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オンライン飲み会
アフターコロナに、ウィズコロナ。「オンライン飲み会」をやってみた。
別に発案者というわけでもないが、「ZOOM(ズーム)」のリンクを発行してグループメッセージで共有する。
無料会員は「3人以上だと40分」の制限がつくため、幹事は自動的に有料会員が務めることになる。
スタートは夜9時ごろ。新橋のサラリーマンなら夕方から飲み始めるところ。子どもを寝かしつけて参加するパパがいるので、始まり時間は遅い。
2人目、3人目と、バラバラと集まってくる友人たち。しかし、遅れて来ようが、2人いれば、オンライン飲み会は始まる。そもそも乾杯の音頭など、ない。
「そのバーチャル背景、なに?」の第一声で、会話が始まる。
私の背景が、欅坂46『サイレントマジョリティー』であることは言うまでもない。20名のアイドルを後ろにしたがえて、どうでもいい世間話をする姿は、ある意味で「非日常」。
そもそもお酒が飲めないので、用意したのはノンアルコールの「チョーヤ 酔わないウメッシュ」だ。原材料名は「梅(和歌山県産)、砂糖、炭酸」の3つ。いさぎよさが気に入っている。
「今はどんな仕事をしてるの?」「○○さん、最近○○みたいだね」など、交わされる会話は、いつもの飲み会そのものだった。
パソコンの画面いっぱいに友人たちが並ぶため、それぞれの顔の表情はよく見わたせる。なんならリアルの飲み会よりも、他人の喜怒哀楽と向き合う時間は長いのかもしれない。
夜11時を過ぎて酔いがまわり、ろれつがまわらないヤツが出てきたタイミングで「そろそろ、寝ますか」とおひらきになった。
「普通に飲み会でしたね」「そのままベッドに飛び込めるなんて最高」「またやろう」と、それぞれの感想がメッセージで届く。
飲み物、おつまみ、通信費。一人あたり数百円。もともと割り勘なので、ノンアルコール・ユーザーにもお財布にやさしい設計だ。
リアルなものに対して、デジタルで置き換えることができる代替材が登場すると、たいていリアルの単価が上昇して価格の二極化が起こるもの。
音楽でいえば、ライブやグッズなどのアナログの消費と、楽曲のデジタル配信やサブスクリプションの間で、価格の差が広がった。
デジタルには境目がなく、異業種での競争になることも多い。ポイントは、それがデジタルで代替できるかどうかだ。
居酒屋は、夜のお店は、これからどうなる?
外出できない毎日でも、未来を想像するのは、とても楽しい。