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投手学基礎「はじめに」

背景と目的

私たちは野球において“投手を専門”として長年プレーしてきました。高校野球までは打席にも立つので”打者として練習”ももちろん行いますが練習時間の多くは”投手として練習”に費やしてきました。
私たちは野球選手としては決して体格や身体能力に恵まれているわけでもなく、特別足が速いわけでも、肩が強いわけでもありません。今まで出会ってきた投手の中には、身長が高く、軽く投げても140km/hを超える才能に溢れる選手も多くいました。彼らの中には、小学校や中学で世代を代表するような選手もおり、見るからに才能に満ちたチームメイトもいました。
しかし、才能あふれる選手が皆社会人やプロに進んだわけではありません。高校で野球を辞める者、大学で辞める者も多くいました。そんな中で私たちがなぜ、大学や社会人で投手としてプレーできたのか、そのキーワードは2つあります。1つは「野球を辞めなかったこと」、もう1つは「技術を身につけたこと」です。才能あふれる選手が多くいる世界で、どうすればプロや社会人を目指せるかを考えた末に辿り着いたのが「技術」でした。

対象読者

本書は特に体格差が大きく出やすい小学生〜高校生に、投手を諦めることなく楽しく続けてほしいという願いを込めて筆を取りました。体格の差は年齢を重ねるごとに小さくなっていきます。後から成長することも多いですし、筋力については最近では科学的なトレーニングも進んでおり、専門のトレーナーもいるため、身体の成長が止まってからでも筋力をつけることは可能です。

本書の構成

本書「投手学入門」は、中学生以上の学生を対象に、投手としての基本的な技術、戦術、そしてメンタル面の強化を学ぶためのテキストです。また本書は、投手としての成長を目指すだけでなく、投手という役割を通じて社会で成功するためのビジネスマインドも同時に養うことを目的としています。

本書の特徴

このテキストは、技術、戦術、メンタル面の総合的なアプローチを取っています。具体的には、投手としてのスキルを高めるだけでなく、投手という役割を通じて得られる教訓や哲学を学び、社会での成功に繋げるためのビジネスマインドも同時に養います。

著者の経験と視点

私は長年にわたり、投手としての経験を積み、その後高校野球の投手コーチとして多くの投手たちを指導してきました。その実務を通じて感じたことは、投手としてのスキルを磨くだけでなく、投手という役割を通じて社会に出てからも通用する考え方や哲学を学べるということです。スポーツとビジネスは多くの共通点を持ち、投手としての役割を全うする経験は社会での活躍に繋がる多くの教訓を提供してくれます。

読者への期待

本書を通じて、読者の皆さんが投手としての技術を高めると同時に、自己成長や社会での成功に繋がるスキルや考え方を身につけることを期待しています。練習や試合を通じて、技術とメンタルの両面を強化し、自信を持って投手としての役割を全うしてください。

感謝の意

本書の執筆にあたり、協力してくれた皆さんに心から感謝します。私たちの経験と知識を次世代の投手たちに伝えるために、多くの方々の支えがありました。ここに感謝の意を表します。

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