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仕事上で評定がつかないあなたへ

 なかなか仕事上で評定がつかなくて悩んでいませんか?私は20代の時に全く評定がつきませんでした。25歳で社会人になり、丸5年間評定がつかなく、定期昇給分しか給料が上がらず定期昇給分3000円×5年で合計1万5000円しか給料が上がりませんでした。それよりも何よりも自分のやったことが評価されない、昇進しなければチャンスもないなどいろんな焦りがあり非常に悩んでいました。非常に社会は厳しいなと思っていました。同期との飲み会では、みんな評定がどのくらいついているかの話とかされ、自分は全く評定がついてないので、相当辛い思い出です。

 悔しさ

 仕事に対して、がむしゃらに取り組んで、入社からの5年間の評価がついていない時期にそれなりの成果があると自分では思っていました。具体的には①自分の課の仕事を全て独りで回せる。②研究開発をしているので、自分の携わった製品を仕上げて販売する③その時に得られた技術的な知見を社内のルールに沿った形でレポートとして数件書き、社内の正式ルートで審査され登録する④製品に使われている技術を特許として10件程度、筆頭発明者として出願する。

 自慢を書いている訳ではないが、これらを自分では成果だと思っていたが、実際にはそうではなかった。仕事に対して前向きに考え、取り組み、汗をかいてきた人ほど悔しい思いをします。

 これについての考察をし、それに対する考え方、対処法を書いていきたいと思う。

そもそも成果って何?

 自分が成果だと思っているものが、実際には成果ではなかった。じゃあ何が成果になるのか?というと一言で言うと「会社が直接、数億円単位で儲かること」です。そんなの無理だと言う人もいると思います。99.9%の人は無理です。そして自分がやったことというのは、製品がバカ売れして大儲けできているかいうとそういうことはなく、赤字の製品でしたので、1円たりとも儲けていませんでした。将来に繋がる価値のある仕事していてもそれは評価にならないということです。

 私の同期で工場で生産管理をやっていた友人がいました。リーマンショックの起きた直後、生産管理をやっていた彼は多くの在庫が余ることを察知して、すぐに生産計画を検討し直しました。その結果、大幅に余剰在庫が発生すると予測をし、生産調整を行うこととします。そのためには不要な人員を削減することとしました。すぐに削減できると手段として、全ての派遣を切ることを計画し、会社の上層部に提案をして受け入れられます。その結果、人材派遣に支払うべき総人件費が1年あたり数億円を削減でき、かなりの成果として認められ、入社して3年で昇進しました。ただ実際はリーマンショックが起きた瞬間的な落ち込みで計算をしたため、半年後には大幅な生産不足が生じてしまいます。機会損失が発生しているにも関わらず、実際には損をしたと会社は思っておらず、成果としては変わらないものでした。

 会社としては派遣切りをした会社として、リーマンショック後は新たな人員確保に相当困っていて、かなりの広告費、割増の人件費等を払っています。結局は切らなかった方が良かったという見方が大勢ですが、未来は二つ見えないので、結論は出ずといった感じです。

評定がついている人

 この記事を読んで、「そんなの大袈裟だ」という人がいると思います。そんなことをしなくても、評定がついて順調に評定がついているよっという人もいます。それはあなたの成果でも何でもなく、あなたの評定は他の理由で決まっています。

 それはあなたは評定の査定をつけてくれる上司に恵まれているか、年功序列のどちらかです。それを忘れてしまうと、20代の私のように、伸び悩むと、評定について悩んでしまうこととなります。学生の頃は、テストといった非常にわかりやすいモノサシがありましたが、社会人にはそれがないのです。

 一見、モノサシっぽく人事部が評定の目安的な冊子があり、それを目指すものの評定は人がつけるもの、上司がつけるものなので、その人の好き嫌いがはっきり付きます。それに加え、日本の企業では、公正なモノサシがないというのが本質的な問題でもあります。上司の気分次第で、評定が決まる。この点に関しては別の記事で詳しく解説したいと思います。

対処方法

 そこで対処方法ですが、評定というのは前項で説明した通り、公正なモノサシではかられたものではないと考えてください。あなたの成果だと思っているものは、会社にとっての成果ではありません。

 そしてあなたの成果だと思っているものは、あなた自身の成長過程の成果だと捉えてください。自分ができなかったことが出来た、高い目標に向けて出来た、これがあなたの自身の成果です。それを見失ってはいけません。

 そしてあなた自身の成長と、周りからの評価が付きます。それが周りからの信頼へと繋がり、次から次へと困難な仕事が舞い込み、それによってさらなる成長ができます。実際に自分はそうでした、評定はかなり低かったですが、周りから様々な仕事が舞い込み、様々なチャレンジが出来ました。信頼は自分への貯金のように貯まっていき、それで自分が困ったときの助けや、自分がやりたいことや自由になる時に非常に役に立ちます。

 仕事は自己実現、いつかなりたい自分になるための努力だと考えてください。

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