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はじめに

「面白きこともなき世を面白く」
とは高杉晋作の辞世の句。
 
要は「つまんない日常をどうしたら楽しくなるか考えよう」と。
 
こういう漠然としたテーマと真剣に向き合うのは結構しんどいもの。
たいがいの人はそれに対してこれと言った結論も出さず、曖昧にしたまま、ただいたずらに時を過ごしてるはず。
だって考えたってそうそう答えなんて出やしない。
そもそも人生なんてそんなに楽しいことばかりじゃない。
幸せにしたってそんな大それたもんじゃない。自分の思い描いていたような人生にならなくても、「こんなもんさ」と高を括ってやり過ごした方がよっぽどがっかりしなくてすむ。
「妥協、諦め、割り切り」はそういう意味では最強の処世術と呼べるかもしれない。
でも、もし自分が想像していた以上の喜びや充実がこの世にあるのだとしたら…と考えてみたことはないだろうか?そして、それが妥協や諦めや無難な生き方では決して辿り着けず、さらに条件として何かを犠牲に払うことが必要だとしたら?
 
僕は未知なる扉に手を掛けた。が、その瞬間、突如として巨大な「不安」という魔物に襲われ躊躇した。
「もう後戻りできなくなるかもしれない。
途中道を誤り、パンドラの箱を開けてしまうかもしれない。
道に迷い、行き詰まり、踏み外し、あげくの果てに絶望してしまうかもしれない。
一人ぼっちになってしまうかもしれない。」
僕はそんな恐怖におののきつつその扉をこじ開け、広大無比なる空間へと身を委ね、手探りで歩き始めた。
さぁ、もういつまでも悲しみに暮れていないで、長い道のりへと漕ぎだそう。
もう見えない現実に翻弄されることもないし、得たいの知れない何かに怯え続けることもない。
 
たった今この瞬間、過去の自分と決別する。
僕は今生まれた。
そして今日からすべてが変わる。
 
「本当の幸せって一体なんだろう?」
 
その答えをこれから一つ一つ解き明かしていきたい。
なぜならきっとそれが自分の唯一の真実になるはずなのだから。

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