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「バカでマヌケなゴミカス魔王」

どうも
CBVこと
コラプサーベスキヴェリタスです。
僕のノートのコンセプトなどについては
1つ目の記事にまとめてありますので
宜しければご覧ください( ´∀` )恐れ入谷の鬼子母神

早速今回のアイデアです。

媒体は漫画を想定しています。
タイトルは仮題で
「バカでマヌケなゴミカス魔王」

1話のあらすじから参ります。


魔物達が跋扈し魔王が統べる暗黒の世界に
勇者が生まれ、冒険し強くなり魔王に挑んだ。
彼らの戦いは熾烈を極め結果は相打ち。
勇者のその後を知る者は無く、
魔王は首から下を失い再起不能になった。
王としての力を失った魔王は
一人息子のベリアル(仮)に王位を譲るが
ベリアルは度し難い愚息。
王国には優秀な家臣たちがいるおかげで
なんとかなってはいるものの
新しい魔王は役立たず。
王としての役目を果たさず
酒に女に博打にと遊んでばかり。
特に問題になっているのは
家臣たちの目を盗み
城下街や、さらには
人間の街にまで
変装し素性を隠して遊びに行ってしまう事。
目的は可愛い女の子とお近づきになる事。

ベリアルが王位を受け継いで2か月
魔王国は危機に迫られていた。
勇者が魔王を再起不能にしたことが
人間達の間で広まり
人間達は今が勝機と、決起
魔王国へ軍勢で攻め入ろうと画策していたのだ。
事実、先代の魔王を失った魔王国は統率を失い
勇者との戦いで武器も兵士も激減してしまっていた。
王宮の家臣たちはベリアルに
王として指揮を執り戦に備えるよう迫るが
ベリアルは何とか逃げ出すことばかり考え
まともに取り合わない。
とにかく武器が必要だ。剣、槍、斧、なんでもいいが大量に。
予測される決戦までのリミットは2か月。
それまでに魔王軍2万人分の武器が揃えられなければ、
今度こそ魔族は皆殺しにされてしまう。

やる気も無ければ能力も無いベリアルは
魔王の息子に生まれてしまったばっかりに
とんでもない責任を背負わされゲンナリ
自室に引きこもり水がめに顔を突っ込んでいた。
この水がめは世界の全てを見通す水がめ。
覗き込めばどんな場所でも見ることが出来る。
ベリアルは毎日この水がめで女の子を探しては
風呂や着替えやあんなことやこんなことを覗き、
気に入ると偶然を装って会いに行っていた。
正直ベリアルは国の事なんてどうでもよかった。
魔族としての誇りも無かったし、だからといって
人間になりたいとも思っていなかった。
ベリアルが強く強く思っていた事は、
なぜ生きていくためには
色んな事を我慢したりつらい事に耐えたり
面倒な事に責任を持ったり
やりたくもない事をやらなければいけないのか
という、幼稚だが真っ直ぐな疑問だった。
心の中でなんとなく
説明は出来ないが直観的に
この世はそういうものなのだとわかってはいたが
逃げたくて逃げたくてたまらなかった。
そうして現実逃避するために
水がめに頭をつっこみ、ほとんど無意識に近い感覚で
自分とは違う人生に答えを見つけようとしていたのだった。
ぼんやりと人間の街に視点を移すと
めちゃくちゃタイプの可愛い女の子が
いかつい男に絡まれている様子。
ベリアルは水がめに飛び込んだ。

「何度も言ってるでしょ!
 おじいちゃんの山は譲らないわ!」
「そんなこと言える立場じゃねぇんだよお嬢ちゃん
 あんたのジジィとオヤジが街の為とか言って
 うちで作った借金も、利息が溜まって今じゃ
 100や200の金じゃ済まなくなってんだ
 どうしてくれるんだ?ええ?
 あんたが何とかするしかねぇだろ?家族なんだから」
人間たちも戦に備えて軍備を増強しようとしていた。
拠点、武器工場、訓練施設エトセトラに使うため
今まで国民が管理していた土地や財産、
貴金属に至るまでが政府に接収され
条件次第では高値で買い上げられていた。
今まで一般市民相手に少額の”仕事”をしていた
”ヤクザ”なごろつき達もその動きに乗っかって儲けようと
政府とパイプを持ち、公には行使できない力を使って
街の人々をいじめているのだった。
「心配しなくていい。お嬢ちゃんはただ
 気持ちいい事だけしてりゃあいいんだよ。
 しばらくしたら借金どころか
 大金持ちにだってなれるかも知れないぜ?」
そう言って抱き着こうとする男に
「それ、俺にも出来る?」
と背後にベリアル
驚き振り返る男に
俺でなきゃ見逃しちゃう恐ろしく早い手刀を放ち
「ケガはありませんか?お嬢さん(キリッ)」
男は倒れ泡を吹いていた。

