見出し画像

【現在非公開】私には"事情"がないとでも?

妊娠・出産を控えている方やすでに子供のいる方には、
この話はあまり気分が良くないだろうと言っておきます。

実際、「他人を傷つけてやろう」とか、わざわざ「迷惑をかけよう」と意図的に子供を持つ人など、この世の中には1人もいないと思うので、当記事ではそのものを責めている訳ではない事もお断りしておく。

妊娠中の心身・シフト等不安定な状態の職場の人間に一方的に負担をかけられる、と言った現象を世間では"逆マタハラ"などと言うが、実際に被害を被った事もない。

何より、わたしは特に子供が嫌いなわけでもない。

子供のいる女性全員が嫌いなわけでもないし、彼女たちが仕事と家庭を両立しようと奮闘している姿には感銘すら受ける。

特に個人的な恨みなどはない事も先に話しておく。


その一方で、
実際に"子供のいる同僚"や"妊娠中の後輩"などから女性特有の"事情"を理由に負担を強いられ、心身に支障をきたした人間も少なからずいる。

これは、どちらがかわいそうとか被害者と言う話ではなく、「世の中にはこういう風に感じている人もいるよ」と言う、わたしの中の真実とひとつの意見の話だ。

今回は意見だけをnoteで述べ、核心は非公開ブログに掲載しリンクしています。

●私たちには"制限"がない。


以前にも触れていると思うが、
わたしは独身・子なしで、生活を共にするパートナーがいる。

世間ではこれを"事実婚"と思う人もいれば、"彼氏さん"と見る人もいる。

どう取っていただこうと、わたし達の形が世間の見る目に左右されることは殆どない。

いい大人が2人。だから、どちらか家を空けようと互いに1人で食事をとり、風呂に入り睡眠をとり、1人で通勤し、よほどの悪天候でなければ迎えもいらない。

2人の時は2人で食って飲んで寝る。

かくして、仕事にも影響を与えない。

働ける時間が限られている訳でもないし、
私が帰らなければ彼が飢えて死ぬ訳でもない。

熱を出そうが互いに病院へはなんとか1人で行ける。

互いの親も、健康状態に不安はあるが、介護が必要なほどでは今のところ、ない。

互いに手のかからない、介護や子供の事情など制限のないわたしたちは、職場としては好都合な"働き手"だ。

特殊スキルを求められたり、年齢制限にさえひっかからなければ、就職に有利。ある程度仕事を選べる立場ではあるだろう。

制限の中で何とか時間をやりくりする者から見れば、うらやましいとすら思うかも知れない。


でも、わたしは声を大にして言う。


「制限がないからと言って使い潰されるのはもうたくさんだ。」


わたしたちは仕事は選べても、働き方を選べない事の方が多いのだ。

●使い潰されるのはたくさんだ!!!

わたしが仕事を休むとするなら、
せいぜいインフルエンザ、今のご時世ならコロナなど体調不良。

遅刻するなら電車の遅延、など、わたし1人で完結する問題での欠勤や遅刻・早退であって、自分は健康にも関わらず、子供や家族の事情で…と言う事は親兄弟が倒れでもしない限りないだろう。

自分のせいではないのに会社に迷惑をかけてしまう。
…その気持ちは察するに余りある。

特に、これまでわたしが関わってきた世間でいうところの"ワーキングマザー"たちは、とても申し訳無さそうな、肩身のせまそうな、そんな様子で欠勤や早退を申し出る方々ばかりだったので、彼女たちに対しての憤りなどを感じる事はほとんどなかった。

だから、先述の「使い潰されるのはたくさんだ!」は、彼女たちに恨みを込めて向けたメッセージではない。

むしろ、「自分の時間が欲しい」「彼との時間を大切にしたい」と願いながらも、結局はいいように使い潰されて憤っている自分への恨み言、または心の叫びですらあるかも知れない。

シフトを交代する事も、空いた穴を埋める事も、社会人としてはむしろ"当たり前"。予約のお客様にはそれらの事情は関係がないし、罪はない。

彼女たちにしてみても、仕事と家庭の板挟みに悩んだり、帰宅すれば義母に嫌味を言われたり、子供の預け先に悩んだり、旦那との間に亀裂が生じたり…と、様々な家庭の問題を抱えつつも、必死で立ち回っているのだと想像にたやすい。


でも、だ。
絶対に忘れないでほしいのが、わたしにだって板挟み状態の時があるし、ライフワークバランスの乱れによって彼との関係に亀裂が入りかけた事が何度も何度もあった、と言う事だ。

制限がない=事情がない…では決してないのだ。

結婚をしていないからと言って、全てを仕事にかけている訳ではない。

彼がいて、自分の時間があって、だから仕事へ向かえる。

そのどれが欠けても、どれに比重が偏ってもいけなかったのだ。


●たかが彼氏でしょう?

