マジメなプレゼン資料でやってはいけない色の使い方5選
本日は、
「プレゼン資料で
色の使い方に失敗しないためには、
何に気を付ければいいの?」
という質問にお答えします。
プレゼンでは、ひょんなことから相手に与える印象を悪くしてしまう恐れがあります。
特に、オンラインでの打合せや会議が増えてきて、資料の重要性は増しています。
資料を画面共有しながら説明する場面では、相手はあなたの顔ではなく資料だけを見ています。
いわば、資料があなたの「顔」です。
その顔である資料がわかりやすくなければ、相手はあなたのことやあなたの考えを理解することはできないでしょう。
この記事では、「やってはいけない色の使い方」を5つ取り上げて、
・なぜダメなのか
・覚えておきたい色の効果
・改善策
をそれぞれ紹介します。
これを読めば、資料の「色」で失敗することはありません。
・マジメなプレゼンが控えている
・オンライン会議用の資料を作っている
・資料で使う色を適当に選んでしまっている
1つでもあてはまる方は、ぜひご覧ください。
※この記事は「色の使い方」に特化しています。スライドを構成するその他の要素やプレゼン全体のストーリー構成などには触れていませんのでご容赦ください。
今回の投稿では、こちらのダメスライドを改善する形で説明します▼
①注目させたい要素の色が寒色
【ダメなところ】
強調したい部分にもかかわらず、寒色は奥に遠ざかって見えてしまいます。
【覚えておきたい色の効果】
「進出色・後退色」
明るい暖色(赤、オレンジ、黄)は進出色、
暗い寒色(青紫、青、青緑)は後退色です。
進出色は前面に迫ってくるように見える一方、後退色は奥に引っ込んでいくように見えます。
【改善策】
・進出色である暖色(赤系)を使う。
これによって前面に迫ってくるような効果があるため、相手の印象により強く残ります。
②注目させたい要素の色が他と近似
【ダメなところ】
配色に変化が乏しいため、インパクトが生まれず、単調な印象を与えてしまいます。
【覚えておきたい色の効果】
「アクセントカラー」
最も面積の大きい色(ベースカラー)と対照的な色のこと。
スライド全体の5%程におさめることで、目を引くポイントになります。
【改善策】
・色、明るさ、鮮やかさが対照的な色を使う。
これによって、インパクトが生まれ、強調したい部分に注目させることができます。ただし、使いすぎるとポイントが散漫になるので注意。
③背景の色が鮮やかすぎる
【ダメなところ】
面積が広い鮮やかな背景は主張が強すぎます。
【覚えておきたい色の効果】
「面積効果」
大きなものは明るく鮮やかに見えてしまう効果のこと。
そのため、鮮やかな色を大きな面積で使うと、見る側の視線が向きづらくなります。
【改善策】
・背景の鮮やかさを控えめにする。
同時に鮮やかな色は強調したい部分にのみ使用することで、全体のバランスをとることができます。
④明るい色を下に配置する
【ダメなところ】
マジメなプレゼンでは、相手を心配させないためにも、安定感のある印象を与えたいところです。
一方、明るい色が下にあることで、軽い印象を与えてしまいしまいます。
【覚えておきたい色の効果】
「色の重さ」
明るい色は軽い印象、暗い色は重い印象を与えます。
部屋の床が暗い色、天井が明るい色なのは、重さの違いを利用して居心地の良い空間をつくりあげるためです。
【改善策】
・暗い色(重い色)を下に配置する。
暗い色を下に、明るい色を上に配置することで安定感が増して落ち着いた印象を与えることができます。
⑤グラデーションが中途半端
【ダメなところ】
狭い面積、かつ色の変化が小さいグラデーションは、相手に変化を感じてもらえません。
【覚えておきたい色の効果】
「グラデーション」
立体感、質感、奥行き、幻想性を表現する手法です。
【改善策】
・広い面積で大きな色の変化をつける
これによって、立体感や奥行きを表すことができます。
もしくは、グラデーション自体を使わないことも選択肢に入れましょう。
この5つのポイントを改善すると、最初のダメスライドがこのようになります。
全体的に落ち着いた印象を出すことができました。
【改善ポイント】
・強調したい部分は暖色(赤)を使用
・強調したい部分を絞り、ほかの色と対照的な明るい赤色に
・余計な背景は削除
・明るい青を上に、暗い青を下に配置して安定感up
・今回はグラデーションは使わない
改善の前と後で見比べてみます。
(前)
(後)
さいごに5つのポイントをおさらいします。
いかがでしたでしょうか?
色の使い方に気を付けることで、資料は格段にレベルアップします。
ぜひこのポイントに気を付けながら、効果的な資料を作りましょう!
この記事は以下の書籍を参考にさせていただきました。
▲今日は27日目
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