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猪狩くんと作間くんのポテンシャルの高さを感じた「オートリバース」

これから書く感想は、筆者本人が率直に思った感想であり、普段お仕事させていただいている媒体様は関係ございません。どうぞよろしくお願いいたします。

0.書き手の自己紹介

まず、簡単に私のことを話すと、芸能系・サンリオ系のインタビューライターです。ジャニーズさんのことは、小学生から中学生にかけてはガチガチのオタクでしたが今は贔屓のグループがいる程度。いや、ごめんかっこつけた。おそらく一般の人よりは、全然オタクです。(でも、全ステできなくても、この世の終わりみたいにはならなくなった。これはたぶん冷めたとかじゃなくて、大人になって元気にオタクできる余裕がないからだと思う)

HiHiさんに関しては、結成の頃から見ておりますが、お世辞にもオタクとは言えません。毎週見ている少年倶楽部を見て、多彩だなと関心する程度です。

んで、オートリバースを知ったきっかけは、ディレクターズカット?の公開締め切り間際のこと。だいたい在宅で仕事をする時はradikoでラジオ番組をかけているので、オートリバースのバナーは見ていたんだけど「若い男の子たちか…」程度で、まさか猪狩くんと作間くんだとは思っていませんでした。んで、知ったものの、あ、一気に聞くには長いんだなと思ったので、ちょっと時間を置いていたんですよね。んで、聞けたのが4月24日のこと。まじギリギリ。もう少し早くに聞いていたら、もっとちゃんと感想書いたかな。

1.総括

もうね、私が聞いたのは4月24日のこと。だから、もし書いたとしても聞ける人って少ないだろうなって思って、だんまりしていたんですよ。でも、書かなきゃ、このとき思ったことって忘れてしまうんじゃないかなって思って、ツイートだけしたんです。そのツイートがこちら。

もうね、これでしかないんだけど、すっげぇやって話です。ちょっと勢いに任せてしゃべっちゃいそうだから、ここからは段落について書きますね。

2.2人について抱いた印象

実際の放送を聞く前に、キャスティングをチェックしました。その時に感じたのは多くの人も話してらっしゃるんだけど、「あれ?配役逆じゃない?」ってこと。

ゆるく追いかけている私からすれば、猪狩くんってぶちかます系で、作間くんっておとなしい方というイメージだったんですね。まさに直と高階を逆にしたようなイメージ。あくまでもイメージなので、異論は認めます。

でも、話が進めば進むほど、このキャスティングがしっくり来ました。

特に2人の間合いが本当に絶妙だった。例えば作間くんの「直、誰にやられたんだ?」「転んだだけだって」「誰にやられたんだ?」からの「そうか…」の件。あの間合い、多分少しでもずれたら、あんなに緊迫してなかったと思うんだよね。もっと早いタイミングで聞き返していたら、喧嘩っ早いヤンキーみたいになる。もっと遅かったら、一気に高階から作間龍斗に引き戻されてしまう。猪狩くんに関しては、このシーンだけでなく、息の入れ方が絶妙にうまい。猪狩くんが演じてますという事前情報がなくて、バイアスなしに聞いていたとしても「この俳優さん誰?」って調べてたと思うんだよ。

この間合いと息遣いに関しては、このシーン以外にも、おおってなったところが何回かあるんだよね。「好きな女ができたから、もう会えない」ってところの思わせぶりな感じとか、病室で「やっぱ小泉はいいよな」っていう件とか。たぶん、もっと細かく聞いたらたくさんあったと思う。

あと、最終回のことが起こってしまったあとの高階の1人語り。あとは回を重ねるごとに精神的に強くなる直も印象的だった。決してグレるとかではなく、芯はブレない、暴力も好きじゃない。でも、その芯の強さこそが強さだと思うし、きっと物語序盤の直だったら、おかしいなと思っていても、「あー…」って黙っていたと思うんだよね。

