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庭の中にある小さな世界

庭に山椒の木があります。数年前に鳥が運んできた種が落ちて成長しました。
実を摘んで料理にも使います。
木は1m程の高さに育ち、しっかりと地面に根付きとっても立派です。
枝は絡むように伸びて棘があります。

冬は落葉して茶色の枝だけになってしまいます。その枝の間に乾燥した草が挟まっていたので、観察してみると小さくて可愛い鳥の巣でした。
いつから巣作りをしていたのかはわからないのですが、きっと葉が生い茂っていた春から夏にかけてだと思います。
外敵から子ども達を守るためにこの棘のある山椒の木を選んだのでしょうか。

巣の中はからっぽ。きっと、ここで子育てをして鳥たちは暖かい場所へ飛び立ったのでしょう。 

庭には小さな世界の営みがあります。

鳥が運んできた種が成長して木になりその木に鳥が巣を作り家族を作り子育てをして飛び立って行く。

私の生きている今はその鳥の世界と似ていてそれほど大きくはない場所。
家族や友人知人、仕事仲間との関わり、それぞれの気持ちの良い距離感を保ちながらそして時々、見守り合い、声を掛け合いながら平穏に。
無理のない大きさの世界。
ちょうどいい感じ、大切です。

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