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元カノは、そう鬱でした。【R-18】

元カノは、そう鬱でした。

そう鬱というものが、病名なのか、状態を表す言葉なのか、きちんと知らないので、ぼんやりと、”そう鬱でした”と濁しました。
そんなことはどうでも良いですね。

聞けば、他のそう鬱の方の話でも、「それ、もろに元カノやん!!」みたいに当てはまることがあったので、多分、悩みどころというか、良くも悪くも目立つところというのは、共通している点が多いのだろうと思います。

ですので、先に言っておきます。

貴女のことではないです!
まず、間違いなく。

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この作品の内容は、本来ノンフィクションなのですが、登場人物の身バレを防ぐ為に、一部脚色していることは先に断っておきます。

また、若年層には不適切な表現が盛り込まれております。
R指定18と記載しましたが、実際に年齢制限をかけることはできませんので、途中より有料記事といたしました。ご興味のある自分の行動、言動に責任を持てる方のみ、購読ください。

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続きを読んでいるということは、『そう鬱』の人が身近にいるか、または男女の営み事が誰彼問わず好きものなのか、たまたま目に入ったのか、どれかなのだと思います。

元カノに出会うまで、『そう鬱』というものが何かも知りませんでした。
「鬱病」という病気が存在することはなんとなく知っていました。

『そう』?そうって何?
”少し”とか、”微弱”な鬱ってこと?

それくらいの認識です。


初めて彼女に会った時私が抱いた感情は、
明るくて、活発で、笑顔を振り撒き、まさに場に華を添えるような存在
というもの。

躁病(そうびょう)とは?
気分が異常に高揚し、夜も眠らずに、支離滅裂な言動を発したり、危険を顧みなくなるような状態になる期間(病相)

やはり、(病相)とあるので、完全に病気というより、状態を表すような言葉として使われている。

どうやら、躁病だけを発症する人よりも、躁状態と鬱状態を繰り返す症状を持つ人のケースが多いらしい。

☆そう鬱彼女との馴れ初め

初対面時の元カノは、躁状態ぎみだったようです。
本人も、家族も、症状を認めていたので、治療し、投薬もされており、ある程度コントロールはされていたみたいです。

なので、完全な躁病患者ほどの常軌を逸したような感じは受けず、一般的にハツラツな女性の範疇でした。

私自身が奥手なので、明るくて元気な娘に魅力を感じる傾向があるのだと思います。

馴れ初めは、とある合宿、三泊四日ほど一緒に過ごしました。

初日で、互いによく目が合うような気がしており、二日目にはだいぶ打ち解け、最終日までには、自分の中では「この娘が好きだ」と強く感じる程になっていました。
なんとなく向こうも、好感を持ってくれているような感触はありました。

ところが、最終日の夜、異変が起こります。

私は、暇があれば本を読む質で、合宿での消灯時間の21時では暇を持てあましてしまいます。
ただ、消灯されてしまうので、部屋の中では本は読めません。仕方なく、ロビーの自動販売機前の照明を頼りに、読書することにしました。

