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東証、「カーボン・クレジット市場」を開設

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東証、「カーボン・クレジット市場」を開設

2023年10月11日、東京証券取引所は、日本のカーボン・プライシングへの貢献の観点から二酸化炭素(CO2)の排出削減量を取引する「カーボン・クレジット市場」を開設した。

カーボン・クレジットとはCO2など温室効果ガスの削減効果(削減量、吸収量)をクレジット(排出権)として発行し、他の企業などとの間で取引できるようにする仕組みである。設定した目標を超えてCO2を削減した企業が権利を売却し、目標が達成できていない企業が権利を購入できる。
今回、国が削減効果を認定して発行する「J-クレジット」の売買が始まり、10月18日時点で206の企業や団体などが参加し、累計売買高は8営業日で1万トンを超えた。これまで「J-クレジット」は相対で取引されていたが、市場を通すことで価格の透明性を高める狙いがある。


▼Keyword

J-クレジット制度

省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO2等の吸収量を「クレジット(排出権)」として国が認証する制度。

削減・吸収活動はプロジェクト単位で制度に登録される。本制度により、中小企業・自治体等の省エネルギー・低炭素投資等を促進し、クレジットの活用による国内での資金循環を促すことで環境と経済の両立を目指している。


※コンテンツは弁護士が監修しています

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