共通要素も比較的多いので、培ってきたスキルが意外と通用する

  • ウェブ制作のプロセスに関する知識が少しあれば、大まかなスケジュール・タスク管理はなんとか対応できる

  • 分かりやすく、伝わりやすく、見栄えの良い資料を作成するために、エディトリアルの知見が役に立った

  • クリエイティブメンバーの業務フローを理解できるので、コミュニケーションもとりやすく、連携もしやすい

領域や職種は異なりますが、意外と共通点も多く、自身のアドバンテージにもなったので、これまでのキャリアをフル活用したことで危機を乗り切れたような気がします。

これからってどうなる? どうする??

さて、ウェブディレクターを名乗り始めてから、あっという間に2年が経ちました。
当初の「なんとかなるだろう」精神は早々に打ち砕かれて、今後の展開に内心ヒヤヒヤしていましたが、様々なウェブプロジェクトでの実務経験によってスキルや知識が向上したためか、少し落ち着いて仕事に取り組めるようになってきました。最近では、対応できる業務範囲を広げるために、情報設計やプロジェクト推進のスキル強化にも力を入れています。

これからもウェブディレクターのキャリアを積み重ねていきたいと考えていますが、将来どうなるのかは想像できていません。
私の好きな本の一節に「人生とは、何かを計画しているとき起きてしまう別の出来事のこと」という言葉があります。
時代・社会・人が変われば、デザインのあり方も発信する手段も変わっていきます。ひょっとしたら、何か大きな出来事がきっかけで、今回と同じようにキャリアを変える未来がくるかもしれません。ただ、そういった大きな変化や出来事があったとしても、状況に寄り添いながら、常に変化を楽しめるデザイナーであり続けたいと思っています。

自分語りは以上ですが、個人的には「思い切ってキャリアを変えてみてよかった」と感じています。今のキャリアに悩んでいたり、今後に不安を抱いている方にとって、少しでも何かのきっかけになれば幸いです。
 


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