22時頃まではなんやかんや、宿内はドタバタしていたと思います。
ようやく皆が寝静まった頃、元カノが現れました。

☆直感が教えてくれた違和感

元カノ「まだ起きてたの?」
私「うん、流石に九時に寝る週間はないからね」
元カノ「そっか、そうだよね!..」

と答える言葉と表情が、どこか昨日までとは違います。

私は直感が鋭い方で、この時何か不審さを感じました。
わざわざ飲み物を買いに来たわけではあるまい。

私「どうしたの?ポケットにタバコでも入ってるの?(笑)」

カマをかけてみました。

元カノ「え!?なんで分かるの??」

ロビーを抜け自動販売機を通らないと喫煙所には辿り着けません。
だから気付いたというより、何かそちら側を意識が傾いている、そんな気がしました。

そして、テンションが微妙だったのは、日中に私がこんなことを言っていたからです。

私「自分自身がタバコを吸わないから、タバコを吸う女性とは付き合えないかなぁ〜」

その時、彼女は同意をしていました。

元カノ「そうだよね!女性でタバコ吸う人って微妙だよね!」

少なからず私にも好感を抱いてくれており、嫌われたくないという心理が働いたのだと思います。

だから私はてっきり彼女は愛煙家ではないと思っていました。

でも、先ほど降りてきた女性は、喫煙をするようです。
少し罪悪感を混じらせながら、言い当てられたことを驚いているようでした。

私も少し、何か悪いことを言ってしまったかな、、と思うと同時に、喫煙する人だったら付き合えないよなぁ、、と残念な気持ちが入り混じりました。


気まずさもあり、そそくさとタバコを吸いに消えました。
タバコを吸うにしては長い時間がかかったと思います。何か考え事をしていたのでしょう。
戻ってきた時も私は読書中でした。
そんな私の目の前に、向かい合わせに座りました。
何か話をしなければいけない空気を感じ、そっと本を閉じます。

彼女は、無理に作り笑顔をしながら話し出しました。

元カノ「私、ちょっとした病気なんだ。だから、先生にもタバコを吸うことを勧められてる。でも、吸うのが嫌な人の前では、吸わないよ!」

その時の彼女は、鬱側に振り子が揺れている状態だったと思います。
でも、昨日までのテンションを維持しようと、チグハグさが出ていました。

医者が喫煙を勧めることがあるのか、、、
にわかには信じられませんでしたが、彼女の眼差しは嘘をついている様子には見えませんでした。

小一時間くらい、二人きりで話をしました。
何を話したかは、あまり覚えていません。

分かったことは、彼女は喫煙者だということ。そして、何かの病気によって、喫煙した方が状態が良くなることがある事。

☆連絡先は聞かないという判断

翌朝、朝の掃除をしたら解散です。
もし、昨夜、自販機前でばったり会っていなければ、解散前になんとかして連絡先を聞きに行っていたと思います。

他の合宿生たちは、こぞって仲良くなった人とも、ほとんど会話しなかった人とも連絡先交換をやっています。

私も何人かとは交換しましたが、なぜか元カノとは交換しない方が良いような気がしていました。
そして、向こうからも私の下には来ませんでした。

その日は、お互いがお互いを、意識し合いながらも、少し避けている、そんな一日でした。

合宿は日本全国から集まっていたので、終われば離れ離れです。


素敵な人だなとは思ったけど、今後何かに発展するようなご縁ではなかったのかな。

そう自分に言い聞かせ、帰路につきました。

元カノが住む地方と、私が住む地方は全く別。
どこかですれ違うかも!なんて可能性は微塵もないくらいの遠距離です。

住む街の地名は聞いていました。
その他に知っていたのは、名前と誕生日。

誕生日は、なにかのタイミングで話題になった時に、頭の中で何度も何度も唱えて忘れないようにし、後でこっそりメモ帳に書き記しておいたものです。

☆半年後の再会

それから半年が経ち、仕事でその娘の住む隣の県に出張に行く機会がありました。
私は勝手に妄想を繰り広げ、誕生日前後に出張できるように段取りを組み、一日余分に滞在するスケジュールを作成していました。

会社からは特に不審にも思われなかったようで、そのまま出張することができました。

誕生日当日、隣県からその娘の住む土地へ、会えると決まっているわけでもないのに向かい、その街の一番の繁華街で降り立ちました。

仕事が終わってから向かったので、到着したのは夜でした。

勢いで来てしまったので、どうやって探し出すか考えていませんでした。

でも、目星はついています。

というのも、合宿でお世話になったところへ電話を入れていました。

「実は、〇〇さんの持ち物が私のカバンの中に入っており、私の持ち物が見つかりません。もしかすると、似ているものなので、間違ってお互いのを取り違えてしまったかもしれません。連絡先を教えてもらえますか?」

