HSK6級に1週間の準備期間で挑んだ話


コロナ禍で試験が2度も延期になり、3月に受ける予定が5月に、5月の試験も中止となり9月に。5級を受けてから1年、ようやく受験することができました。

結果…………………ギリギリ合格!!!💯

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ということで、前回と同じくギリギリ人間のわたしがギリギリで生きとし生ける方全てに送るHSK受験記を書いてみました。

凡人の私でも短期間でギリギリ合格できたので、『時間はないが、どうしてもHSKが必要な人』『どれだけ準備しておけば合格ラインに立てるのか、不安な人』向けに、自分の記録のために、受験記を残しておこうと思います。 

改めて断りますが、決して中国語の実力を付けることを重きにおいた方法、記事ではないですし、点数も胸を張れるものではないので、どうかその辺りご容赦下さい。あと所々日本語も怪レいところについてもどうぞ多めに見てください。

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タイトル通り準備期間は1週間。準備期間と書けば体裁はいいが、要するに気合を入れて勉強できた期間がたったそれだけ。この1年、自分を褒めてあげられるほど、真剣に取り組めたことがなくて本当に情けない。

言い訳としてはGOTOトラベルの対応で仕事が過去イチ忙しくなったことにしておこうと思います()GOTOによって業務が倍以上になったのに、人員は2/3以下。ありがたい反面、コロナの影響がデカすぎて会社が壊滅的に打撃を受けたので、待遇面には反映されないこと間違い無い。早く終わって欲しい気持ちでいっぱいです。

わたしについて

前提となるわたしのスキルについてですが、本当に自分で言うのもアレですが……凡人です。偏差値50あたりの普通の国公立大学を卒業した一般人です。前の記事にも書きましたが、前職場の上司に「日本語さえもロクに話せていない」と言われるレベルの語学力です。

留学はしてません。現時点話せる中国語はHSK3級以下です。特に四声がメチャクチャ(というより覚えられていない)なので、中国人に“你的中文太不流利了,你需要更努力的”と言わせしめるくらいです。

そんな私でもなんとかHSK6級の合格ラインにギリギリ立てたので、安心してください。

行った対策と各分野ついて

HSKの過去問とアスク出版の単語帳を使用しました。最初の3日間は5級のテキストから。最後4日間で6級の対策に入りました。

使ったテキスト

単語帳はコレ。単語だけじゃなくて文章にも音声がついているのが最高すぎる。音声は専用アプリでダウンロードできます(MP3もあった気がする)

アプリもなかなか機能が充実していて、倍速はもとより、語学学習者には嬉しい10秒巻き戻し・進み機能がある!!!ふせん機能もとてもよいです。

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5級でさえ全然聞こえなくて焦る私。聞こえなかった単語は、全てこのアプリの『メモ帳機能』に登録して、集中的に何回も聞くようにしていました。

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見出しの単語はおそらく機械音声なのですが、例文はほぼ全て肉声!これで無料は最高すぎませんか。コロケーションも自然と覚えられました。

慣れてきたら5級は1.5倍速で、6級は1.3倍速で聞くようにしていました。単語帳の音声は少しゆっくりめなので、これくらいにすると実際の速さと変わらない気がします。

過去問

過去問に関しては、本土のものじゃなく、王道のこれを使いました。

メルカリで安く手に入れることに尽力しているので、新中古で大体1900円くらいで購入した気がします。2015年のものもあらかじめ手に入れていたんですが、とてもじゃないけど時間がなく、ほぼ手をつけられませんでした。

なので実際に解いたのは2018年の最新版の第一回と第二回、あと作文は一応第三回も解いておきました。2015年のものは、勉強中に腕試しとしてチョロチョロ何問か解いたくらい。ちなみに5級の過去問も解き終わっていません。

過去問と本番

去年、今年辺りから変わったのか、それとも過去問が何かしら改変されているのか分からないけども、とにかく本番の試験の方が2.3割増しで難しい!!!!

