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まともなビジネスパーソンのコミュニティから出禁になる、絶対に言ってはいけない一言とは。

LINEやZOZOで執行役員を歴任された『田端信太郎』さん。先日、自身のYouTubeチャンネルで投稿された動画が、信頼されるビジネスパーソンを目指したい人には必見の内容でしたので、今日はそれの紹介を。

動画のテーマは「人に紹介をお願いすること」。動画のなかで田端さんは「人に紹介をお願いするということは、借金の連帯保証人になってくれと頼むようなもの」だと指摘し、その「重さ」を分かっていない人は、「まともなビジネスパーソンのコミュニティからは出禁」と話しています。

これは、ほんとうに重要な指摘だと思います。人を紹介するということは、自分の信用を切り売りしているようなもの。つまり、「○○さん!あの人紹介してくださいよー」は、「○○さんがこれまで積み重ねてきた信用残高をわたしのために使わせてください!」とお願いしているのと同じなんですね。だから、そう簡単に口にできるもんじゃない、というのがビジネスパーソンの、特にトップ層の人たちの暗黙の了解なわけです。

その重みを理解しないまま、軽々しく人に紹介をお願いする人が、まともなビジネスパーソンのコミュニティから出禁になるのは当然のこと。映画館でぺちゃくちゃ雑談するくらいマナー違反な行為です。

では、人を紹介してほしい場合はどうしたらいいのでしょうか。田端さんは動画のなかで次のように結論づけています。

例えばある10万円の仕事があったときに、「10万円だから10万円分の仕事をすればいいや」というマインドでやっているから紹介がもらえないんです。

10万円の仕事でも20万円分、30万円分の気構えで全力で仕事をしていれば、(中略)それが発注者に対しての貸しになって。結局人間は貸しを作られたらその貸しを返したくなる。

(中略)

目の前の仕事で良い結果を出して、相手側から「○○さん頑張ってくれてるから、ぼくの友人に同じようなことで悩んでいるやつがいるんですけど、面倒みてやってもらえませんか?」みたいに言われるのが、正しい大人のビジネスの伸ばし方なんじゃないのかなと思います。

(「ビジネスマンは要注意!相手の信頼を一瞬で失う一言」|田端大学 YouTube支店 より)

依頼された仕事に対して、期待以上の仕事をすること。これを繰り返すことで信用が積み重なっていきます。そして、それが「仕事を依頼する側の人たち」の間で評判になって、だんだん紹介をもらえる人になっていくのです。

10万円の仕事だからといって、10万円の仕事しかしない人は、一生、人から紹介してもらうことはできません。10万円の仕事に対して20万円分の仕事をしたときに、その差額があなたの信用残高というかたちで貯金されていく。発注者側の人はその信用残高を見て、あなたのことを紹介したり、あなたに人を紹介してくれるようになるのです。

そう考えると、信用残高も市場価値だといえます。信用を積み重ねることによって、もらえる仕事が増えたり、人を紹介してもらって新しい経験を得ることができるわけなので。ビジネスコミュニティ(=市場)から、評価されているのだから、信用残高は市場価値だ、といってしまって差し支えありませんよね。

このことに気がつかないまま、注文通りの仕事を続けているようでは、なかなか紹介される人になることは難しいと思います。誰かから紹介をしてもらって仕事を受けた場合は、信用残高という市場価値を高めるチャンスだと思って、依頼された以上の結果を出せるように頑張らなきゃですね。


【参考】


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