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ミツグくん 〜絵のない絵本〜

彼女は俺にとってクイーン。
なによりも最優先。
なによりも大事。
誰よりも美しい。

彼女といると俺なんかでいいの?と不安に思ってしまう。
彼女の周りには常にたくさんの男がいるんだ。
その不安を消すためにも彼女のためにせっせと働いている。
そんな俺を周囲は貢いでばっかりでかわいそうだとか、働き者だとか色々言うけど、彼女に尽くすことこそが俺にとって最高に幸せなんだ。

生きてる!!

っていう感じがする!

ところがある日、俺は知ってしまったんだ。
彼女のために必死に働いて貢いだものが違う男の手に渡っていることを…







「よ〜し!いい色だ!美味そうにできたな!」
「ローヤルゼリーもどれ、ちょいと味見を…美味い!!」


俺が広いと思っていた世界は作られた狭い箱の中で俺の貢物は彼女には届かなかった。

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