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「易きに流れる」ことをやめた人はどこからでも良くなれる、という考えかた

私の好きな言葉に、

「人はいつからでもどこからでも良くなれる」


というものがある。


この言葉は私の知り合いが語っている言葉であり、いつしか私の座右の銘にもさせていただいた。


この言葉を私が好きな理由は、とても的を得ている表現だと感じているからだ。


パニック障害はもちろん、心の病全般に言えることだが、それはいつからでもどこからでも改善することはできるし、回復させることはできる。


だが、あまりに辛い状態や苦しい状態が続くと、


「これは本当に改善するのか??」


という疑問に捕らわれてしまい、気力がどんどんと失われていく。


最初こそ「短期間で必ず治してやる!」という意気込みがあったものの、うまくいかないことが連続で起こったり、行動できる範囲が狭まっていってしまうことでいつしか気力やモチベーションは下降線となる。


そうなると改善や回復は遠のいてしまい、日を追うごとに不安や怖さ、怯えが強くなる、といった悪循環に陥ってしまう。


また、人間は基本的に「易き(やすき)に流れる」クセがあり、楽なほう楽なほうに流れるようにできている。


強い気力を備え自分を保ち続けない限り、楽なほうに流れてしまうのはある意味自然の摂理と言えるだろう。


しかし、残念なことに、心の病からの改善や回復は楽なほうに流れている限り、成し遂げることは決してない。


厳しい言いかたかもしれないが、苦しい現状に飲み込まれていくのではなく、あえて行動を逆転させていかないと、決してゴールにはたどり着かない。


私は心理カウンセラーとしてこれまで約8,000人ほどの人を診てきたが、その現状から脱却していくのはやはり自分を奮い立たせ、あえて行動に移していった人たちだ。


パニック障害という心の病には不安、怖さ、怯えといった感情が付きまとうが、その感情を抱えながらでも行動に移していった人たちが勝利を収めている。


もちろんそれは言うほど簡単なことではない。


自分の限界を感じ、様々な葛藤を要しながら、それでも行動に移していくのは生半可なことではない。


だが、あえて自分を打ち破り、自分を突破していくからこそ、澄んだ世界に到達することが出来ると言えるだろう。


また、これもとても重要ことだが、


「諦めない」


というマインドセットが必要となる。


どのような状態であろうと、いかなる状況であろうと「諦めない」と決めマインドセットした人は強い。


先ほども述べたが人は易きに流れやすく、自分を奮い立たせて前に進むのは容易なことではない。


だが、しっかりとした知識を有し、向精神薬だけに頼らず改善に向かっていく人は限りなくゴールまでは近くなる。


また、家族であろうと友人であろうと心理カウンセラーであろうと、味方がいる人は改善に向けてある程度有利に進めることができる。


自分一人では立ち止まってしまう、進めなくなってしまうときも、味方がいることで再度立ち上げり、歩くことができる。


心から改善や回復を願うのであれば立ち止まっても良いが、易きに流れてはいけない。


易きに流れることはどこかのタイミングであなたを苦しめる結果となることが多い。


そして、易きに流れず諦めず、前に進みさえしていれば、どこからでも改善や回復といった結果はついてくる。


あなたには本来とても強い力が備わっている。


備わっている力を信じ、自分自身を信じ、ぜひゴールに向けて歩いてほしいと思う。


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