過去問であれば、阅读は9〜10割、听力は7割〜8割取れていたのですが、本番はこの有様です。

読解で言えば、文章の難易度が上がり(知らない単語や文の構造が一瞬で取りにくいものが多くなり)リスニングで言えば、選択肢の文章が長くなり、気を取られる時間が多くなるのに加えて、多分読み上げられる文章の難易度も高かったです。聞こえていないからよく分からないけど。

なので、2018年度の過去問テキストで言えば、阅读で8割、听力で7割取れるあたりが、最近の試験の合格ラインではないかな、と感じています。

阅读について

阅读に関しては、(合格ラインまで持っていくレベルであれば)正直特別な対策は要らないかなと感じています。単語なんかが分からなくても、漢字でなんとなーく分かることが多いし。でも、過去問1.2回分は解いて、時間配分だけは体験しておきました。

長文部分は得点源、第一第二部分は練習あるのみでしょうか…。第一部分はおいておいても、第二部分が最初全く点を取れず焦りましたが、何回か解いていくうちにコツが掴めると思います。

听力について

正直5級のとき(も)ほぼ聞こえていない状態で受かり、今回もほぼ聞こえていない状態で受かりました。5級のときは何故かそれでも7割取れ、今回の6級の6割弱というのは実力というかそれ相応以上の結果だと感じています。

5級受かったときは、7割も取れていたので、試験中は「やばい!何も分からない!」と焦ったものの、意外とそれでも聞こえてたんじゃーーん!とか調子乗っていたんですが、多分そうじゃないと6級受験中に悟りました。やはりほぼ聞こえていない。

ではどうやってギリギリ合格ラインまで得点を持っていけたのか…というと、聞こえる僅かな部分と選択肢から『予測して物語を作り上げて、選択肢を選んでいたから』です。もはや選択肢の中国語の意味が取れているだけで、99%リスニング力関係なし。中国語力というより妄想力。

一応、受験時には5級の問題だったら8割聞こえるレベルまでは上がっていたのですが、6級は全く歯が立ちませんでした…。特に最近はインスタやYouTubeで中国語でコンテンツを見ることも多くて、聞こえる気になっていたのですが…。

過去問演習で7〜8割取れていた理由は、聞こえる文章量が本番よりも多かったからだと思います。

写作について

唯一5級の点数より上がった分野!!!試験前から一番気楽に構えていた分野でもあります。

だがしかし点数としては6割。手応えとしては7割は超えているつもりだったんだけどな…段落を2マス空け忘れたのが2ヶ所があったんだけど、いったい何点減点されたかな…。文法を間違えるような難しい文章は作らなかったんだけど、逆にそれがよくなかったかな…。

ただ合格ラインをギリギリ攻める観点でいうと5級より安定して取りやすい気がします。なんたってどう中国語で表現すればいいかの答えが丸々見れるから。とにかく①ストーリーと②登場人物と③覚えないと自力では書けないところだけ、その3点だけ、死ぬ気で10分で覚えればいいから。そうすればとりあえず6割は超えるみたいです。

5級(の第二部分)は自力でイチから作らなきゃいけないじゃないですか。コロケーションやら文法やらなんやら合ってるのか不安な上に、地味に短くはない。私の場合、なぜか让が思い出せなくなって、試験中プチパニック。

そういう意味では私的に、作文にだけ関して言えば、5級よりも6級の方が楽に感じました。同じ人多いのでは。ただ登場人物の名前が地味に難しいとウザい。歴史の物語系は特に。

受験本番〜発表まで

希望休を他にも出していたので、遠慮して午後からは出れます…としおらしく書いたら、まさかの試験1時間後からの鬼シフト!!!!しかも3連休の稼働が9割超える日の地獄の22時まで勤務。しかも次の日は朝から。おまけに3連勤。正直萎えすぎて試験に響かないか、めちゃくちゃ不安でした。

しかもしかも夜型人間には厳しい午前試験。5級の時も午前だったんですが、試験日によってもしかして午前午後変わる感じですか…?ご存知の方、教えてください。

試験会場にて

試験会場は2つに分かれていて、12人×2教室。地方都市でもこんなに6級受験者がいるんだなあと感動しました。コロナ禍初開催だったこともあるかな?

