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♯234 退院に向けて、家族がすること2(リライト版)

おはようございます。フミオです。
今日は、お休みです。ちょっとゆっくり起床ができてnoteが書けるのが嬉しいです。
さて、昨日、「病院から自宅へ戻る場合」についてかきました。こちら↓

今日は、「退院に向けて、家族がすること2」として病院から高齢者施設等へ行く場合についてnoteしていきたいと思います。


■入院中に家族の方が「高齢者施設を選らぶきっかけ」


 介護保険制度が2000(平成12)年スタートし、私が高齢者介護の業界に転職したのが平成20年ごろなんです。その頃の状況は、入院中の高齢者の配偶者やその子どもの利用の相談の中身というと

・病院で自宅は無理と言われた
・介護ができない、わからない
・親戚の目があって自宅か施設か困っている
※脳血管疾患、胃瘻の方が多かった印象

と言った内容でです。現在の相談の中身は、「病院で自宅は無理と言われた」もあります。

・独り暮らしで介護するものがいない
・配偶者が高齢であること
・特別養護老人ホームへの入所が介護度1・2の方
・リハビリがしたい
※転倒骨折後のリハビリ、低栄養で体調を崩して入院した方、認知症

89歳から97歳前後で自宅で頑張って来られた長寿の方が、生活事故やセルフケアができない(食事、服薬などの不足)。さらに、認知症の初期で何とかやっていたけれども、入院により認知症状が顕著になり自宅では生活ができない。そして、介護者が不在です。

■私ども(施設)への問い合わせ


 近隣の病院からは、電話にて医療ソーシャルワーカーから利用照会の電話があった際は、私共にお電話をご家族から頂き、申込の面談の機会をいただくお願い(情報収集)を行います。

面談の場面では、
申込用紙に住所・お名前(本人)・家族(連絡先)・現在の居場所(病  院等)・身体状況・介護保険の有無などを記して頂きます。
そして、家族の方には大変申し訳なく思います。
きっと、私のところに相談に来るまで、病院で聴かれ、他の施設への申し込みもされていればそこでも聴かれ、市町村の窓口でも聴かれ、親族にも聴かれ・・・。(気持ちの中ではうんざり・・だと思います。)

しかし、そんな話して頂くかたの姿から、どのようにお手伝いするのがいいのか?をイメージするのが私(たち)の仕事になります。例えば、申込を書く姿から、家族の知識、経験、考え方、知っていることなどを推察します。文字を綴るすすみ方や筆圧などです。

申込の用紙に記入後、私から家族の方の意向をお聴きする時間の始まりです。
①まず、現在どこにいるかを確認して、申込にいたる今の場面までの経過(振り返り)から語っていただきます。
②次に、いままで大きな病気にかかったことがあるかを伺います。

➡この中で、病気に対する理解や苦労、困りごとの家族の方の感想を聴くことができます。病気・病気の通院・病気よる家族との関係など、相談者の経験や生活の中での折り合い(我慢や苦労)、困っていたことなど、介護サービスの利用について・・・。

■家族に理解と選択肢を広げる


 家族の方から教えて頂いた入院している高齢者の今と過去、相談者の方の入院している家族との過去と今。そして、今後の関係についてが何となく語られました。

家族の方は、一番の目的は今後の退院後の「居場所」に困っているので、相談して頂いている現時点でのいくつか検討できる「居場所」とそこに至るまでの時間とお金と医療・介護の「家族がするかもしれない手間」などを教え頂いた相談内容に添って確認します。

例えば、コロナにも関係から、介護はできないけれど通院や面会などは頻回にしたいとか、もっとよくなれば一人暮らしでも自宅に戻したいとか、特別養護老人ホームへ入所したなど、様々です。

一回だけの申し込みの時間では、決められないこともあります。退院までの時間もあります。家族と相談したい時間もあります。だから、時間の余裕を確認して次回の相談日時を設けます。
そして、相談日時が決まったら、家族の方に「病院へ家族の方のことについて伺ってもいいですか?」と確認して、また、必要に応じて連絡をさせて頂くことを伝えて面談終了です。

■今日のnote


 初回の相談は、「困りごとでいっぱい」の気持ちで相談者は来られます。ゴールまでの時間と解決も重要です。しかし、一番大事なのは、過去・今日面談前の時間が「少し前にすすんだ」と思って帰って頂くことだと思っています。

悩みを抱えた家族が、施設の相談員と面談時間ができるといいなと思います。
 


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