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日経新聞記事「味の素『電気調味料』で減塩応援 首掛け型装置を試作」に注目!

コモンズ30ファンドの投資先企業の記事を基に、どのような取り組みを行っている企業なのかをマーケティング部齋藤が日々ご紹介します。

本日は以下の記事を紹介いたします。
味の素「電気調味料」で減塩応援 首掛け型装置を試作 - 日本経済新聞 (nikkei.com)

以下、記事のサマリーです。

味の素の新技術: 味の素は、微弱な電気刺激で食べ物の塩味を増幅する首掛け型装置を試作。これにより、減塩食の味を改善し、塩分摂取量の削減を目指す。
共同研究: 東京大学とお茶の水女子大学との共同研究で技術を実証し、「電気調味料」と命名。様々な食品で塩味や風味の増強を確認。
従来技術との違い: 以前の技術は口内接触が必要だったが、新装置は首に掛けるだけで効果が持続。
健康への影響: 日本人の塩分摂取量はWHOの推奨量の2倍。新技術で高血圧などのリスクを減少させることを目指す。
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「電気調味料」とは世界初の技術で、下顎前部および首後部への微弱な電気の刺激で味覚をコントロールする味の素が開発した技術そのものを指します。今回、経皮電気刺激によって複数の食品の味がより強まることを実証した一連の研究成果が、Hypertension Research誌(国際学術誌)に掲載されました。

今回の共同研究では、食塩水の塩味増強効果の検証や、液体や固体、和洋中様々なジャンルの6種の減塩食品について、経皮電気刺激の影響の検証を行っています。また食品によっては、塩味だけでなくうま味や酸味も強まり、かつ風味も変化することが示され、電気刺激は食品の味だけでなく風味にも影響を与えることを実証したとのことです。

味の素は本技術をより活用しやすくするためのデバイス仕様を検討し、首または耳に掛けて使用するウェアラブルデバイスのコンセプトを開発しています。本デバイスを食事中に装着することで喫食している食品の塩味を持続的に増強できるため、減塩を必要とする生活者の負担を軽減し、おいしい減塩をサポートすることが可能になります。

味の素は今後、このウェアラブルデバイスを活用した新たなサービスの開発を進めていくとのことです。このような新概念である「電気調味料」を活用し、2030年までに10億人の健康寿命を延伸することを目指す味の素に期待しています。

※文中に記載の内容は特定銘柄の売買などの推奨、または価格などの上昇や下落を示唆するものではありません。