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''全て任せる'' のがマネジメント。''ご機嫌取り'' パフォーマー上司の行く末。

24時間、部長モニタリング


誰よりも早く出社。部下の出社順を記憶し、いの一番に部長へ

''全営業員の本日の業務予定'' 委細を報告。

なにか営業エラーや数字不備があれば、部長席まで即座に駆けつける。
そのためだけに出社しているようなものなのだ。

リーマンとして一見、優秀そうな課長の振る舞いだが、課長には最大の欠点がある。

売上、数字が取れない課長なのだ。営業がど下手。


因みに、部下の出社順序を覚える目的は「誰が最も残業しているか ≒ 純労働時間」の計測だ。

「これがマネジメント」と言わんばかりホワイトボードを駆使し、

全営業員の「労働時間の計測」「部長の一挙手一投足の監視」に専念する。

'全て任せる'' のがマネジメント

部長宛に、本部役員から電話が一本。

「今月の売上はどうなっているのか。お前の部署は売上が悪いぞ」


ここから、伝言ゲームが始まる。直後、課長から指示。

「お前ら今月の目標達成、どうなっている。いい加減、達成しない理由を出しなさい」

ポイントは即座に、部長に聞こえるハキハキとした声で「罵声を浴びせている姿勢」だ。

直後、課長直下の補佐から指示が飛ぶ。

「あと達成しない場合、達成する計画も出すのがポイントだぞ」


部下達は当然苦しむ。

昨日、達成できない事と、その理由もセットで議論済では?

昨日の話はどこへ?二重人格か?

少し、気持ち半分で問い正して見ると。

「俺には俺の役割がある。活躍するお前らの、全力サポートが俺の仕事だ。計画が達成できないとして、それを何とかするためのサポートをする。達成するのは、お前らの仕事だ。」



言いたい事は100個ぐらいある。

まず、達成しない理由が今分かるのなら、すぐに対策するのでは?すぐに達成するのでは?

末路を想像する

こんなつまらない事で、精神的に追い込まれる。

元営業マンの私感覚では、それが営業マンの定石だろうとも思っている。


皆、「そんな事で、本当に世界が回ってしまうのか。
上司達は、そうやって部下の成果を横取る形で、出世してしまうものなのか」

絶えず、そんな疑問を以て生きている人もいる。


まず私の結論、私の経験上で「No」だ。

特に若い人達へ、安心感を与えておきたい。

様々あるが「長期的な成功」は ''無能が'' 勝ち取る事などできない。

そういう組織は未だにあるし、無くならないのも事実だろうが、

すぐかもしれないし、数年後かもしれないが
「然るべきポジション」へ置かれる、それが営利企業の宿命だ。

因みに、私の知るパフォーマー上司はコールセンターに送還された。
「実質的なお金を生まない」事が、数年でバレたからだ。

私は「今のその苦難が、必ず糧になる」など言っておかない。
ただ、これだけは伝えたい。

「アホからは決して、お金は生まれない」
「無能は、あらゆる仕組みで以て除外される」

似たような環境で生きているあなたへ、少しの安心感でも。

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