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「自分を愛する」ことの重要性

「愛」というのはシンプルに美しく、素晴らしい感情だと個人的に思う。


昔「愛が勝つ」という曲が大ヒットしたが、私自身は本当にそう思う。


「愛」という感情はすべてを凌駕し、潤いや幸せを感じさせてくれるものだ。


さて、「愛」という感情についてだが、「愛」は誰かに向けるだけの感情ではない。


「愛」を自分に向けること、自分に対して与えることで思わぬ効果を生み出していくことは多い。


今回は、そんな「愛」という感情が持つ重要性、大切さについて述べていこう。

心の病に陥る人は自分に愛を向けていない


パニック障害、うつ、社会不安障害、対人恐怖、適応障害など様々な心の病があるが、それに陥る人の多くは自分に愛を向けることができていない。


他者から「愛」をもらうことはあっても、自分自身が自分自身に対し「愛」を向けていないことが圧倒的に多い。


自分に「愛」を向けるというのは言いかたを変えると、自分を大切にするという事と同義だ。


自分の存在を大切にできていない、大事に感じていない、思いやりを持っていない、というのが当てはまる。


例えば、こんなことはないだろうか。

・自分ではなく相手の気持ちや行動を優先する
・自分の本音を隠して相手に合わせる
・相手に嫌な思いをさせないよう努力してしまう
・他者の顔色を常に伺っている
・自信が無い、もしくは不足している
・何か起きたとき、まず自分が悪いと考える
・リストカットすると安心する

など。


すべてではないが、上記にあげた例は自分を愛していないことで起こる現象と言える。


逆に言えば、上記に当てはまらないのであれば、適切に自分を大切にしている、愛を向けていると言えるだろう。


自分に愛を向けられない、大切にできないことが心のなかで積もり積もって、いつの間にか心の病へと発展していく。


心の病とはすなわち、


「自分に愛を向けることができない病」


と言い換えることができる。

自分の存在価値を理解する


この世界、地球上にはおよそ80億人ほどの人間がいる。


海外を見渡してみても、教育やしつけ、肌の色、言語、態度、表現、キャラクター、風土、風習などそれぞれだ。


同じ土地、同じ教育、同じ食事、同じ社会で生きていても、皆同じ人間にはならない。


顔立ちやスタイルなど似ている他人はいても、その人が持つ遺伝子や個性などはまったくの別物だ。


世界人口で80億人いても誰一人同じ人間はおらず、80億人ひとりひとりが違うというのは普通に考えてもすごいことだと思う。


そして、この観点からわかることは、世界人口で80億人いたとして、誰一人あなたの代わりになる人間はいない、ということだ。


仕事などではあなたの代わりにできる人はいるだろう。


しかし、あなたという個人をそっくりそのまま生きる、同じ遺伝子で同じ個性の人間は誰一人として存在していない。


そう考えてみると、あなた自身の希少価値はとても高く、唯一無二の存在と言えるだろう。


どうだろう、それだけでとても素晴らしいことではないだろうか。


希少価値があり唯一無二の存在である自分という人間。


それだけで愛する存在として接することができるのではないだろうか。


自分の存在価値をいま一度見直してみると、自分の大切さが少しわかるのではないだろうか。

自分という存在を愛し抜くコツ


自分自身への希少価値、唯一無二の存在であると理解できれば、もうそれだけで自分を愛する価値がある。


だが、そうは言っても自分を愛することに対して抵抗がある、自分を愛することに嫌悪感がある、気恥ずかしいなど感じてしまう人もいるだろう。


これは幼少期の頃、両親や親的立場の人から純粋な愛を受け取っていない場合が多い。


愛がわからない、愛を受け取っていないのであれば、自分に愛を向けるのは不可能だ。


ただ、いきなり自分に対して愛を向けるのには抵抗があっても、自分の心や身体、行動に対して「感謝を伝える」ことはできるはずだ。


自分に対して感謝を伝えることで心と身体は反応し、いつしか自分に対して慈しみを抱くようになり、愛することへと変化していく。


まずは、自分自身に対して「感謝を伝える」ことから慣れていこう。


自分自身に対して感謝を伝えるのに物事の大小は無い。


どんなことでもいい、小さなことや些細なことで十分だ。


ただ、自分に対して「ありがとう」と伝えてみる。


心と身体は正直なので、感謝を伝えるのを習慣にすると、いつしか生きていく気力やエネルギーが充填されていく。


あなたが何かしら心の病に陥っているのであれば、本当に些細なことでいい。


ただ感謝を自分に対して伝えてみよう。


それが積もり積もっていくことで、いつかきっとあなたが自分を取り戻す日が訪れるだろう。


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