おうち薬膳:冬のエネルギーチャージを助ける梅醤エキスを手作りする

少し前から作ろう作ろうと思いつつ、手がつけられていなかった梅醤エキス作り。
先日ようやく仕込みました。

番茶を注ぐだけで、すぐに熱々のエナジードリンク、梅醤番茶が作れます。

一家に一つ、常備すると、ちょっとした不調の改善に役立ち、とても便利です。
市販のエキスもありますが、家でも手軽に作れて美味しいので、ぜひお試しください。

梅醤エキスの作り方

<材料>
・梅干し(砂糖や蜂蜜を入れたものではなく、昔ながらの製法で作られたいわゆるおばあちゃんの梅干しが良いです)
・醤油 (化学調味料など無添加の長期熟成物が望ましいです)

うちでは、亡くなった祖母が漬けた20年もの!の梅干しを使います


<作り方>
1.煮沸消毒した瓶に、梅干しの実をあらく取り除いた種を入れる。取り除いた実の部分を多少加えてもオッケー。(メインは種の部分です)

2.梅干しがかぶるくらいか、プラス梅干しの高さの1/2ぐらいまで醤油を注ぐ。

3.そのまま、最低でも3週間、できれば3か月以上寝かす。

これだけです。
めちゃくちゃ簡単!ですよね。(ここまで寒くなる前に、早く仕込んでおくべきでした…)
3週間後にすぐ飲みたいので、同じものをもう一つ仕込んで、一つは熟成用にとっておく、というのも良いですよね。

梅醤番茶の作り方

1.番茶を入れる。1リットルの水を沸かし、沸騰したら、大さじ1程度の番茶を入れて煮出す*。

*番茶の種類にもよりますが、煮出す時間は、冬場だと10分から15分。あっさり目の仕上がりが好まれる夏場は早めに3分から5分程度。煮出すほど陽が強い(温める力のある)お茶になります。

2.出来上がった梅醤エキスを小さじ1〜大さじ1程度、湯呑みの中に入れ、番茶と合わせる。(子どもたちには少し薄めの方が飲みやすいです。)お好みですり合わせた生姜を適量加えます。

梅醤番茶の効果効能

基本的に、血液を浄化する効果が高いとされる梅醤番茶ですが、具体的には以下のような症状に効果があると言われています。

・冷え
・花粉症
・肌のトラブル
・下痢、便秘
・目眩、ふらつき
・二日酔い
・慢性疲労
・夏バテ
・風邪のひき始め

どの季節にも美味しくいただける梅醤番茶ですが、冬の寒い朝にまず胃を温める温かい飲み物としても最適です。私はその時の体調を見て、お味噌汁(味噌を番茶に溶かした簡単なもの)か梅醤番茶を選択することが多いです。

ちょっと疲れを感じた時、食欲がない時、甘いものを食べすぎて胃腸に負担がかかった時などにもおすすめです。

種の力:冬に育まれる命の力

このエキスを仕込まずに、沸かした番茶に潰した梅肉、醤油、好みに応じて生姜の搾り汁を合わせて即席梅醤番茶を作ることも可能です。

ただ、この梅醤エキスには梅干しの種の生命力が宿っていて、普通の梅醤番茶よりもよりパワフルであるように私は感じています。

種、は陰陽五行で言うところの”冬”を象徴し、春の芽吹きを促す生命の根幹エネルギーが宿るものです。


梅干しの種の生命力が醤油によって引き出され、それを丸ごといただくことができるのがこの梅干しの種を仕込んだ梅醤エキスなのです。

また、この梅醤エキスをいただいた後の種、この硬い殻の中には、薄皮で含まれている白い実、”天神様”とも呼ばれる”仁”という部分があります。

ここは毒だから食べてはいけない、とも言われていますが、醤油に3か月以上しっかり漬け込まれた仁は、実は、滋養強壮作用の高い、パワーフードなのです。

食べるときには一度に1、 2粒程度までが良いようですが、ぜひ活かしたい物ですよね。

殻が硬いので、割るときにはどうぞお気をつけて。(私は銀杏割機を使用しています。)

冬の寒さを乗り切るのに、梅醤番茶、ぜひご活用ください。

冬養生セミナー開催します

12月25日(土)に、陰陽五行を活用した冬の養生オンラインセミナーを開催予定です。
今日ご紹介した梅醤番茶のほか、冬に摂ると良い食べ物や冬の過ごし方についてご紹介する予定です。
またこちらのnoteで詳細告知予定ですので、ご興味をお持ちいただける方はぜひ今後の投稿もご覧いただけると嬉しいです。


*見出し画像にはきょんさんのものを拝借いたしました。
冬の寒さに負けない植物の実の生命力を感じさせる美しいお写真をありがとうございます。

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