マガジンのカバー画像

ことのはいけばな

71
花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。地軸の傾いた地球に乗って、太陽の周りを一巡り。花を立て言葉を立てて、遊行します。
運営しているクリエイター

#赤坂氷川神社

ことのはいけばな 大雪 第61候『閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)』

ことのはいけばな 大雪 第61候『閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)』

『礼記』の月令には「天気上騰シ、地気下降、天地不通、閉塞シテ冬ヲ成ス」と記され、天の気は空に上がり、地の気は地中に閉蔵され、天と地が分かれ、通じ合わなくなって冬になるという意味です。春から秋まで行われていた天地の交流が終わり、お休み期間に入るような感じです。
花の稽古は神社の杜の剪定枝も使っての冬至飾りを作った。

  そらをみつ 山の麓の虚空蔵 ガランガランと 眼玉の揺れる

  ひっそりと 虚

もっとみる
ことのはいけはな 芒種 第25候『蟷螂生』

ことのはいけはな 芒種 第25候『蟷螂生』

たくさんの命が生まれる季節

紅花が咲き、蛍が生まれ、梅の実が色づき、、、

リッチな生命の季節。

死から生へ、

生まれた先から死へ向かう

一瞬の輝き ブライト

光の季節がジューンブライドと呼ばれるのだろう。

*新月や見えないだれかへ揺蕩いの想い留める花の束(つか)かも

*花束のBabyのようにくるまれて手渡す君も祝われていて

ことのはいけはな; 春分 第10候「雀始巣」

ことのはいけはな; 春分 第10候「雀始巣」

花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。
はなとことばを立てて相互記譜。七十二候の「ことのはとはなの旅」。

*春分に 花挿し目覚む 石の下

あちらとこちら 話し花咲く

*春彼岸 お墓の石に水ひかり

春がきたよと 花を挿す君

*春分や 墓苑色づ

もっとみる
ことのはいけばな;啓蟄 第8候「桃始笑」

ことのはいけばな;啓蟄 第8候「桃始笑」

花を活けるように、言葉を三十一文字の器にのせて活ける。
はなとことばを立てて相互記譜。七十二候のことのはとはなの旅のはじまり。

赤坂氷川神社の花手水。

「はなのみち」の生徒さんたちとはじめる。

初回は自分で活けた。

椹(さわら)の剪定枝をいただいた。紅白の桃は若々しい。それに菜の花。

ホワイトデー ほころぶ顔は 桃の花

もっとみる