熟考ワードローブチャレンジ
実は、2024年が明けてから「熟考を要する1万円以上の洋服だけを買う」ことを試みていた。そのチャレンジについて書きたい。
1. チャレンジの意図
去年の秋、クローゼットに洋服が増えてきたと気づいた。それも、2000〜7000円の価格帯のものが増えていた。
手ごろな価格ゆえに、気軽に買えてしまう洋服たち。そのぶん、手持ちの洋服と合わせにくかったり、着心地が良くなかったりして出番が少ないとわかっても、へんに諦めがついてしまう。「ま、そこまで高いものじゃなかったし、いいか」みたいな諦めが。
しかし、わたしの場合、Tシャツであろうとワンピースであろうと、1万円以上の値がついたものを買うには熟考が必要になる。手もとから福澤諭吉氏が飛び立つのに見合ったデザイン、質なのかと考えこむ時間が生まれる。
洋服を大切に着るには、この「熟考」が大切なんじゃないかと思い立った。しつこいけれど、あくまでもわたしの場合である。
・手持ちの洋服と合わせられるか
・洗濯に耐えうる素材か
・扱いやすいか(=無理なく着続けられるか)
・ほんとうに好みのデザイン、生地なのか
・そもそも、サイズはちゃんと合っている?!
1万円以上の洋服は、少なくとも上の5点にかんして検討を重ねたうえで買う。わたしの臆病さと貧乏性がいかんなく発揮される瞬間だ。
だから失敗が少ない。さらに「このブラウス、高かったんだから、たくさん着てモトをとらなきゃ!」との意識も働く。
結果、わたしのクローゼットにある「1万円以上した洋服」は大活躍している。
この経験から、2024年は手ごろな価格の洋服を多く買うのではなく、厳選してみようと思った。
2. 2024年上半期に購入した6着
・「yori」のブラウス
・「TREFLE+1(トレフルプラスワン)」のブラウス
・「keep my closet」のワンピース
・「BEATRICE」のスカート
・「LittleMy」のスカート
・「ORCIVAL(オーシバル)」のカットソー(※)
自分で驚いた。今年は6月までにこれだけしか買っていない。価格は1万円から2万5000円まで、熟考のうえ購入したものばかり。
毎年、シーズンごとにちょこちょこと買ってしまうのに、やはり単価を上げたこと、熟考を要することで買う量が減っている。覚悟はもちろん、考えるのにも時間がいるわけだから、自然とそうなったよう。
※ オーシバルのカットソーは9900円。わたしの感覚ではほぼ1万円のため、条件に合致したとみなしています。
3. 例外アイテムたち
もちろん、必要に迫られて買う洋服もあった。それらは1万円以下のものがほとんどだ。
・インナーキャミソール
・チューブトップ
・レインパンプス(先代がダメになったので)
・日差し対策のパーカ
このあたりは手頃な価格のものを揃えた。
GUの「キャミソール3P(3枚組)」は綿100%(グレーは綿89%または88%)のため、着やすくて丈夫だ。そのうえ、990円。色違いで揃えている。おすすめ。
3. チャレンジの成果はまずまず
これだけの枚数しか買い足さず、コーディネートはまわっているのか。
答え:なんの問題もなくまわっている!
わたしはもともと洋服を長く着るほうで、気に入ったものは数年かけて愛用する。7、8年着ているものもある。
そのため、新しく買う洋服の数が減ったからといってコーディネートに困ったことはまだない。
「去年買ったブラウスと組み合わせればいいやん」「おととしのあのテーパードパンツが合う!」という感じで毎日コーディネートができている。
しかも、一枚一枚の出番はしっかりある。上に挙げたオーシバルのカットソー(フレンチスリーブのボーダー)なんて、週に2回くらい着ている。
熟考ワードローブチャレンジは今のところ成功と言っていい。
余談だけれど、数年前から愛用している「RosyMonster」のカットソーと「Le Minor」のボーダートップスは、これからもまだまだ着るつもりだ。
4. 熟考し、一枚一枚を大切に着たい
ケチなわたしだからこそ、「そこそこ値が張るものはちゃんと考えて買おう作戦」はとっても有効に働いた。
今年いっぱい、覚悟なく買ってしまうのは控えようと思う。たかが洋服、されど洋服。枚数は多くなくていいから、一枚一枚を大切に着たい。
ものを家に迎え入れるときはよく考える。これが2024年のわたしのテーマかもしれない。
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