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コミュニティ立ち上げ時の秘訣/コミュニティに実現できることを知る

こんにちは、コミュカル Mitzです。
コミュカルでは常に20以上の企業/コミュニティの企画運営を推進しており、様々な企業やコミュニティ推進者個人の方から毎月「コミュニティ立ち上げ」の相談が届きます。
今回はそんな「コミュニティ立ち上げ」時に考えるべき・理解すべき重要なことの中から「コミュニティに実現できることを知る」について簡単にお伝えします。

こんな方におすすめの記事です

  • これからコミュニティを始めたい方

  • コミュニティ運営をされている方

  • コミュニティ運営に興味がある方

目的・参加者にマッチしたコミュニティ

過去記事で何度も何度もお伝えしていますが、目指すのは「企業側の目的・参加者の目的とマッチするコミュニティ」です。
これが実現できることがコミュニティの継続と成功に繋がります。
これは数多くのコミュニティを運営してきた実体験談です。

スモールスタートでコミュニティを立ち上げるのも良い策の一つですが、ただやみくもにコミュニティを立ち上げるのではなく、「目的・参加者にマッチする」という実現を目指して考えていきます。

目的・参加者にマッチするコミュニティを立ち上げるのに最低限必要な4つのステップは以下の通り
①自社側の目的を明確にする 👈 過去記事
②顧客の目的を明確にする  👈
過去記事 
③コミュニティの種類を知る 👈
過去記事
④コミュニティが実現できることを知る 👈 今回記事

「できない」という勘違い

「実現できることを知る」の前に「できない」と勘違いされていることを紹介します。

実際、できないと勘違いされていることはかなり多いのですが、ここではその中から3つを上げてみました。

■直接的なビジネス成果は出せないという過小評価
コミュニティでは直接ものを売ることが好まれないという場合が多く(※ コミュニティタイプによる)、したがって”直接売上に繋がらない”=”ビジネス成果が出せない”とコミュニティの力を過小評価されていることが多いです。
ですが、過去の記事「企業目的」「顧客目的」でお伝えした通り、それらとのマッチを実現できるのであれば、それはつまりビジネスとしてしっかり効果が出せるということです。

■運営に必要なリソースが避けないという勘違い
コミュニティパターンにより異なりますが、コミュニティ推進にはイベント運用、SNS運用、ソーシャルメディア制作など様々な業務があり、必然的にリソースも必要となります。ですが、これも過去記事でお話した「企業全体での協力体制」の実現により確保できるはず。また、ITを活用した効率化も非常に有効です。逆を言えば、多くの参加者を円滑にサポートするという立ち位置で考えてもIT活用はコミュニティ推進者として必須な知見となります。

■専門分野に対する過小評価と過大評価
こちらは少し特殊なお話です。まずコミュニティ推進者に対する過小評価とは、「コミュニティ推進者は事業成果に繋がる結果を出せる」という認識が浸透していないということ。前述の「企業目的」「顧客目的」を徹底意識できれば成果は出せます。成果が出せない場合は、そのコミュニティ推進者のスキル・意識が低いだけ。(厳しいことを言ってしまいますが・・・)
次に過大評価ですが、そもそもコミュニティ推進者はコミュニティ推進の専門家でありプロであるため、本来であれば別の業務のプロではありません。ビジネスとしてしっかり成果の出せるコミュニティを推進するというのは、よほど企業知名度や製品ブランド力に恵まれない限り、片手間や兼業での遂行では難しいです。コミュニティ推進者自身も「まず自身の役割:何のプロであるべきか」を把握すべきです。

実現できる(実現しなければいけない)こと

次は本題「実現できること」を紹介します。

少々強い言い回しになってしまいますが、ここでは「実現できること」ではなく「実現しなければいけないこと」とさせていただきます。
これは意識の問題などではなく、企業として実際にコミュニティで成果を出す&継続させていくことを考えるのであれば「実現が必須」となるからです。

■顧客ロイヤルティの向上を実現することができる
こちらは、前述の通り「顧客の目的を明確にする」のステップでしっかり顧客の目的、顧客の目指す姿を把握できたうえで、それに合う・それを実現できるコミュニティパターンで推進できるのであれば、必ず実現できます。
もちろん簡単な事ではなく、時間のかかる場合もありますが、それはマーケティングやカスタマーサクセスなど他の職務でも同様です。
ですが、顧客の目的をコミュニティで実現できればそれは必ず結果に結びつきます。

■サービス品質の向上を実現することができる
こちらは、コミュニティ活動を通じて顧客(参加者)の要望・不満・想いをしっかりヒアリングし、それを真摯に受け止め、分析し、対応策を考えることで実現できます。
こちらも、そのコミュニティで対象としている製品やジャンル、コミュニティパターンにもよりますが、コミュニティを通じて実現する参加者とのコミュニケーションは、他のアンケートやヒアリングとも異なるデータを得られることも多く、それは必ず製品・サービス品質向上に役立ちます。

■ブランド認知度の向上を実現することができる
こちらは、コミュニティで上記2つ「ロイヤルティ向上」「品質向上」の推進を行う過程で、顧客・参加者がコミュニティ推進側の姿勢に共感したり、コミュニティを通じて満足を得られた場合に実現できます。
具体的な例であげますと、web記事やSNS等のオンラインコンテンツへの口コミ(アウトプット)等があります。
ただ利用するだけではなく、そこにコミュニティという利用者本人の帰属意識が生まれる居場所が存在することで、想いは高くなり、それがアウトプットに繋がるのです。そしてそのアウトプットがブランド認知度向上を実現します。

■新規顧客を獲得することができる
こちらはもう言うまでもありませんが、前述の「ロイヤルティ向上」「品質向上」「良い口コミ」「認知度向上」を実現すれば、それに伴って新規顧客獲得は必然となります。
各部署・企業の目的を明確にし、対象とする顧客属性とその顧客の求めるものを明確にし、全事業部で協力体制を取り、コミュニティを通じて企業目的&顧客目的を実現する。その成果には新規顧客獲得の実現も当然含まれるはずです。

『自社目的・顧客目的・コミュニティで実現』

ここまでに挙げた実現すべきことは、適当な推進で実現できることではなく、簡単な道程でもありません。もし簡単に実現できるとしたら、それはよほど企業知名度や製品ブランド力が高い場合のみと考えてください。
ただし、これまでにお話した4つのステップを確実に検討し、そして企業としてコミュニティ推進が必要だという判断に至ったのであれば、それを遂行することで必ず成果に繋がります。

最後に

ここまでのお話を、わたしMitzの想いを少し多めに込めたトークで動画にしました。ぜひご覧ください。
※コミュニティを学べる情報を発信していますので、ご興味ある方はチャンネル登録をぜひ

また、コミュニティ運営を学ぶコミュニティも運営しています。定期的にイベントも実施していますのでご興味のある方はぜひご参加ください。

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