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デザイナーの私がペットフードEC事業の立ち上げに志願した理由

こんにちは、エイチームコマーステックのデザイナーの章(@xiolkee)です。
エイチームコマーステックでは「ココロが動く買い物を」をミッションに、ペットフードブランド「Obremo(オブレモ)」を運営しています。

前回、「Obremo」のブランドロゴのデザインについてまとめました。

今回は、なぜ私がObremoに携わっているのか、その経緯と理由についてまとめたいと思います。


自己紹介

改めまして、エイチームコマーステックのデザイナーの章です。
出身は福岡で、大学卒業後、福岡の小規模なIT企業に2016年新卒として入社した後、転職を経て2018年2月にエイチームのグループ会社であるエイチームライフスタイルに入社しました。
2022年2月1日の組織再編によりエイチームライフスタイルは現在エイチームウェルネスに社名変更されています。

クレジットカード事業、ライフエンディング事業のグロースに携わった後、ペットフードEC事業(Obremo)の立ち上げを期に、2021年5月にエイチームコマーステックに転籍しました。

愛犬の紹介

私がObremoに携わる理由には実家で飼っていた愛犬の存在が大きく影響しています。

私が小学生2年生の頃、実家で犬(パピヨン)を飼い始めました。
両親が共働きで、9歳離れた姉がいましたが、基本的に一人で過ごす時間が長かった小学生の私は、「犬を飼いたい」と両親にねだりました。
ホームセンターに併設された近所のペットショップに足を運び、どうしてもこの子が良いと、パピヨンの割には大きく成長した、足の長いコーギーのようなワンちゃんを迎え入れました。

天使のような寝顔。むにゅっとした口の形がたまりません。

『ハリーポッターと賢者の石』が公開された2001年に飼い始めたことから、名前はハリーと名付けられました。男の子です。

愛犬の旅立ちから教えられたこと

ハリーは2017年に虹の橋を渡りました。享年16歳でした。

私にとって、長く連れ添った身近な存在が居なくなることが初めての経験で、この出来事は自分の価値観や人生の考え方に大きく影響を与えました。

新卒2年目で、転職を考え始めたタイミングのことです。
当時の私は人としても、デザイナーとしてもとても未熟でした。

かっこいいデザインを作りたいと思っていた私は自分のことに精一杯で、他者のことを思って行動することができませんでした。今振り返ると、デザイナーとしてのマインドセットが全く形成されていなかったと思います。

ハリーが旅立ってから、私の日常にぽっかり穴が空いてしまいました。そうした日々と向き合う中で、私の人生において、彼の存在がいかに大きかったかに気付かされたのです。

お散歩行く時の顔です。凛々しいお顔立ちです。

楽しい時も、辛い時もいつもそばにいてくれました。大学進学後、実家を離れても、帰省のたびに尻尾を大きく振って迎えてくれた様子を今でも鮮明に思い出せます。

私の人生に寄り添ってくれていたことを思い出すたびに、小さな体なのに、私の中で大きな存在として残っていて、単なるペットではなく、とても尊敬できる対象になりました。それに気づいた時、家族になってくれてありがとう、という素直な言葉が出てきました。

私が生涯を終える時にそう思ってくれる存在がいるだろうか、彼のように偲ばれる存在に自分もなりたい、と強く思うようになりました。

かっこいいデザインではなく、課題解決のためのものづくりがしたい、デザインとは自分のためではなく、他者のために行うものであると、自分の中のデザイン観が変化した出来事の一つとなりました。

転職活動を経てエイチームへ

自分は何の課題解決をしようかと、とても悩みました。医療や、教育、社会インフラなど、さまざまな領域に関心があり、もちろんそこにはペット領域も含まれていました。

とはいえ、まずは自分自身が幸せな状態にならないと、他者を幸せにすることはできないと考え、課題解決ができるデザイナーとしての実力を最短で身につけたい思いから、プロダクトの検証サイクルを早く回せるインターネットサービスを運営する企業を軸の一つにして転職活動を行いました。

