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やりたいことがなかった地方大学生が記者に。就活期に暮らしたシェアハウスでの「人生を変える出会い」

大学3年の冬、自分のやりたいことがぼんやりしていることに危機感を抱き、就活に向けて将来のことを考える時間を設けるため1年の休学を選んだ馬本さん。いろいろな社会人に会って話したいという気持ちで選んだのはトビタテハウスという場所での生活でした。「いまだにあの時を超えられるほど濃い時間は過ごせていない」と振り返るほど、人生を変えるきっかけとなったトビタテハウスでの暮らしについて伺いました。

■馬本さんプロフィール
1997年熊本生まれ。鹿児島大学卒業後、出版社に就職。現在は、IT系の技術記者として働く。大学3年次から2年間休学し、トビタテハウスで暮らしながら5社のスタートアップなどでインターンをした。趣味は美味しいご飯を食べること、本を読むこと、ふらっと旅に出ること。

私の専門性って何?上京し、人生初の問いに向き合う


ー 馬本さんは、大学時代にトビタテハウスに長いこと住んでいたんですよね?

はい、私はトビタテハウスに3回住みました。
1回目は大学3年生の終わりから4年生(休学中)の夏までの8ヶ月間のインターンシップ期間、2回目は大学4年生の終わりから5年生の秋までの7ヶ月の2回目のインターンシップ期間、そして2ヶ月地元の熊本に帰った後に、大学5年生の就活期間の約1年間です。合計で2年以上は過ごしていますね。

ー 一番初めにトビタテハウスに入居したきっかけを教えてください

私は鹿児島大学に通っていて、大学の先輩に相談をした際に紹介され、トビタテハウスの存在を知りました。入居する前にタイの大学に交換留学していたのですが、当時の留学仲間と話す日々の中で、私だけ特にやりたいことがないことに気づき、このまま就活をして、社会に放り込まれることへの危機感を感じました。

 そこで、一度何もかも環境を変えて、社会人と沢山話したり、インターンをしてみて自分のキャリアや生き方について考えたいと思い立ちました。そのひとつとして、海外インターンをするためにトビタテに申し込もうと思い、先輩に相談したところ、

 「東京にトビタテハウスというところがあるから、行ってみたらいいんじゃない?」と紹介されました。紹介されたその場で、「とりあえず、行ってみるか!」と入居希望のフォームに登録したのを覚えています。入居当時は1ヶ月だけ滞在しようと思っていたのですが、ハウスメイトと暮らしていくうちに、「東京でインターンしてみてもいいかも?」と思うようになり、休学して、8ヶ月住みました(笑)。

上京して住み始めたトビタテハウス。リビングや屋上でよくみんなとご飯を食べた。

ー すごい行動力!上京してトビタテハウスに入居した第一印象はいかがでしたか?

実は、最初は、ちょっとだけ怖かったんです・・。笑
もちろん、入居してすぐの私に積極的に声を掛けてくれて、皆あたたかく迎えてくれました。でも私に興味を持ってくれているからなのか、「まもちゃんは何をしたくて東京にしたの?」「どんなことをやりたいの?」「専門は何?」と質問攻め(笑)にあって。何がやりたいかわからないから東京に来たのに・・!と思いつつ、答えられない自分が悔しくて少し自己嫌悪に陥りました。。
けれども、今振り返ると自分だけでは持てなかった問いを向けてもらえたおかげで今があると思います。

 私が住み始めた当時は、留学から帰国してこれから起業するメンバーも多くて。皆、社会に対して何らかの問題意識を持っていたり、目指す未来があったり、そうした気持ちを大事に熱量高く生きていて、私もそういう熱量のある人間になりたいと思わされる日々でした。

ー やりたいことが見つかっていない大学3年生にとっては刺激的でしたね。そこからどんなことがありましたか?

とにかく日々「何をやりたい?」と聞かれるので少しでも興味のあることを言わなければと思い、「メディアに関心があるかも・・・」と言ってみました。

 当時は、ある学生団体でライターをしていました。その先輩からある経済メディアが読みやすくて面白いと教えてもらい関心があったので、、そのことをトビタテハウスのある住人に話したところ、「その会社に大学の先輩がいるから繋ぐよ、とりあえず話してみたら?」とすぐ繋いでもらいました。

 この出来事は、1年後にその経済メディアでインターンに応募するきっかけになりました。日常会話の中で、自分の関心について話すことで人生を変えるような出来事に繋がる可能性があることをこの経験から学びました。

一緒に住むからこそ見えた「働く」ことのリアル


ー トビタテハウスで暮らす中で、影響を受けたエピソードはありますか?

当時社会人5年目くらいのハウスメイトとのランニングは、思い出深いです。週1程度で走っていて、毎回議題がありました。
例えば、「働く時間とプライベートの比重」や、「ファーストキャリアに必要な要素を3つ挙げる」などです。インターンも始めて働くイメージが少しずつ湧いてきた時期に、社会人の考えを聞きながら、キャリアの方向性を定めるヒントをもらえたのは、今振り返ると、かなり影響を受けたと思います。

ー なかなか学生の時に社会人とそういった関わり方ができる機会はないですよね

一緒に住んでいると社会人の働き方・生活が見えます。夜遅くに疲れて帰宅し、満身創痍な人もいれば、いつも楽しそうに働いている人もいて。

 いろんな社会人のリアルな生活や、繋いでもらった様々なキャリアの大人と話したことで、私はモチベーションを長く保ち続けられるようなことを仕事にした上で、ワークアズライフな生き方を目指したい、と思うようになりました。そのために20代の時間をどういう風に過ごしたいか考え、言語化でき、それは今の私の人生の礎になっていると思います。
 トビタテハウスを起点に様々な社会人と話すことで、ロールモデルが見つかったり、自分の好きなことや興味のあること、描きたい未来像の解像度が高まった8ヶ月間でした。