功を奏し、連絡先を聞き出せました。流石に住所は教えてくれません。

その番号は固定電話のものでした。

実家暮らしの可能性が高い。

もしかすると、そもそも実家の番号を記入しただけで、そこには住んでいないかもしれない。

色々頭の中を巡りましたが、ここまで来て電話しないで帰ったら、なんのためにここに来たのか!と自分で自分を鼓舞し、勇気を出して電話しました。

時刻は19時少し前くらいだったと思います。

しばらく呼び出し音がなり、男性の声が聞こえてきました。


よりによって父親が電話に出るか、、、

少し面食らってしまいましたが、自分は何者で、誰に用事があり、どんな関係なのかを、できる限り堂々と、説明しました。

案外何事もなく、娘さんと電話を代わってもらえました。

私「誕生日おめでとう!実は今日、君が住む街に来てるんだ。」

この言葉を発した後の1秒にも満たない瞬間に、ある考えが浮かんでしまいました。

そういえば、勝手に都合の良い妄想を繰り広げてしまっていたが、実は彼氏がいたら?
いたとすれば、誕生日は間違いなく、その彼と過ごすのでは?
もし、いたとしてもこの時間、家にいるということは何かクリスチャン的な、誕生日は一緒に過ごすしきたりがある、とか?

急に不安になってしまいました。

そんな不安を吹き飛ばすように、

元カノ「覚えていてくれたの?それだけで嬉しいサプライズ!!しかも、今日会えるの?」

と綺麗な鈴の音のような言葉が響き渡りました。


それから待ち合わせにちょうど良い場所を教えてもらい、40分ほど待った後、彼女が迎えにきました。

彼女は、初めて会ったあの日と同じ笑顔。

一ヶ月前から練りにねった計画が上手くいき、心底嬉しかったです。

それから一緒に食事に行きました。会えるか確信はなかったので、ロマンティックなレストランの予約はしていません。

付き合っているわけでもないし、いきなり形に残るプレゼントは重いかなと思い、花束だけを買っていました。

カーネーションなどを除けば、初めて購入したちゃんとした花束で、初めて異性に渡したものです。
それに対し、思っていた数倍喜んでくれたことも、強く印象に残っています。

その日はご飯を食べ、ホテルまで送ってくれて、彼女は帰って行きました。

次の日、私は帰ります。
もう、しばらく会うことはないだろうと、理解していました。

名残惜しかったですが、お膝元に来て、父親が電話に出ているそばから、ワンナイトラブという選択肢はありません。

電話番号も、ラインも、住所も、職場までも、教えてくれました。

彼女にとってもそうだったと思うし、私にとっても夢のような一日が終わりました。

☆二度目のサプライズ

次の日、帰宅するとは言っていましたが、昼過ぎの便でした。

昼休憩の時間も聞いていたので、その前に職場に顔を出してやろうと思いつきました。

翌朝、のんびり起床し、チェックアウト。ホテルで周辺地図などをもらい、彼女の職場までのアクセスを確かめ、昼休憩の15分前くらいに到着しました。
道すがら、彼女が食べたそうな弁当を二個買って、それと一緒に。

「〇〇さん(元カノの名前)いますか?」

平静を装い、彼女の会社の受付の方に訊ねました。

ちょっと不審な顔をされてしまいました。

それもそのはず。
大きな会社で受付も何人か常駐し、お客さんも私一人ではなかったのです。
受付は、どこかの部署の担当者に取り次いだり、担当課の場所を案内したりするところです。
その受付の方に対し、受付の課の中にいる、別な方を出してください、とお願いしたわけです。

受付「ご用件は?」
私「あー、えーと、ちょっとお話したいことが、、、」

おかしなやり取りをしているお客さんがいるのを聞きつけ、本人が出てきました。

元カノが私の名前を呼びました。
目の前の受付の方の態度が変わりました。
「あ、知り合いだったの?てっきり不審者かと、、(笑)」という流れで、収拾がつきました。

昨夜、もうしばらく会うことはないと、お別れした私が何故か、職場にいる..

