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深夜の考えごと その2

風が強いと気が滅入る。精神的にも体調的にも下を向いてしまう。だが、「風が強い=気が滅入る」という方程式に気づけただけでも、以前よりはマシなのかもしれない。

諦めと前進。いろいろなことを諦めつつ、それでもコツコツと前に進まなければならない。矛盾だ。最近は、変なプライドもなくなって、とにかく、やりたいことができればどこに行ってもいいと考えるようになった。苦労から逃げたいだけなのかもしれないが。自分に失望したくないというのが1番大きいのだろう。しかし、失望するリスクを取らなければ、大きな一歩を踏み出すことは不可能なのだ。矛盾である。

僕らはみな、運命の奴隷なのだ。と、ジョジョで言っていた。たとえ遠回りをしても、最終的には運命のほうに進んでしまう。そうだとしたら、今こうして苦しんでいるのも、運命に向かって進んでいる証拠なのだろう。いや、むしろ、運命に逆らっているのか?そもそも、運命や人生の道筋が見えないから、なにもわからないのだけど。それでも、自分の生を肯定するには十分すぎる言葉・概念である。僕が辿ってきた道は、小さな部分は違っていても、大局的には運命に従っているのだ。そう考えていたほうが、気持ち的には楽だろう。

誰かの役に立てているという実感。最近、中学生を相手にするバイトを始めたのだけど、彼らが嬉しそうに「これ、できるようになりました!」と言ってくれるのがとても嬉しい。これからも、些細なことであれ、誰かの役に立てるような人間でありたい。

誰かと一緒に眠りにつきたい。なんて、今の僕には贅沢すぎる悩みだろうか。思えば、以前はやけに卑屈になって、ひねくれた目で世界を見るのが正しいと思っていた。だから、今、こんなことを純粋に考えられているなんて思いもしなかった。なにがきっかけになったのかはわからないが、僕も変わってきているのだろう。今は、それでよいと思う。この純粋な気持ちは、これからも忘れたくない。

以前のほうが物理的には満ち足りていたはずなのに、今のほうがよほど精神的には満ち足りている。恋人がいても、毎日楽しい日々を過ごしていても、「孤独だ」と思い続ける限り人は孤独なのだろうか。今は孤独ではない。なぜそう思うのかは、うまく説明できないが。

湧き出てくる言葉を形にすること。文章にしたら消えてしまうなにかに怯えて、うまく言葉を紡げなかった時期があった。たった今、抱いている感情は、明日になったらなくなってしまうかもしれない。だから、忘れないうちに、言語化できるうちに書き留めておかなくてはならない。ある種の強迫観念のようなものだ。

「見られる」ことを目的とする媒体に自分の心情を投稿するようになるなど、1年前の自分では決して考えられなかった。恥ずかしさはある。おそらく数年後には、これらの文章は羞恥心で読めなくなってしまうのだろう。しかし、こうして文章を書くことが、少なくとも今は楽しいのだから、それでいい。

と、いうことにしておきたい。

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