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「自分レベル」

毎月1日に更新しているキャリアミニコラム。
キャリアコンサルタントのタキより、日々感じていることの中からピックアップして皆様に発信しています。

私から見えるこの世界が、この記事に目を止めてくださった方の日々の心のモヤッとすることや、人間関係の歪みや絡まりを解消するきっかけになったらいいなぁという想いをのせて。
7月からプラットフォームを「note」にお引越ししてcomtakiとして新規スタートさせていただきます。よろしくお願いします。

今回のテーマは「自分レベル」です。
就活をする上で、自分のレベルをどう捉えるかというところをテーマに考えていきたいと思います。

就活の情報を集めていく中で”Fラン”とか”MARCH”とか”、”学歴フィルター”とかいう言葉は一度は聞いたことあるんじゃないでしょうか。
それぞれの意味はネットで調べればすぐわかると思うので端折りますが、ざっくりいうと大学のランクだったりを表現していて、スラングに近いものかもしれません。けれどネットでは割とよく使われているフレーズで自分のレベルをそこから判断している人も多いように感じます。

果たしてそれは「自分レベル」として妥当かどうか、そんな話をしていきます。

身の丈?自分レベル?

実際のところ、人はみんな「勉強だけがすべてではない」と思っていますし、当然偏差値だけで個人の価値は計れません。
就活においては「人」が中心の話になるので、学生側も自分をきちんと知って欲しいと思うのはごく自然なことですし、学歴という肩書だけで判断してほしくはないと思っているんじゃないでしょうか。
もちろん企業側も同じように共に働く人を探しているわけで、きちんと「人」を知った上で採用したいと考えているはず。
魅力ある人を求めているでしょう。

それなのに実際いざ就活シーズンに自分が突入すると、みんな同じようにリクルートスーツを着て、”ガクチカ”や”エントリーシート”で取り繕った自分を演出し、ビジネスマナーやグループディスカッション、面接対策といったきっちりと型にはめられた流れにのっていく…
なんだか就活ルールに沿って従っていくほど、本来の自分からかけ離れていくような気持ちになっていきます。
学歴や学校名だけで判断されたくないと思っているのに、気づいたら型通りの自己PRを自分で作成して演じて自分らしさを見失ってしまいそう。
…というのは私の就活時代の感覚です。

実際の採用の現場では、学歴だけで書類で落とすようなことが現実にはあるでしょう。考えれば当たり前で、大量のエントリーが来るのにすべて一人ずつ面談することは現実的に不可能だからです。
対する就職試験を受ける人は人で、自分らしさを隠して立派な肩書や経歴で自己演出をしているかもしれません。
そんなこともありつつで就活は進んでいき、内定が決まったり決まらなかったりでご縁ができていきます。

ただ、卒業後の就職先を3年以内に辞めてしまう人が多いのはそういったところにも原因があるんじゃないかと私は思っています。
みんな「良い人」や「優秀な人」を演じるのが良くも悪くも”上手い”のです。
「本当の自分は違う」と転職を考える人が多いのはそういう背景もあるように思います。

話がそれたので戻します。
就活をする上で大事にして欲しいのは、肩書や経歴を抜きにした自分にはどんな魅力があるかという点。
なにより自分は魅力ある人間であるということを信じて欲しいと思います。
そこに謙遜もいらないし、疑問を感じてもまずは信じてみて欲しいです。
あなた以上にあなたの魅力はあなたの近くにいる人がわかっていて、それを自分が色んな感情で認められないだけなので。

余裕があれば、肩書でも学歴でもなく自分を表現するとしたらどんな言葉で表現するか考えてみたり、周りに聞いてみても良いかもしれません。
”自分らしさ”を余計な偏見なく伝えられる方法を考える
そんな視点が大事なんだと思います。
実際偏見は人から無くせないけれど、先入観にとらわれずに一人の人間として向き合うことができるように。
それは私は就活に限らず人生において大事なことだと思っています。

そのためには高くも低くも見積もらない等身大の「自分レベル」を把握すること、そんな自分を信じることから始めてみましょう。

もし自分が採用する側だったとして、自分という人間が試験を受けに来たらどう思うか?まずはそこから自分レベルを判断してみてください。

自信をもって等身大の自分で行きましょう。

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