昨日に引き続きびっくりだったと思います。

事態を飲み込み、もう少し外で待ってくれと言い、中に戻って行きました。

女性だけの職場だったので、「あの人だれ?」とニヤニヤ聞かれてる様子が背中越しにも伝わってきます。

休憩時間を少し過ぎて、彼女が現れました。

限られた時間だったので、彼女の車の中で、ご飯を食べることにしました。

休憩が終わるギリギリまで一緒に車中で過ごし、それから本当に帰りました。

そして、わざわざ職場まで押しかけていることからも、彼女には伝わっていたとは思いますが、言葉にして「貴女が好きだ」と伝えました。

返事はすぐにはもらえませんでしたが、どっちに転んでも後悔がないくらい青春したなと振り返ります。

その日は、仕事に集中できなくて、何度もミスをした!と後から聞きました。

そりゃ大変だったねと他人事に思えてしまうくらい、ミスしようが何しようが、可愛く見えていたんだと思います。

それから私たちの間では文通が始まりました。

仕事の時間がうまく合わなかったので、電話は週末だけ。

でも、それくらいがちょうど良かったのです。

それから約二週間後、正式に付き合うことが決まり、最初の記念日ができました。
タバコを吸う人ではあったけれど、私の前では吸わないと約束してくれました。

遠距離だったので、簡単には会いにいけませんでしたが、それでも心は繋がっているような安心感を覚えていました。

その時点ではまだ、元カノがそう鬱だったとは知りませんでした。

☆一ヶ月後の再会

遠距離恋愛は初めてで、なかなか会えないことは最初から覚悟していました。

会いたい気持ちはもちろん毎日ありましたが、かといってお互い仕事があるし、私の中では、仕方ないことだと割り切っていました。

元カノはそのように割り切ってはいなかったようで、いつ会えるのかをすごく気にしていました。
よほど私に会いたいんだな!とその時は満更でもなかったです。

程なくして、彼女の中で強い決心が生まれたようで、私に会いに行く!と決めたそうです。

とは言っても、住んでいるところは簡単に行き来できるところではありません。
どうすれば良いかなぁと考えているうちに、私が家の用事で帰省することになりました。別な記事で私は雪国生まれだと書きましたが、その実家です。
私の実家と彼女が住む街であれば、陸路で簡単に移動することができます。

その日程に合わせ、休みを取り、挨拶がてら私の実家に来ることになりました。
思いがけないスピード展開です。

考えてみれば、私は母に彼女を会わせたことがありません。
母としても、何を準備すればいいやら、アタフタしている様子でした。

付き合ってから、まだ一ヶ月くらいの話です。
積雪はないが、まだまだ寒さが残る雪国の地元でした。

家の用事もあったので、私は先に帰省しており、二日ほどしてから、彼女が到着しました。地元にはマイカーはないので、母の車を借り、駅まで迎えに行きました。

それから、私が育った学校や、思い入れのある場所などをドライブし、帰宅。

母は料理を作って待っていました。
母と挨拶を交わし、食事がスタート。
馴れ初めについて聞かれたり、仕事のことや、今回の遠出を家族が心配しないかなど、女性同士でいろいろ話が弾んでいました。

その日、我が家に泊まるように何度も説得していましたが、元カノは頑なに断り、ホテルを手配していました。

ホテルまで送っていく必要があったので、母と元カノはお酒を飲んでいましたが、私は飲まずに話を聞きながら、食べることに専念していました。

食事も終わり、今夜はお開き。ホテルまで送り届けました。

☆初エッチ

チェックインを済ませ、シングルの部屋を取っていましたが、スーツケースをガラガラ引いており、荷物を置きに行くという体裁で、部外者の私も入室できました。

我が家に泊まればお金もかからないのに、なんでわざわざホテルを取ったのか聞くと、私の母に、図々しく思われたくなかったからだそうです。

そんなこと母が気にするだろうか?と思いましたが、
寝るとしたら同じ部屋になるだろうし、息子が突然連れてきた彼女と一緒に寝るのは、母親としては嫌なのではないか?と案じたそうです。

私はそんなこと考えもしませんでした。

何はともあれ、送り届けたら、私はすぐ帰る気でいました。

ですが、密室で二人きりになれたことがよほど嬉しかったらしく、キスをせがまれました。
この時が初キスです。

初めは軽く唇と唇を合わせるだけのものでしたが、何度も何度もキスをし、舌も絡ませ、ねっとりとディープキスも味わいました。

そして耳元で、「このまま、してもいいよ…」と色っぽくささやかれました。

元カノはその気だったようです。
でも、私の方が、心の準備ができていません。

なのに体は正直で、はち切れんばかり、勃起していました。

抱き合いながら、胸を触ったり、腰に回した手も、段々と下に下に降りて、中指でお尻の割れ目をなぞりました。

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