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自立した働き方を考える

2月のコラムは働き方について焦点を充てていきたいと思います。
キャリアコンサルタントのcomtakiです。
少しでも皆さんの心のもやもやを晴らすヒントになれば幸いです。

「今の時代は”自立した働き方”が求められている」とよく言われます。
会社勤めで働く人にとっては、会社の方針に従って働く中で”自立した働き方”とはどんなイメージですか。
会社の期待に応えながらも自立した働き方とはどういうことか。
今回はそんなお話しをしていきたいと思います。

それぞれの仕事観

「あなたの仕事観とは?」なんて質問をされたら困惑しませんか。
働く人にとって仕事は日常の当たり前であって「仕事観」をわざわざ言葉にすることはあまりないのではと思います。
そこまで仕事に対して意識することもないのではないでしょうか。
だからといって仕事に対する価値観が無いという訳ではなく、みんな感覚としてそれを持っているんだろうと思います。

私も会社にいると周りの人を見ては、みんな自分なりの仕事観を持って働いているんだなぁと様々な場面で感じています。
仕事の仕方や様々な場面での言動や反応、それぞれ個人の価値観が表れているように思います。
本人に意識がなくても周りの人には見えているその人らしい仕事の仕方。
自分なりの仕事観を意識して日々の業務に向き合うというのは1つ自立した働き方に繋がるかもしれません。

どんな働き方をしたいか

人生に仕事は密接に関わってくるもの。
あなたにとって仕事は自分にとってどんな位置づけにありますか。
占める時間や頭の中を占める割合など、その人の人生における時期や環境よっても変わってくるものです。
まずは現状、自分の生活の中で仕事がどのくらい占めるものなのか、また理想の比重はどのくらいなのかイメージするのも良いかもしれません。

今は雇用形態だけでなく働く場所も選べる時代になりつつあります。
住む場所と会社の場所が離れていても月に1度出勤する程度だから問題ないという人もいたり、転勤制度がなくなる会社も出てきています。
自分がどんな生活スタイルで仕事と向き合いたいと思うのか、そういった自分の中の軸を持つことも自立した働き方を叶える一歩になります。

就活学生の不安

就活相談の場面では、学生は「ブラック企業は嫌だ」「社畜になりたくない」等々、氾濫する情報に翻弄されて企業に対して不信感をもってしまう人も多いように思います。

今はネットで沢山の情報が簡単に、しかもお金もかけずに企業情報を得ることができますが、どこまで掘り下げた情報が得られるかというと、そこまで深堀した内容はなかなか見つからないのではないでしょうか。
SNS等を使って気になる企業に近しい人の声を探すこともできるかもしれませんが、その情報の信ぴょう性もわかりません。
やっぱり一番確かな情報入手方法は直接就活イベント等に足を運んで
企業人事の方と会話するのが一番ではないかと思いますが、情報に翻弄されるならまず自分のことを少し考えてみることをお勧めしています。

そもそもの「働くこと」に対するイメージが自分にとってどんなものでしょうか。
学生にとっては働く自分は未来の姿です。働くイメージは身近な大人からの影響が大きいかもしれません。
まず単純に「働くこと」はポジティブなイメージかネガティブなイメージかといったらどちらですか。

仕事から得られるもの

働くことで得られるものはお金だけではないということは、それは経験をしないとその価値を心から理解するのはなかなか難しいかもしれません。
長年働く社会人であっても働くことをネガティブに捉える人は少なくありません。
”仕事は人がやりたくないことをやるからその対価として金銭を得られるんだ”という人もいます。

仕事にポジティブなイメージを持つときは、仕事をする喜びや仕事で得られる心の充足感、人との繋がりというもの等、色んなことがポジティブな仕事イメージをつくっています。
人それぞれ仕事から得られる見えない価値は違っていて、その人だけにもたらされるものなのかもしれません。

働かなければいけないから仕事を探す人と、働きたいから仕事を探す人ではモチベーションが違ってくるでしょう。
自分は何を大事に働きたいのかがわかっていると情報の探し方も変わりますし、選び方も変わってくるだろうと思います。

会社と個人の相乗効果

会社が求める人材と人が求める仕事が対立するものではなく、会社の期待する成果と働く人が実現したいことのベクトルが同じ方向へ向いた時に共に成長するWIN×WINの関係になっていくように思います。

会社の方向性と自分の方向性がぴったりということは難しいかもしれませんが、より近い方向にベクトルがあるかは大事なのではないかと思います。
会社に大きな変化が起こり自分にも影響が及ぶ時にその方向性の違いは致命的なものになるからです。

会社は社会情勢に左右されますし、自分自身の生活環境の変化で価値観がかわっていったり、気づいたら会社の方向と自分の方向のベクトルが違う方向になってしまうこともあるかもしれません。
定期的に会社と自分との関係、立ち位置を確認していくことを大事にしてください。

”自立的に働く”を考える

企業人事の方がよく心配されることの1つに「みんな自立的に働こうとしたら会社をみんな辞めてしまうのでは」という意見を聞きます。
けれど実際のところ、人はむしろ自分より周りの人のことばかり考えている人の方が多いのが実情であるように思います。
自分のことよりも会社の人達に迷惑をかけたくない、家族を振り回したくないと悩む人がとても多いからです。
誰しも誰かの犠牲の上に幸せを望む人はいません。
みんなが幸せになれる答えを共に探していくのが今の働く形かもしれません。

仕事に全力で取り組むことはあっても、自己犠牲の意識は必要ありません。
会社にとっても自分にとっても良い方向に進んでいく未来を見つけられるのは自分しかいません。
まずは自分の幸せの形を現実的にイメージしてみましょう。



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