その後、エイチームのグループ会社であるエイチームライフスタイルに内定をいただき、2018年からエイチームのデザイナーとしてのキャリアがスタートしました。

自分が作ったデザインが、本当にユーザーの課題解決に向けた設計になっているか、まずはきちんと評価できるようになりたく、最初はクレジットカードの比較サイトのデザイン改善に携わり、仮説立てから効果検証まで、デザインを評価するための一通りを学びました。

その後、新規事業であるライフエンディング事業が運営する「Life.(ライフドット)」という終活情報メディアのUIデザインを担当することに。

身近な存在との別れを経験した私は、「ライフエンディングに纏わる人たちの不安を解消し、業界とともに最良の選択へ後押しすることで前向きな明日へ繋げていく」という事業ミッションに深く共感し、納得のいくお墓選びという切り口で、一人でも多くの方にライフドットを経由して霊園・墓地の資料請求・見学予約を行なっていただけるようなサイトづくりをデザイン面から推進しました。

苦戦した時期もありましたが、なんとか結果を残すことができ、UI/UXデザイナーとしても自信をつけることができました。

以下の記事は当時の活動を振り返ったものです。

ペットフードEC事業の立ち上げ

仕事が軌道に乗り始めたある日のこと、会社のエンジニアからプライベートでペット向けのサービスを企画しないか、と誘いをもらいました。
ペット関連のサービス運営に関心があった私は二つ返事で承諾しましたが、同時期に、弊社代表の望月が社内の新規事業コンテスト『A+』でペットフードビジネスを起案しようとしている話を聞きつけ、タイミング良くそれに乗っかる形で、会社に提案したところ、内容が承認されてエイチーム社内でペットフードEC事業を立ち上げることになりました。

当時の提案資料

トントン拍子で話が進みましたが、当時の私はとても悩んだことを覚えています。事業立ち上げに際して、これまで携わっていたライフドットの仕事を手放す必要があったからです。

ライフエンディング事業に対するやり甲斐もあり、集客が安定しこれから収益性を高めるために頑張り時のタイミングで事業を離れても良いのか……。
一方で、ペット領域のサービス運営に携わりたいと思う気持ちは強く、自分の想いも乗った新規事業の立ち上げに携われることはなかなかないタイミングに気持ちが揺らいでいました。
デザイナーとしてもWebサイトのUI以外のグラフィック表現やブランディングに関心が高まっていた状況でもありました。

当時の上司であり事業責任者に相談したところ、私のキャリアビジョンに関して深く理解してくださっていたこともあり、新たなチャレンジを後押ししてくださいました。
同じチームで働いていた後輩たちも頼もしく育っていたので、ライフドットのこれからは彼らに託し、ペットフードEC事業の立ち上げメンバーとして部署異動をする意志を固めました。

個人のチャレンジを後押ししてくれるエイチームの環境は本当にありがたいです。

以上が、私がObremoに携わることになった経緯です。

「Obremo」を通じて、愛犬に恩返しをしたい

私にとって、Obremoに携わることは、己の存在をもってして生きる上で大切なことを教えてくれた愛犬ハリーへの恩返しでもあります。

ハリーが旅立った後、もっと一緒の時間を過ごしてあげればよかった、こうしてあげればよかった、と思うことがたくさんありました。
しかし、別れが来た後はどうしてあげることもできません。

せめて、今ペットと一緒に過ごしている飼い主の皆さんが最後の日を迎える時まで後悔のない毎日を過ごせるように、そしてこれから生まれてくる犬猫たちが、人間との幸せな日々を送れることを願って、Obremoを通じて今私にできることを全力で取り組みたいと思っています。

飼い主とペットの、家族の絆を深める、健やかで楽しい日々を提供できるよう、サービス改善に努めてまいります。

もしこの記事を読んで、私個人や、「Obremo」のデザインに興味を持った方がいらっしゃれば、ぜひMeetyでお話ししましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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