Command Club「コントロールサイエンス研究所」

発起人: 小長谷洋介(一般社団法人野球まなびラボ理事) コマンドクラブは投手経験を持ち…

Command Club「コントロールサイエンス研究所」

発起人: 小長谷洋介(一般社団法人野球まなびラボ理事) コマンドクラブは投手経験を持ち、指導者としても活動する実務家たちによって組織されて、投手力に関するメソッドや考え方を研究し、その成果を広く共有しています。 教育の専門家もおり、教育的視点からも有益な情報発信を行っていきます。

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

ピッチングサイエンス研究所「コマンドクラブ」概要

私たちのグループについて紹介させていただきます。 メンバー構成: 私たちは元社会人野球選手として投手としてプレーしてきたグループです。 その中でも特に「技術」で勝負し実績ある選手たちで構成されています。 企業チームのエース・都市対抗野球出場・日本代表など様々な実績経歴を持った選手たちでピッチングの本質を研究しています。 活動理念: コマンドクラブは、生まれ持った身体能力や運動能力に関係なく、制球力、投球フォーム、身体の使い方などの技術を科学的に研究し、チームに貢献し、

    • Googleコラボでシミュレーションを体験:Pythonコードを無料公開

      上記リンク内で貼ってあります画像のシュミレーションを行ったコードを公開しています。 参考になりましたら幸いです。 はじめに:Googleコラボを使って野球のシミュレーションを体験しよう Googleコラボの紹介と利用の簡便さ 野球シミュレーションの概要と魅力 実際に使えるPythonコードの公開について Googleコラボとは?野球シミュレーションに最適なプラットフォーム Googleコラボの基本機能とPython環境の利用方法 プログラミング初心者にも優しい理

      • プログラミング&アナリスト養成講座:野球をテーマにデータ分析と画像解析を体験」

        はじめに:中高生向けに無料プログラミング講座を開講! 中高生に向けた無料講座の概要 PythonとGoogleコラボを使った授業の利点 野球をテーマにした学習内容の紹介 野球を使って楽しく学ぶプログラミングの世界 野球とプログラミングの関係性 Pythonの基礎を学びながら、どのようにスポーツのデータを扱うか 実際に使えるスキルの獲得と実践的な活用法 データ分析の基礎を学ぶ:野球の試合データを分析しよう データ分析の基礎概念と重要性 野球の試合データを使っ

        • スポーツアナリストの現在地

          昨日、東京スポーツレクリエーション専門学校に伺い、スポーツ アナリストを育成しているスポーツ科学科の学科長とお話させていただきました。 野球界におけるスポーツアナリストの役割 近年、野球界ではデータ分析の重要性が急速に高まっています。一昔前は一部のチームや選手の経験や監督がデータを重視した戦略や指導を行なっていましたが、多くが勘や経験値が主でチーム戦略を決める際の指針となっていました。現在では「データドリブン」と呼ばれるようにデータを重視そいたアプローチが主流になりつつあ

        • 固定された記事

        ピッチングサイエンス研究所「コマンドクラブ」概要

        マガジン

        • 教育プログラムを野球に活かす
          3本
        • 訪問記
          2本
        • 指導記録
          0本
        • 画像集
          4本
        • 投手学基礎「投手力を学ぼう」
          5本
        • ピッチャーを通じていろんなスキルを高めよう
          2本

        記事

          エイジェックスポーツ科学総合センター

          ⚾️アスリートを支える最先端施設⚾️ 先日、栃木県栃木市に今年7月に落成した「エイジェックスポーツ科学総合センター」にお邪魔しました。栃木駅から徒歩約10分の場所に位置するこの施設は、プロ野球の球場でも多く見かけるエイジェックグループが運営しています  この施設は、スポーツ科学の最先端を行く設備と技術で、選手のパフォーマンス向上を全面的にサポートする場所です。訪問を通じて感じたのは、単なるトレーニング施設ではなく、選手の自立と成長を促すための工夫が随所に凝らされていることで