就活に向けていろいろな刺激をくれた仲間たち。一緒に旅行にも行った。

ハウスメイトがいたから乗り越えられた就活


ー 就活の時期にもう一度ハウスに住んだ時のことも教えてください

「みんなにとにかく支えてもらった時期」、それに尽きると思います。
一回目のトビタテハウス生活、そしてインターン期間を経て、私は記者として、可視化されていない視点や社会への疑問を世に伝える仕事がしたいと考えるようになりました。
トビタテハウスに2度目に住んだ大学5年生時は、経済メディアの会社でインターンをしていました。仕事自体は忙しかったもののとても楽しく、可能ならば「この会社で記者として働きたい!」と思っていました。とにかく結果を残そうと毎日頑張っていたものの、新卒での採用には繋がりませんでした。その時はひどく落ち込んでしまい、かなり精神的にも辛い状態でした。

 それでも、どうしても記者になりたかったので、休学期間を伸ばし、トビタテハウスに住んで就活し直すことにしました。何年かけても記者になる!と意気込んではいたものの、確約されていない未来を追う日々がいつまで続くのか正直苦しく、毎日が不安でした。それでも、「まもちゃんならきっと大丈夫」と前向きな言葉を何度もかけてくれて、「できることは何でもする!」と、何度も何度も面接練習に付き合ってくれたハウスメイトたちがいたので走り続けることができました。

ー 精神的な支えになっていたんですね

辛い時期に話を聞いて寄り添ってくれて、背中を押してくれるハウスメイトたちがいたから、潰れずに頑張れたと思っています。同じ時期に住んでいた人の中には就活を一緒に頑張っていた学生もいましたし、彼らの存在も大きかったです。凄く嬉しかったのは、内定をもらった時に、家に帰ったらみんながシャンパンを買って待っていてくれて、盛大にお祝いしてくれたことです。それこそやりたいことが見つかっていない大学3年生の時から一緒に住んでいた人もいたし、インターンをしていた会社に採用されず、毎日苦しんでいた姿を見てくれていた人もいて、ずっと寄り添って応援してくれたハウスメイトたちが、心から一緒に内定を喜んでくれたのは今でも忘れられないです。

内定をもらった日、家に帰ったらみんなが出迎えてお祝いをしてくれた。

トビタテハウスに飛び込んだから、夢を現実にできた


ー 改めて、トビタテハウスでの生活は馬本さんにどんな影響を与えましたか

ハウスに住んでなかったら今の人生は無いと言い切れます。自分の人生にとって大事な価値観を認識して、それを追求できるように自ら動いていけるようにはなっていなかったと思うし、記者になってもいなかったと思います。
入居したばかりの頃は質問攻めにあって怖いと感じたこともありましたが、あの時間があったから、自分がどのように人生を生きると幸せなのかという価値観の言語化ができたと思います。

ー 地方で生活している時とは何か違いはあったんでしょうか?

夢や希望を持っている人は地方にももちろんいます。でも、地方にいたままでは、その地方の中でできる選択肢でしかキャリアや生き方を考えられませんでした。私自身大学3年生まである大手商社に行きたいと思っていたのですが、その理由は、鹿児島大学からいける東京の大手企業がその一社だけだと思っていたからです。世の中には多くの選択肢があることは知っているけど、現実的に自分がとれる選択肢は限られていると思っていたんです。でも、東京にきて、私が気になる会社や職業の知り合いに繋いでもらえたように、住む場所や出会う人によって、遠いと思っていた選択肢が身近になりました。私にとって、トビタテハウスは、みんながやりたいことやキャリアの目標をしっかり持っている人たちが集まっている場所です。そんな人たちと日々関わる生活は、ただ東京に出るだけでは得られない貴重な機会だったと思います。

ー 最後に、当時の馬本さんと同じような、就活前後の学生さんへ一言お願いします

まず、やりたいことが見つからない人へ伝えたいことは、環境を変えることでしか自分は変えられないということ。違う世界に身を置いたらやりたいことがもしかしたら見つかるかもしれないという学びを伝えたいです。人が集まる場所に飛び込んでみるというのは、選択肢を広げるうえで意味のあることだと思うので、ぜひ勧めたいです。
そして、地方大学にいて、学歴フィルターなどの不安で自分と目標との間に壁があると感じてしまう人にも伝えたいことがあります。絶望して最初から諦めたらそのまま終わります。だから小さな可能性でもかけられるときにかけてみてほしい。学歴の差がどれだけあったとしても、住む場所を変えたり、いろんな人と話たりして、自分自身の思考を深めてみれば、自分の行動次第で道を開けると思います。新しい自分を見つける場所として、トビタテハウスが役に立てると思っているので、ぜひ住んでほしいし、卒業したけれどもそんな人の力になれる社会人になりたいです!

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トビタテハウスとは、ここでしか得られない「経験」「人脈」に特化した20~30代限定のCo-living施設「GATE」のシェアハウスブランドです。
「GATE」のシェアハウスは、東京都の門前仲町・根津・中野・板橋と、宮城県仙台市、石川県金沢市に拠点があります。
内見・入居相談など、ご興味のある方はお気軽にお問い合わせください。
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※「トビタテハウス」という名前はトビタテ留学JAPAN!メンバーが発起人であることからつけられていますが、現在はトビタテ留学JAPANのメンバーではなくても入居することができます。


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