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地獄のランウェイ 〜絵のない絵本〜

俺は脚が短い。

俺だって短いさ、と思ったそこのキミ。
俺はそんじょそこらの短さじゃあない。

だけどモデルをしているんだ。
定期的にランウェイを歩かされる。

人々はわぁ!っと声をあげるが、はっきり言って屈辱以外のなにものでもない。
だってこんなに脚が短いんだぜ?
他のやつらと比べても一目瞭然なんだぜ?

どうしてわざわざ好奇の目に晒さなければいけないんだ…
俺はこの時間が嫌いでたまらない。
だけどそれでメシを食ってるから文句も言えないんだけどな。


そんなこと話している間にまたランウェイタイムだ。
毎日一度はやってくる地獄の時間なのさ。
さぁ、今日も仕事と割り切って行ってくるか…








「さぁ〜!みなさんお待ちかね!!
ペンギンちゃんのお散歩タイムです!」


「きゃ〜かわいい〜!!」

「よちよち歩いてる〜!!」



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