3.話についての感想

ちょっと触れてしまったけど、2人がどんどん強くなっていったところが印象深かった。

そして、それ以上に2人がずっと仲良しでい続けたのがよかった。自分の学生時代のことを思うと、もっとね、疎遠になっちゃうと思うんですよ。境遇が一緒で、分かり合える友達ができて、少しずつ歩み寄って行っても、多感な時期って周りの友達とか付き合い方が変わったら一瞬で変わっちゃうじゃないですか。でもさ、高階と直は距離は遠くなってもずっとお互いを思っていたんだよね。

話さないことはあっても、悪口を言うことはない。

その感じが、いいんですよね。

あと、これは原作「オートリバース」についてなんだけど、みんな親衛隊って知ってた?私は、テレビの懐かし映像、レコード大賞とかの懐かしの映像をプレイバッグみたいなので見る程度の知識しかなかったんだよね。

んで、その時の記憶を思い出すとたしかに「昔のアイドルオタクって柄が悪いんだな」っていう印象しかなかったの。だから、この話を知って、その謎が解けた。

詳しくは下記を見てね

でも、これって、別に昔の話じゃないと思うんだよ。最初は推しのことが好きでオタクになったのに、気づいたら同担とマウント取り合うようになるって別に今もあるじゃん。

具体的に言うと、5年前?帝劇の地下のマクドナルドで暇つぶししてたのね。そしたら、ジャニワの幕間に女子高生集団が隣にやってきて、そのうちの1人がAくん(仮名)担当だったのよ。持ち物と話の内容的に。んで、めっちゃ楽しそうに推しのかっこいいところを話していて、楽しそうだなと思って私は仕事をしていたんだけど、途中でどうやら別のAくん担が来たのね。そんで、もともとその子と仲悪かったらしく、あとからやってきた方のAくん担が速攻気づいて別のお店に移動したのですよ。それに気づいて、突然その集団がぶちぎれはじめたんです。「あいつ逃げんなよ」とか「てか、私が現場の日に来ないで欲しいんだけど」「え、ちょっと話つけてくるわ」って。

もう、そこにAくんはいないよね。Aくんなしで話が進んでいるよね。これを見て、彼女らは何に一生懸命なんだろうって思ったの。

それで、今回オートリバース聞いて、このときの謎がちょっと解けた気がした。とにかくきっかけは共通だけど、結局彼女らも作中の彼らも何か一生懸命になることが欲しかったんだろうな。今でこそ「何者かになりたい」っていう風潮を強く感じるけど、それは古今東西、昔からあることで。そのベクトルが途中で少しずつずれていくだけ。結局みんな、自分のこと「凡人」だと謙遜しつつ、どこかで「特別」でありたいんだよね。

4. 感想を書くほどに「オートリバース」にハマった理由

そもそもラジオドラマって、みなさん聞いたことありました?

私はね、実は昔からラジオドラマが大好きなんですよ。

地元が車文化ということもあって、よく「あ、安部礼司」を頻繁に聞いていたのよね。んで、放送部だった時にちょっとだけ、自分たちでラジオドラマを作ったこともあるんですよ。(私は出演者として関わっただけだけど)

んで、すっごく難しいの。ちょっと笑っているとか微妙な感情の変化とかを声でだけやるしかない。正解の映像がなくて、みんなの頭の中でそれぞれ描くしかないから。

そのことをすっかり忘れていたんだけど、今年、たまたま本屋さんで出会った湊かなえさんの「ブロードキャスト」を見て、思い出したの。

あのね、ちょっと私下手くそで、たぶんネタバレしかねないから、とにかく読んでほしい。たぶん、「オートリバース」を読んだ人なら、猪狩くんと作間くんに重ねて楽しめると思います。

思ったよりも長くなっちゃったけど、本当に良かったな。素敵な作品を届けてくれてありがとうと言う気持ちでいっぱいです。最後の演出も粋だったな。ぜひ、また何かの形でラジオドラマをやってほしいものです。ひっそりとお祈りしております!

「いや〜ラジオっていいですね」(大声)

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