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Co-Livingが取り組む起業家支援の形とは①【前編】

今まで数多くの若く熱量のある方が住んだCo-Living GATE。

企業支援 / 投資業務を行うSHiNWA COMPANY社とGATEを運営するStage Gate社が提携を行い、共同でプレシード・シード期のスタートアップ支援に特化したアクセラレーションプログラム、Project Torchをスタートしました。

資本業務提携に至った背景や今回、起業家支援に取り組む理由を代表である西山氏、冬木氏の対談から深掘りしていきます。

ーSHiNWA COMPANYの概要について教えてください

西山 私の前職が金融機関でその当時の担当先の1社を引き継ぐ形で、私自身も起業しました。

SHiNWA COMPANYは元々創業一族の資産を管理する会社として約50年前に立ち上がった会社です。

実際、業界歴としては50年はあるんですが当時は休眠会社、資産を持つだけでした。
会社として何か事業を展開してるとか、そういったことを50年間全くやってこなかった、やる必要がなかった会社でした。
そこでこの会社を事業会社にしてほしいというオファーもいただいたので前職を辞めてSHiNWA COMPANYに入社いたしました。

西山 現在やっている事業としては元々創業家の資産として、不動産や株がほとんどを占めていましたが資産(アセット)会社でしたので、現金化してその資金を元手に、スタートアップを中心に、出資させていただきファイナンスやバックオフィス部門への管理など創業期に社内リソースとして力が割けない部分を一緒に並走する形で支援をしているというのが現在の事業活動の内容です。

ー主にどういった会社を支援されているのですか?

西山 今回起業家支援を行う、Project Torchをともに立ち上げたStage Gate社の他、IPOを目指している英会話事業を展開しているなど、基本的にスタートアップを中心にしています。

また、スタートアップ支援のほかにも、事業継承という形も行い、シードから事業再生まで幅広く支援しています。

全然違う領域の会社ですと、弊社の支援企業は基本的にスタートアップを中心にしていますが、1社は事業承継という形で100%株式を引き受けたケースもございます。

ー事業承継までやるんですね。

西山 そうですね。シードから事業再生までやります。

ー今回Stage Gate社とSHiNWA COMPANYが資本業務提携に至った背景を教えてください。

冬木 Stage Gate自体は元々、会社の設立の背景としては、地方の若者を支え未来を創るというミッションの元で学生へのキャリア支援事業やコミュニティスペースの運営をベースに4年近く運営しておりました。

Stage Gateの掲げるMission

2020年に発生した感染症拡大による共同生活/シェアハウスの安全性が脅かされ、不動産の価格高騰による新しい物件への挑戦が難しくなるなど外部要因がある中でまだまだ資本力の小さい会社の中で事業展開をしていくにあたって、より大きなシェアハウスの運営に挑戦していくことや、コミュニティにとってより良い価値の還元や還流を作っていくしていくことが難しくなっていく部分は、課題として感じていました。

その中で成長するために次の一手を模索していました。
そんな中、SHiNWA COMPANYの西山さんと出会って意気投合しました。

SHiNWA COMPANYさんには、これまでCo-Living GATEが携わってきたコミュニティの熱量や大切さを深夜まで熱弁し、中長期的なコミュニティづくりの目指すべき姿について語り合い、共感していただけました。
Stage Gateとしてはさらに場づくりの基盤となるCo-Living(シェアハウス)拠点を増やしつつ、Co-Livingを運営し関わるコミュニティをより規模を大きくしていく、そこに住まうそれぞれの人たちのキャリア支援や物件を離れても繋がり続ける関係性を大事にしていきたいなと思っていました。

そのような背景があり、資本業務提携や今回お話させていただく根津の物件を活用した Project Torchも含めて素晴らしいオファーをいただきました。

今後、連携していきながらコミュニティの拡大とコミュニティの安定化。
そして夢に向かって動いていく住民たちの支援というところをより注力できる、というところから提携させていただきました。

ー西山さんからみてStage Gateの可能性、なぜこの会社とともに事業をやろうと思ったのでしょうか?