          エイジェックスポーツ科学総合センター

          +17

          エイジェックスポーツ科学総合センター#4

          エイジェックスポーツ科学総合センター#4

          +16
          +12

          エイジェックスポーツ科学総合センター#3

          エイジェックスポーツ科学総合センター#3

          +11
          +12

          エイジェックスポーツ科学総合センター#2

          エイジェックスポーツ科学総合センター#2

          +11
          +12

          エイジェックスポーツ科学総合センター

          エイジェックスポーツ科学総合センター

          +11

          即効性を求めると「壊れる・・・」

          「球速アップの落とし穴:          急がば回れ、体と技術を守るためのアプローチ」 SNSで溢れる「球速アップ」トレーニング 最近のトレンド:球速を上げるための短期的なトレーニング その魅力と危険性について 高校生・大学生の体へのリスク 成長期の体が抱えるリスク 肩や肘への過剰な負担のメカニズム 技術が壊れる可能性 急いで得た技術が定着しない理由 長期的な視点での技術習得の重要性 バランスの取れたアプローチの重要性 球速だけでなく、体全体のコンディ

          即効性を求めると「壊れる・・・」

          野球界でもUDL(学びのユニバーサルデザイン)を・・・。

          最近、少年野球を目にする機会が増える中で、技術的に未熟な子供と上達が早い子供との個人差が非常に大きいにもかかわらず、全員が同じ練習をしている現状が気になっています。この背景にはさまざまな事情があることは理解していますが、それが原因で子供たちが野球をつまらなく感じてしまうのではないかと不安です。 現在の野球界では、野球人口の減少に対する対策や取り組みが進められており、野球を好きで始めた子供たちに、できるだけ長く競技生活を続けてもらいたいと願っています。そのためには、個人の技量

          野球界でもUDL(学びのユニバーサルデザイン)を・・・。

          投手の基本技術

          ピッチングフォーム ピッチングフォームの具体的な投げ方については、文字での伝達が難しく、読み手の解釈によって正確に伝わらないことが多いため、ここでは具体的な方法には触れません。技術の継承でもっとも優れたシステムは教習所だと考えています。教官が横に座り、車の状態(音や速度など)を一緒に感じることで、今の状態が良いのか悪いのかを共に感じながら指導することが重要です。 これは投球指導においても同様であり、ブルペンで同乗している状態で指導することが望ましいです。ある球団のスカウトが

          甲子園予選の現状

          夏の甲子園大会もいよいよ2回戦に突入し、全49校が予選を勝ち抜いて名誉ある舞台に立ちました。しかし、その陰で、多くのチームが予選で涙を飲んでいます。勝負事に敗者はつきものですが、毎年目にする「コールド負け」の数には心が痛みます。 全国でコールドゲームを占める割合(計算式コールド数/試合数(決勝除))2021年度 40.43% 2022年度 39.21% 2023年度 39.09% 2024年度の予選では、全試合数に対するコールドゲームの割合が35.13%。低反発バット

          今更ながら・・・自己紹介

          #自己紹介 コマンドクラブの紹介 コマンドクラブは、投手としての総合力向上を目指す研究組織です。生まれ持った身体能力や運動能力に関係なく、制球力、投球フォーム、そして身体の使い方といった技術を科学的に研究し、チームに貢献でき、さらに長くプレーし続けられる投手を育成することを目的としています。 私たちは、最新のスポーツ科学、バイオメカニクス、そして心理学の知見を活用して、投手としての技術向上をサポートします。特に、摂津正選手、和田毅選手、石川雅規選手のように、卓越したコント

          投手力を科学する:問題解決の重要性とアプローチ

          投手として成功するためには、様々なスキルを磨くことが必要です。しかし、技術向上には常に課題が伴います。例えば、制球力が安定しない、球速が伸びない、打者を打ち取るための戦略が機能しないといった具体的な問題です。これらの課題に対して、単に練習を増やすだけでなく、科学的な問題解決のアプローチが重要です。 問題解決とは何か? 問題解決は、単に問題を「解決する」だけではありません。問題解決のステップを通じて、問題の原因を見つけ出し、効果的な解決策を導くプロセスです。これを投手力の向

          投手力を科学する:問題解決の重要性とアプローチ

          自主性を持つ投手としての成長: 参画のハシゴを活用して

          「参画のハシゴ」(Participation Ladder)は、子供や若者がどの程度参加しているかを示すフレームワークで、イギリスの社会学者であるロジャー・ハートが1992年に提唱したものです。このハシゴは、子供たちがどのように意思決定に関与しているかを理解し、真の参加を促進するための手助けをするために使われます。ハシゴは8つの段階に分かれており、下の段階から上の段階へと進むにつれて、子供たちの参画がより自主的で意味のあるものになります。 ハシゴの8段階 操作(Manip

          自主性を持つ投手としての成長: 参画のハシゴを活用して