長時間労働に疲れ果てて帰宅すれば、
帰宅が遅かった事やわたしの働き方を心配する彼の、時には悲しそうな、時には自分を大切にしないわたしへの憤りとわたしの気持ちを尊重したい気持ちのせめぎ合いでピリついた空気。

人知れず何度も何度も繰り返された話し合い。

彼を大切にするどころか悲しませてしまった自分への怒りや情けなさ。

「そうは言ってもたかが"彼氏"でしょう?」

実際言われた訳ではないが、世間はそう思うかも知れない。

それは、冒頭で自身も述べた通り、「誰が悪い訳でもないがそう思う人も存在する」事実で、それはこちら側が受け止めるべき1つの意見だ。

実際にそう思っている人がいるからこそ、これまでもこちらの"事情"は蔑ろにされがちだったのだろう。

だが、この8年あまり、培ってきた"これ"を。

世間的にはカタチのないこの関係でも。

「たかが…」などとわたしは絶対に思えないし、言われたくはない。

私にとっては、充分に"退職"を考えるに値する大切な、失くしたくない"ひとつ"なのだ。


これが世間的には、
希望日に休みを取ったり、残業を断ったり、シフト上の希望時間を述べたりする"正統な理由"として認められる事はほとんどない、それが事実だ。

どこへ行ってもそうだろうと思う。そりゃそうだと思う。

だけど、それぞれにとって"1番大切な人"の重みは、相手との関係性が肉親であれ配偶者であれ、彼氏であれ、違いは無いはずだ。

社会的にそれを認めろ、とは言わない。

でもせめて、誰かの事情でシフトを動かす時、休日を交代する時、 出張で泊まりになる時、早朝から夜遅くまでの勤務となる時、本来のわたしの休みを出勤にする時、一言「大丈夫?」があって欲しかったのだ。

わたしの私生活をも充実させたい気持ちを、大切な人との時間を守りたい気持ちを、少しだけ気にかけてほしかったのだ。

いつも相手側の意見と、事情を尊重しようと努力してきたつもりだから。


●自分を守るために。それを忘れないために。

そんなわたしにかけられた言葉は、限定記事として向こうのブログからリンクしておく

▲わたしには"事情"がないとでも?【現在非公開ブログ】cona わたしのいるせかい


…正直、「ここまで尊重される事がないのなら」と裏切られた気持ちになった。

これからもこのままの状態が続くのなら、わたしが今心から望んでいる彼との時間や趣味の水族館巡りでイルカを愛でる時間、友人との時間も、ここに身を置く限り決して叶わない願いだと確信・絶望してしまった。

あるいはこうなる前に相談できたかも知れない、
そう思った事もあったが、現状の弊社の体制ではどう頭をひねっても人員補充以外の解決策はあり得なかった。

況してや繁忙期の週末もシフトが安定しない者ばかりの現状。

相手にとっては"事情"がなく、良く言えば柔軟に、悪く言えば都合よく勤務形態や時間の融通を効かせられるわたしには、交渉の余地すらないように思う。

だけど、会社側は当面動く様子は無さそうだった。

だから、自分を守るために、多少強引にでも退職を口に出して伝え、残される人たちのためにも早急に動いてもらう他なかった。

言い出せばキリがないほど退職理由は浮かんでくる。

胸が痛くない訳じゃない。
迷惑をかける事を何とも思っていない訳ではない。

決して「大嫌い」ではないあの場所の、あの人達のためにも。

そして何よりもわたしのために。
前職と同じ理由で退職を決めたわたしへ。
今度は絶対にこの気持ちを忘れずにいるために。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?