20220718 「楽しむ」ということ

だいぶ間があいた。
ラメールを舞台に、いろいろなことが起きて、「書くべきだ」と思うのだけれど、腰を据えて、まとめて書くことができていない。
今日はたまたま、Mはラメールにおらず、手持ち無沙汰で、ネットの接続も悪く、することが見当たらないので、noteでも書くか、とパソコンを開いてみた。
いつも、「あったこと」「ニュース」を書こうとすると、どうも事務的、義務的になって、面白くなく、書くのが面倒になってしまう。
なので、そういう義務感にこだわらず、その時書きたいこと(のうち、ラメール三条に沿った話題)を書くようにしてみよう。

先ほどちょうど、岡山の離島にある、通称「0円ハウス」に住む友人Yさんから「ラメールによかったら置いて」と贈呈された『家賃0円ハウス』(村上大樹著)という本を読み終わったところ。
この本の中に「自分が心から楽しいと感じることをしよう」「手を使って創作しよう」ということが何度も書かれていたので、それも、私がnoteを更新しようと思うきっかけになったのかもしれない。
(この「0円ハウス」には、Mもこの春に少しだけ立ち寄ったことがある。本の著者であり発起人である村上さんには会ったことはないけれど、ゆるいシンパシーを感じている。)

「わくわくすること、楽しいと感じることをやろう」と言う人が最近増えてきたと思う。(昔はあまりいなかったと思う)
Mは楽しむことが苦手な自覚がある。「楽しい」という感覚があまりよくわからない、と人に時々話している。抑圧が強くて、楽しむことに対して鈍感になってしまったのか…
楽しいと感じることが全くないわけではなく、まれに、ワクワクの感覚を思い出すこともある。連携している事業者M山さんなどは、私にワクワクを思い出させてくれる貴重な人だ。
Mはそうやって、誰かに感化されてはじめてワクワクできるようで、ひとりでにワクワクすることがなかなか難しくなっているのだろうと思う。

ワクワクしやすい分野としては、やはりアートが強いかなと思える。食とか住も、ワクワクしうるのだけど、食べなければ、住まなければ生きていけない、ということでどうしても、義務感がつきまとってしまいやすいかもしれない。
(Mは、「〜がない!」「ねばならない!」というところから出発していると思う。仕事につけず、お金が圧倒的になく、住む家がない…だから、得なければならない! 恋人、友達、家族が近くにいないから、かわりになる誰かを見つけなければならない! そういう、必死で死に物狂いのところからスタートしているように思う。
なので、基本スタンスが「ワクワクしたい」「楽しみたい」という人たちから見ると、「重い」「しんどそう」「痛い」と思われてしまうかもしれない。
逆に、「もっと楽しもう」「笑おう」と言われると、M的な人は「でも、しんどい思いを何十年も強いられてきて、急に楽しもう、笑おうと言われても…」と圧迫感を感じてしまうこともある。
いつもそうというわけではなくて、でも、Mも、M山さんたちといる時のように、素直に一緒にワクワクしている時もある。)

前にも書いたけれど、改めて、Mが長くなおざりにしていた、「楽しい」「面白い」という感覚を、少しずつ取り戻していきたいと思う。
プロジェクトを進めるとなると、「ねばならぬ」「しなきゃいけない」とついつい思いがちで、確かに、ねばならないという状況はとても多いのだけれど、そこで、気づかぬうちに自分の生を苦しめてしまっているということは避けたい。
もちろん、全部が全部楽しいではすまないし、時には辛いことだってある、けれども、本質的なところでずれてしまってはならないのだと思う。
(幸い(?)Mは、辛いことに対する耐性は高くない。すぐにへこたれて逃げ出してしまう。「弱音を吐くな」「逃げるな」と言われても、無理だ。)

さて、ラメールの現状について。
ネパールレストラン「ミニ・ネパール」が開店間近である。もう数日中にシェフたちが入国してくるという。
オープンまでが、なかなか長い。準備することがいろいろとある。思い通り進まないことも多い。
うまくいくのだろうか、と不安もある。
けれども、基本にはワクワクがある。
自分たちで店がやれる。
ネパール人たちが入ってきて、ガラリと流れが変わったと思う。
春から始まったばかりとはいえ、それまでは、「思い描いているようなコレクティブハウスはやれない」という失望感が大きかった。
「少しずつ、共感してくれる人を増やしていけば…」とは思ったけれど、気の長い話である。
そこに、「食」の要素が入ってきて、可能性が一気に広がった感じがする。
美味しいものがあれば、人を惹きつけやすい。人が集まりやすい。共感者を呼びやすい。面白くなりそうだ、と思った。

気がついたら、孤独感が前よりずっと減っている感じがする。
隣の部屋のMSちゃんとも交流するようになってきている。
ミニ・ネパールのオーナーのラムさんが長浜で育てているネパール野菜を、ラメールにたくさん持ってきてくれた。食べ物がビル内で手に入るのは、すごく心強い。
いろいろすったもんだ、回り道して、オープンが遅れてはいるものの、楽しみである。

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