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Zwift スピンバイク改善

以前「Zwift」という室内で自転車をこいだ情報によって、仮想空間上を走るサービス(表現が難しい)を紹介しました。

スピンバイクでZwift   <note
https://note.com/com_design/n/n862a11600bc7

Zwift
https://zwift.com/ja

当時の記事では自宅では静かさの点でスピンバイクを使用していて、センサー類を工夫して取り付けることで、サービスを利用する方法について書きました。その時はスピードセンサーをディスクに直接テープで貼り付けていました。しかし実際にしばらく使用していると、遠心力でセンサーが傾いたり、しっかり固定すればするほど、電池交換の時に苦労することが分かっておりました。

その時はめんどくさいと思いながらも、テープの貼り替えで対処し、季節が良くなると外を走るようになり、さらに暖冬だったこともあって、Zwiftはあまり使用しなくなっていました。

しかし、この4月から新型コロナウイルス感染対策のための外出自粛に伴い、自転車とはいえ自由に街中を走りづらい状況になっています。そこで外を走れないプロを含めた自転車を乗る人々が、より積極的にZwiftを利用して室内トレーニングをするようになってきました。特にゴールデンウィーク前から日本でも大変ユーザーが増えているように感じます。

そこで私も改めてスピンバイクのZwift環境を整備すべく、スピードセンサーの取付方法を改善することにしました。改善といっても簡単な内容で、スピンバイクのディスクの軸にホイールのハブのような形状を取り付けるようにしただけですが、しっかり役目を果たすものを作ることができました。

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iPadのZwiftアプリのスクリーンショット


スピンバイクの軸部分を実測し3Dデータ化。そこにハブ形状となる円筒形を作ります。簡単に取り付けられるように、2パーツで軸を挟み込み、樹脂の弾性を使ったツメで挟むこととして、ネジを用いない構成にしました。ディスクと固定する方法は大きなツバを出しておいて、それをテープ貼り付けるようにします。このツバの形状は私の持っているスピンバイクに合わせて段差をつけることも考えましたが、このデータを公開することを前提に、単純な形状のままとしました(面倒だったからではないですよ・・・)。

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3Dプリンターで出力完了。出力そのものは2時間半ぐらいですかね。

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取り付けはいたって簡単。パチンとはめるだけです。飛び出したツバ部分をテープでディスクに固定します。透明のテープも持っていましたが、見やすいように白い養生テープとしました(決して面倒だったからではないですよ・・・)。やっぱりツバ部分はディスク形状に合わせればよかったな。

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最後にスピードセンサーを付けたら完成です。取り付けも電池交換も簡単になりました。さあ、これでスピードセンサーが飛んでいく心配をせずに、ケイデンス120で回し続けられますね。

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今回作成したデータを下に置いておきます。出力してお使いください。

技術的な点について
・ハブの外形の直径はZondaを参考にΦ30としています。
・内側の径は私のスピンバイクHAIGEのものに合わせました。M10のボルトに外形Φ13のパイプカバーがついていましたので、そのΦ13に合わせています。
・ハブ部の幅は35mmとしました。これは私の持っているセンサー幅と、スピンバイクの筐体などから決めています。状況に応じて変更してください。
・データはAutodesk社のFusion360で作成しています。Fusion360のそのままのデータも置いておきます。Fusion360が使える人であれば変更も簡単かと思います。でも、履歴を見るとその人の設計の力量だけでなく性格までもが一目瞭然になってしまうんですよね。機密性の心配は全くないけれど、その点で大変怖いです。
・3Dプリンター用にSTLも置いておきます。
・ツメ部分の弾力性や強度、嵌合部は使用機材や素材によってうまくいかないことがあるかもしれません。弊社の3Dプリンターは精度高くないので隙間はかなり大きくなっています。PLAで出力してツメ等に問題はありませんでした。

ライセンス等について
・著作権者は堀田俊則個人で2020年5月制作公開です。
クリエイティブコモンズ by-nc-sa =表示-非営利-継承 で公開しています。
・非営利で改造しながら使っていただくのは全く問題ありません。皆でどんどん良いものにしていきたいと思っています。
・このデータを使用したことによる、事故や損害に一切の責任を持ちません。

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