コムギ🌾comugi

リサーチャー || https://www.youtube.com/@comugi

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最近の記事

「マイクラ」と「袋麺」は似ている

フルーツ大福のブームが、いつの間にか終わっていた。 スイーツのブームが去るのは、早い。タピオカミルクティーが好きだった私は、「閉店しました」の貼り紙を街なかで見るたびに、何もできない自分の非力さを噛み締めた。 いちばんの要因は、“インスタ映え”だけで売れるブームが終焉を迎えたことだろう。Instagramに並ぶフルーツ大福のカラフルさは、別世界のように華やかだった記憶がある。 だからこそ、中華料理店で撮る「真上」からのアングルが流行っていることが衝撃だった。上からだと"

    • エルメスとユニクロ

      エルメスとユニクロを比較すると、現代ビジネスの基本原理がわかる。 こう書くと、言い過ぎだろうか。 フランス、エルメス・インターナショナルの2023年度決算は、過去最高の業績だった。 パリの馬具工房から始まったエルメスがつくるのは、職人が伝統技法で仕上げた超高級ハンドバッグ。 その代表「バーキン」は、世界中の富裕層がステータスシンボルとして持つ。年々、値上がりを続けており、なかには10万ドル(約1500万円)を超える物もあるほどの超高級品である。 「なぜ私たちはバーキ

      • カスハラと資本主義

        2024年1月。東京・南麻布にある高級寿司店で、港区女子がSNSに投稿した内容が波紋を呼んだらしい。 どうでもいいことが耳に入る。「SNSにいる自分が悪い」と反省する。 「お客様は神様」じゃない。 コンビニの“おでんツンツン男”に、回転寿司の“醤油ペロペロ少年”。 SNSは、現実世界の写像あるいは虚像のパラレルワールドとして、現実を再構築している。知りたくもない、もう1つの世界。 かつては「反社会的消費者」と呼ばれた。 現在は「カスハラ」という和製英語になった。

        • 音楽家に憧れていた

          音楽家に憧れていた。熱狂する観客のまえで歌い、演奏する人たち。 ジリジリと照りつける太陽に、日陰を探して地べたに座り、夏フェスで聴いた、あの曲。きっと記憶に残り続ける。 本の編集も、たくさんの人の役に立っている、それなりの自負もあった。でも、音楽ライブを終えたときの、あの高揚感とは違う。 だから、音楽生成AIの登場に歓喜した。この2週間弱、夢中になって曲をつくった。楽器を演奏したこともない、素人にもかかわらず。 2日に1曲のペースでつくった。覚えたての動画生成AIも使

        「マイクラ」と「袋麺」は似ている

          星街すいせいとミームエコノミー

          先日、東京を歩いた。大手町から麻布十番に向かって1時間ぐらい、ヘッドホンでYouTube Musicを聴きながら。 ボカロP・ツミキの「フォニイ」が耳から聴こえてきた。でも、可不じゃない。「誰だろう。Adoかな」と、iPhoneを見たら「星街すいせい」だった。 「VTuberだったよな」 しばらく聴いていたら、歌唱力におののいた。めちゃくちゃ上手い。 気になって、ミュージックビデオを見たら、ボカロP・ツミが5400万回再生で、星街すいせいのカバー動画が4500万回再生

          星街すいせいとミームエコノミー

          「呼びかけ」や「要請」が繰り返されることに“違和感を持った人”が、最初に読むnote

          「人と人との接触機会を最低7割、極力8割削減することができれば2週間後には感染者の増加をピークアウトを迎え、減少に転じさせることができる」 2020年4月7日、安倍晋三前首相が「緊急事態宣言」を初めて発令したときの言葉だ。国民も緊張感を持って、その言葉を受け止めた。だからこそ、最初の“呼びかけ”は効果を発揮した。 しかし、それ以来、“要請”を繰り返すことにより介入効果は減衰している。2回目以降の緊急事態宣言の効果を検証すれば、明らかだろう。 「テレワーク・デイズ2021

          「呼びかけ」や「要請」が繰り返されることに“違和感を持った人”が、最初に読むnote

          YOASOBIと西野亮廣

          YOASOBIサウンドは、中古のノートパソコン1台から始まったYOASOBIのコンポーザーAyaseが手がけたストリーミング再生2億回の「夜に駆ける」の楽曲は、ワンルームの部屋で生み出された。十分な音楽機材があったわけではない。2018年、作曲のために最初に買った機材は、2009年モデルの中古のノートパソコン1台。 Ayaseが初めて作詞・作曲した「先天性アサルトガール」は、2018年12月に投稿された。 「いったんつくってみようでつくった。でも、音質がほかのボカロPの人

          YOASOBIと西野亮廣

          オンライン飲み会

          アフターコロナに、ウィズコロナ。「オンライン飲み会」をやってみた。 別に発案者というわけでもないが、「ZOOM(ズーム)」のリンクを発行してグループメッセージで共有する。 無料会員は「3人以上だと40分」の制限がつくため、幹事は自動的に有料会員が務めることになる。 スタートは夜9時ごろ。新橋のサラリーマンなら夕方から飲み始めるところ。子どもを寝かしつけて参加するパパがいるので、始まり時間は遅い。 2人目、3人目と、バラバラと集まってくる友人たち。しかし、遅れて来ようが

          オンライン飲み会