「へぇ、ツッキーも大変なんだなぁ」
「勝手にあだ名で呼ばないでください」
「お待たせしましたぁ」
魔王国と人間の戦争の際
人間軍の最前線拠点となる平原を有する県の中心地
世界に巡らされている原子力機関車の駅前広場
魔王の息子ベリアルと
親の借金を背負わされた美少女ミツキ
そして両手にソフトクリームを持った
借金取りの男バハムートは
パラソル付きのテラスにいた。
「お前は?何なん?」
「お…俺は…親父に言われて…
 立派なヤクザになれって…」
「そっかぁ、いやぁ、大変だよねぇ。親子ってさ」
一同ため息
「なぁハム」
「ハム⁉」
「ツッキーのシャッキーンなんとかなんねぇの?」
「いやな語呂合わせやめてくれますか?」
「そんな事言われても…親父…怖いし…」
「ツッキー、山、あげちゃえば?」
「ダメ!おじいちゃんが大事にしてたんだから!」
「おじいちゃんが大事にしてたってさぁ、
 ツッキーはどうなんだよ?
 俺、ツッキーのじいちゃん知らねぇけどさぁ
 多分許してくれると思うよ?」
「……ダメ。」
「ハムはさぁ、後継ぎたいの?」
「えっ」
「やめちゃえって。楽しくねぇだろそんなん」
「でも…親父に逆らったら…生きてけないし…」
つれない態度の女の子に、似た境遇の男
重苦しい窮屈な空気にひしゃげた顔になるベリアルは
大きくため息をついて一段声を張った
「じゃあツッキー、デートして!」
「は?!何言ってるんですか?バカですか?」
「俺はツッキーとデートしたいから来たんだから
 そんな暗い話に付き合ってられるほど暇じゃねぇし!」
「こっちこそ、あなたに付き合ってる暇なんかありません!
 一応助けて貰った流れでここまで来たけど
 結局何も変わってないんだから!」
「じゃーどーしたらデートしてくれますかー!?」
「そんな誘い方無いでしょ!マヌケ!帰ります!
 一応、さっきはありがとうございました」
席を立つミツキ
「わかった!じゃあデートはいいから
 エッチさせて!」
「うざい!ゴミ!カス!」
立ち去るミツキが見えなくなっていく
「じゃあハム」
「はえ?」
「俺、お前の組、潰すから。」
「は!?何言ってるんですか!?無理ですよ!
 フラれた腹いせですか?!確かにベリアルさんは
 弱くはないと思いますけど、無理です!
 俺が言うと説得力ないですけど、
 うちの組はちゃんと本物のヤクザなんですよ?!」
「案内して」
「…?!」
「やめたいんだろ?そんな事。
 任せとけ。」
「…!」
それまで背骨の抜けたようなだらけた雰囲気だったベリアルの
目の奥に光った不気味な迫力に
バハムートは、それ以上何もいう事が出来なくなった。

すみません!
あ、僕です、コラプサーベスキヴェリタスです!
すみません!
思いのほか文字数が多く
後半が間に合いそうにありません!
勝手に自分に課したルールで
3000文字が制限値なので…
後半は次回書かせて頂きます!

とはいえ、今回あらすじばかりで
このネタの背景に触れていなかったので
最後に、このネタの元ネタをバーッと
羅列させて頂いて、次回後半へ続きます!
今回も読んで頂き、ありがとうございました!
ホームページ及びXやピクシブなどで
僕の漫画やイラストをご覧いただけますので
もし宜しければ
ファンになってください( ´艸`)

失礼致します。

以下、元ネタ達です。

・志村けんのバカ殿様
 ほぼこれそのままを描きたくて着手しました
・遠山の金さん
 恐らく元ネタの元ネタ的ポジション
・ハリーポッター
 記憶を見る水がめにバカ殿の望遠鏡を混ぜました
・諸葛亮
 後半で使っている元ネタです
・男はつらいよ
 すぐ恋をして助けようとして空回りする
 主人公のベースです
・織田信長
 いずれ世界を統一していくうつけもの
 一応全体の流れも片隅で考えつつの1話設計です
・徳川埋蔵金
 後半のネタです。大分改造していますが

次回、後半の最後には
更に詳細な元ネタや構造まで
考えた限りの全てを書かせて頂きます!

ありがとうございました!

CBV


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