氷河期再到来 〜絵のない絵本〜
ここのところずっと悪寒が走っている。
風邪をひいた感じではない。
明らかに外気温が急激に下がっている。
まだ夏は始まったばかりなのに?
そんなバカな!!
ひどく寒くて手足がかじかんで上手く歩くことさえ難しい。
かつて地球上最強とも思われた恐竜も氷河期の到来であっけなく絶滅したらしい。
まさか氷河期が再到来したとでもいうのか。
せめてしばらくあの建物の影で風をしのごう。
だがその建物に向かっている途中に完全に脚は前に進まなくなってしまった…
走馬灯のように親や兄弟たちの姿が流れていった…
ビュウっと強風が吹き、完全に意識はなくなった…
「急に暑くなるんだもん!もう一日中クーラーつけっぱなしだよ!」
「ぎゃっ!タンスの前で蜘蛛が死んでる!」
「まだ生きてるんじゃない?息吹きかけてみよ。フーッ!!」
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