受験自体は、ほぼスムーズに終わりました。ほぼ。リスニングを除けば・・・

5級の時リスニングが音飛びした事件があったんですが、まさか2連続でなんてないだろう〜〜〜〜と思ってた矢先、第二部分に入る直前で音飛び。これまで人生でリスニングで音飛びしたのは前回の5級が初めてだったんですが、まさかの2連続。私が単に持っているのか、HSKの試験ではあるあるなのか…。

試験官のおじいちゃんも焦る焦る。受験生は困惑。しばしカオスなリスニングタイムでした(デジャヴ)

試験後

読解と作文は合格点は超えている自信があったのですが、リスニングがほぼ聞こえていなかったので、とにかく不安でした。5級がどうにかなかったので、今回も大丈夫だろうという気持ちと、今回はそんなうまくはいかず落ちるんじゃないかという不安で半々。ただそんなことも忘れるくらい、ホテルに稼働が戻ってきて毎日死にそうなほど忙しかったので、1ヶ月はあっという間でした。

結果発表

毎回試験の結果発表のたび、日本のHSKのサイトはサバ落ちしているので、私的に結果のアップロードも数時間早い中国本土のサイトで見るのがオススメです。

今回は正午頃に結果がアップロードされてましたが、Twitterで検索したところ、9月6日試験のときは10月6日の午前0時過ぎには見れたようです。今回は前日がお休みである月曜の発表だったから深夜ではなかったのかな…?よく分かりません…。

左下の方に准考证号と姓名と验证码を入力するフォームがあります。今回も例にならって、3.4時間結果発表も早く、日本のサイトは15時に発表後に速攻サバ落ちしていたので、こちらのサイトを強く推荐です。

5級もちょうど一年前に受けていたので、国慶節の関係で1週間ずれるのは承知していたんですが、1年前はなぜか普通に1ヶ月後に見れたので、今回もどうせ観れるだろう〜〜なんて構えて、9月19日にはもやもやが晴れる気満々だったんですが、待てど待てど結果は見れない…。

そんな中、Twitterで「HSK 結果」で検索したら「結果でたよ!」と呟いている人を見つけ、一気に心拍数が上がる!緊張しながら自分の番号を入力するも、なぜかエラーに。よおく見たらネット試験の受験者の方でした。

そこから1週間が、前1ヶ月より長く感じた…。26日もなかなか発表されず、見れたのは12時前。どうせ見れないだろうと入力したら、あっさり結果が表示されて拍子抜けでした。

HSK6級を受験してみて

意外とあっさり(かなりギリギリですが)合格できた気がします。HSK6級の実力が本当にあるかと聞かれたら、100%ないですが、単純に合格点を超えるだけなら意外と壁としては高くないと思います。

実際、私のような凡人でもこのような対策で受かりますし、Twitter界隈を見てると医学部生や東大生、東外大生などなどの方々におかれては無勉強でも7割以上で合格していたり、9割で受かってる方なども見かけました。

HSKのラスボスだ!!!とあまり身構え過ぎず、モブキャラに挑む勢いでチャレンジしてみるのがいいかと思います(?)

私もHSKが9級制に変わる前に、現行HSK6級で8割を超えられるよう、そして自信を持ってHSKの最上級を持ってます!と言えるように頑張りたいと思います。

次はTOEICを5年ぶりに受けようと思います。春にはTOPIKも受けたいな。それまでにはGOTOトラベル終わってくれてるといいな。

おわり

最後まで読んでくださり、ありがとうございました!

この記事が受験前の方々のお役に立つことが、もしもあればとても嬉しいです。


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