作品について

「作品」の位置付けはこの10年で大きく変わったと思う。

CDは既に過去の遺物となり、現在ではコンテンツそのものを楽しめるストリーミングサービスがメインストリームになった。自分のような音楽が命な人は良いと思った作品を自分の手元に置きたくなり、フィジカル盤を入手しようとするが、その際にCDよりも所有欲が満たされるレコードが魅力的に映る。

さらにそのような影響は漫画という作品にも及んでいると思う。スパイファミリーに代表されるジャンプ+作品は最新話がアプリ上で無料で読める。
自分は漫画愛がそこまで高くないので、フィジカル(普通の漫画)を買おうとまでは思わないが、世間では累計発行部数が2100万部を超えと、漫画の売上自体も大成功している。
推察するに、アプリで読んで面白いと思った人が自分の手元に置きたいという層もかなりいると思われる。

まとめると、10年前よりも作品の中身、コンテンツの重要性が増していて、以前よりもストイックに評価されるようになったと言えると思う。時代が移り変わるにつれ、厳しい世の中になったとよく言われがちだが、向かう先はどこまでも本質的な方向へと進んでいると思う今日この頃であった。

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