西山 Stage Gate最大の特徴である、コミュニティの作り方、いわゆる“勘所”が非常に素晴らしいなと思ったのが率直な一番最初の印象です。

事業へはポジティブな印象を持ちましたが、代表の冬木さんとお付き合いをさせていただく中で、事業とイコールになりますが、やはり人を大事にされている点にすごく感銘を受けまして、時には人と人は感情がぶつかり合う瞬間が多々あると思うのですが、それをどう円滑にやっていくか?というポイントがコミュニティをつくる上での要素の一つだと思うんですよね。

その辺の気遣いであったりとか、ちょっとしたことですが手の回し方みたいなところは属人的にはやれると思うのですが、それをチームとしてやっている中で、非常にその辺を見てらっしゃるな、という印象を持ちました。

「このやり方が汎用的であれば、いろんなコミュニティってできるよね」という可能性を感じて一緒に手を組ませていただきました。

Co-Living GATE根津のリビングにて
左側:Stage Gate 冬木氏
右側:SHiNWA COMPANY 西山氏

ーSHiNWA COMPANYの出資方針として事業と創業者の人柄というポイントが重要なのでしょうか。

西山 Stage Gate自身もまだまだ若い会社ですし、日頃私がお付き合いをさせていただいてるスタートアップはほぼそうだと思うのですが、

やはり事業にかける想い、誰がやるか?という点と、どうチームアップしていくか?という点に隙間が生まれるとうまくいくものもうまくいかないと思います。

何か一つギアを上げてスタートアップをやっていくときその2点が必須条件だと思っています。

もちろん意見の相違は今後当然、人間ですから起こってくることはあると思いますが、そういう場合にどう対峙できるか?と信頼関係をより強くしてやっていくか?というポイントが大事だと思うので、すごく注目というか一番力を入れてるんです。

ー今までトビタテハウス、GATEにはたくさんの若者が入居されていましたが、なぜ今をProject Torch立ち上げたのでしょうか?

冬木 Stage Gateとしてはいくつか事業がある中で、
一つの柱としてGATEというCo-LIvingの運営をさせていただいています。

運営をこれまで5年ほどしており、数百人もの学生や若手社会人が住んできました。

今まで運営していく中で、住民のキャリアの選択だったりそれぞれの次のキャリアパスを聞いていく中で、その熱量高い学生や若手社会人たちが次どこに向かっていくのか?となったときに、GATEを巣立った後に起業家として活動する姿や、一方で入居当初は起業家になりたいと言ってたけどもちょっと悩んで違う方向に行ったり、その過程でまたGATEに出戻り入居してくるみたいな形が多かったです。

Co-Living GATEにおけるMVV表現

僕たちとしては空間と機会を提供していくという点を大事にしていて、Co-Livingの運営をしていましたが、今、住んでる人たちの声を聞きに行った際に、周りで起業を成功してる人もいるし、チャレンジしたい気持ちもなんとなくあるけれども、次の一歩を踏み出せないところがある、という話を聞きました。

僕自身も本業は別の会社に勤めながら兼業起業をしたり、今回SHiNWA COMPANYさんのでもスタートアップ支援をされているということもあり、
起業家はGATEのコミュニティから過去多く輩出されているし、とても親和性が高いと思っています。

起業を考えている若者をStage Gate・SHiNWA COMPANYでサポートして、コミュニティから起業家を輩出する仕組みを作ることができれば、コミュニティにとってはもちろんいい影響を与える取り組みになると思っていますし、起業家が今後創っていく世界の一助になればすごくいい活動ですし、やっていきたいことの一つだなと思っています。

今回のProject Torchでは起業を目指している人やすでに起業している起業家をテーマを絞らせてもらって、起業家の可能性を広げるきっかけを共創していきます。

ー過去GATEに住んでいて起業してた人たちが増えている中で、そういった起業家や起業家予備軍をサポートするコミュニティを作れないか、という点で立ち上がったプロジェクトなのでしょうか?

冬木 既に起業家として活躍しているOBOGもいます。

ただ既にGATEを巣立った、アルムナイ(卒業生)のグループで時折やりとりはあるんですけど、その中のコミュニティがしっかり体系ができてない点や、どの人がどういったテーマで起業しているか?を住民によっては知ってたり、知らなかったり情報のバラツキも多いので、それを一元的に一つのCo-Living内の中でコミュニティとして実装できれば、より体系化して企業におけるノウハウ共有がなされてスムーズにうまくやっていけるんじゃないかな、ところがあり今回、プロジェクトとして立ち上げています。(後編へ続く)

Project Torchに関心のある方は下記、応募フォームよりお申し込みください。
▼Project Torch 応募フォーム
https://forms.gle/iRkuiYpSypUP11k78

居住型アクセラレーションプログラムProject Torchとは?②【後編】はこちら

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