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NPOの違和感がスッキリした。

NPOが、日本に入ってきたときに、こんなふうに聞いて理解した。

企業は、利益を生み出す組織、行政は、全体全市民のことを考えるので、かゆいところに手が届かない。 NPOは、利益を追求せずに社会課題を解決するものだと。

当時の私は、会社を経営しているからには、利益を最大限増やすのが理想かもと思っていた。(自分には全くできないことなので、悩んでいたがw)
なので、なるほど、企業や行政にできないところをNPOが受け持つんだなと思ってた。確かに世の中には、社会課題が山のようにあるようなので。

ヨーロッパとくにイギリスで生まれたと聞いた。欧米で生まれたNPOですが、なんで向こうで生まれたかが気づいちゃったのです。

それは、最近 「本業で社会課題を解決する」とか、「近江商人の三方良し」とかの話に触れるに当たり理解できた。
もともと、日本は、大きな利益を集中させて、一人の人や一部の人に利益誘導はされていないし、そういう文化がなかった。(欧米に比べればという話w)大手一流企業の社長であっても、基本雇われ社長で一般社員と比べての報酬も、欧米よりかは、遥かに小さい。

買い手よし売り手より世間よしで、仕事を考えてきた日本人にとっては、もともとの企業の目的が社会貢献、社会課題解決だったんじゃないかと思えてきたw
なので、日本型企業は、会社の本業をやっているだけで社会課題解決をしてきた。したがってNPOが要らなかった。ただ、近年企業も株主資本主義が根付いてきて 企業は株主のために会社を運営し、下請けを買いたたき、海外から不当に安く仕入れ、現地の国民を苦しめ、従業員も安く抑えて利益を上げてきた。だから、社会課題解決を担当するところが少なくなってしまったのではないだろうか?

欧米:お金を稼ぐ=企業 社会貢献=NPO

つまり欧米では、お金を稼ぐ=企業 社会貢献=NPO
NPOは、資金がないから、稼いだ企業が寄付を行う。

日本:社会貢献が本業 循環社会=企業(NPO)

日本では、社会貢献が本業の会社=企業なので、
一部の大金持ちが生まれないので、寄付の文化が生まれない。

欧米では、効率合理主義を考えると、一部の人が大きく稼ぎ、お金が集まる。さらにお金がお金を生んで、そして、ボランティア・社会貢献団体に寄付をしたほうがいいとかんがえる。
(現在の大金持ちは、仕事をしない人らしい。株主か、地主)

日本では、社会貢献をしながら、三方よしで企業を運営しているし、社会課題解決を行っていると大きな利益は産まないが、その活動だけで世の中がうまく回っているということだと思う。まさに循環社会

日本的企業は、NPO

また、日本では馴染みのなかったNPOをボランティア団体だと履き違え、行政からは、ていの良い外注先、安くもしくはタダでしてくれる団体だと思われているフシもある。NPOは組織として、利益を生んでもいいのだが、いわゆる株主に配当しないというだけである。そう気づいた人はいるかも知れないが、もともとの日本的企業は、NPOだったのである。

という結論に達したw

もちろん、NPOが悪いわけではない。欧米が悪いわけではない。本質を見極めて活用利用しないと、なにかおかしくなっていることに気づくべき。
Facebookのコメントで頂いた「その誤解をそのままにNPOを始めてしまい、『ボランティア団体だからお金儲けはしない!企業さんが社会に良いことしている私達に寄付するのは当然だ!』とよく分からない、論理を振りかざす団体」がいるのも事実です。 また、行政からお仕事もらいやすいというだけで、NPOの仮面をかぶっている人もいますね。



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