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考察#12-3[ステラーブレイド]ストーリー解説と問題点 コロニーへの帰還エンド【ネタバレ注意】

この記事はサブ記事です。

メイン記事「ストーリーのネタバレ考察 総評と問題点まとめ」を読んでもいいし、読まなくてもいいかも知れない。

[メイン記事概要]
ステラーブレイドを200時間以上遊び倒して執筆。圧倒的高評価のゲーム性やシステムには敢えて触れず、唯一、遺憾なストーリーに焦点。未プレイ者も楽しめる読み物を目指すが、ネタバレ注意。ストーリー総評は「世界観◎プロット◯人物描写✕筋書き✕」大きな問題点を2つ指摘。考察のためメインストリームのプロットを書き起こし。

この記事には、ステラーブレイドのストーリー部分を中心に編集した動画と、その中で描かれているストーリーの考察、アナザーストーリー的な二次創作アイデアがあります。

[動画]ステラーブレイド
私的まとめ第12話「コロニーへの帰還」

全12話完結。ストーリーを追いやすいようガッツリ編集の動画です。

アダムの手を取ることを拒んだイヴは、エルダーネイティブとの最後の戦いに臨みます。

YouTube ▶ 全話プレイリスト

ここから先は、この動画に含まれていない全てのネタバレ要素を踏まえた文章となりますのでご注意ください。

エンドロールについて

本動画では、エンドロール(冒頭のみ)を、ゲーム画面に合成した編集としています。実際のゲーム内の演出と異なりますことをご了承ください。


ストーリー解説

最後の選択

エルダーネイティブは、イヴへの最後の提案として、二人の融合を持ちかけ、手を差し伸べます。

  • 手を取る(融合する)

  • 手を取らない(融合しない)

この記事は「手を取らない」分岐である「コロニーへの帰還」を扱います。

他の分岐として、「記憶の創造」「失われた記憶の代償」があります。それぞれトロフィーのタイトルになっています。

アダム

融合を拒否されたアダムは、イヴに別れを告げます。別れ際の台詞について、ちょっぴり問題点で語ります。

エルダー戦闘形態

Elder

このラスボス感あふれる演出! これこれ! BGMも最高。
筆者は2周目ハードモードでこの分岐を選びました。ノーマルのプロビデンスも十分に強かったけど、ハードのエルダーは流石に強い。最後のボス戦としてテンション高く遊べました。感無量。

造形もいいですね。頭部のデザイン、好きです。背中の3本の腕や翼もしっかり使って攻撃してきます。
若干のエヴァっぽさもバッチリ噛み合っていて良かったです。多くの人が思い描くアダムは実はリリスらしいけど、そんなことは関係ない。

タキモード

そしてフィニッシュムーブは、タキモード。
そうか、ここか。ここで繰り出すためのタキモード。融合なんかしなくても、イヴには翼がある。

Tachy Mode

この決着は実によく練られています。それなりのストーリーでここまで連れてきて欲しかった。それでも、筆者のわりと長いゲーム人生の中で相当な秀作だけれども、本当にもったいない感。

マザースフィアとラファエル

Mother Sphere

最後にマザースフィアが登場するのは他の分岐(考察#12-1 / 考察#12-2)と同じですが、このエルダー打倒分岐では、「EVEプロトコルの完了」は宣言されません。つまり、完了していない、ということになりますが、EVEプロトコルとは一体なんなのか。

筆者はIT畑の人間なので、プロトコルといえば通信規約ですが、原義としては「議事録」「議定書」「外交儀礼」などがあるようです。それっぽいのは議定書、でしょうか。エルダーとイヴ(アンドロエイドス)との融合でEVEプロトコルが完了するということは、マザースフィアと、その開発者であるアダム(ラファエル・マークス)との間で交わされた、何らかの合意や取り決めを指しているのかも知れません。マザースフィアはどこまで承知していたのでしょうか。急に考察っぽいこと言い出すやつ。

なお、アダムが「マザースフィアを開発し、ネイティブを創り出したラファエル・マークスその人である」という設定は、ストーリーの中では語られておらず、クリア後にゲーム内メニュー「データバンク」にてアダムの紹介文を見ると書かれています。

ラストカット

現れたマザースフィアに従う形で宇宙コロニーへと帰還するイヴとリリー。

Colonies

最後のカットは何を意味するのでしょうか。何かが地球を取り巻いています。残ったネイティブたちを殲滅するため、総攻撃が始まるのかしら。

真実を追い求める物語は続く?

DLC楽しみに待っています!

ストーリーの問題点

実にお前らしい決断だな

Adam

以前の考察(#3)でも筆者はアダムに噛みつきました。お前らしいとはなんぞや。

イヴは「私はもう 誰かの言いなりになんかならない」と言っています。つまり、これまでは言いなりになってしまっていた、と。誰かとはおそらくマザースフィアや、アダムらのことを指しているのでしょう。

主人公の変化に対して「お前らしい」は、的を大きく外した発言だと思います。アダムのこうした発言はある意味一貫しており、ひょっとしてこれがこの人物の個性なのか…? と考えたり、考えなかったり。

アナザーストーリー[二次創作版]

オリジナル版の良質なプロットはそのままに、一連の展開を考慮したアイデア版です。

素晴らしいゲームをリスペクトしつつ、素人たる筆者がおこがましい限りではあるけれど、ストーリーに問題が多くもったいない過ぎるので空想するに至った次第。どうか許してほしい。
改ざんや創作したカットやシーンと、その前後だけ抜き出して書いています。略してあるシーンはオリジナル版ままを想定しています。

動画を見ながら脳内で展開すると、より楽しめます。

[凡例]
xx:yy 動画内タイムコードと劇中の場所
オリジナル版まま
オリジナル版の記憶よ永久にあれ
アナザーストーリー版(追加または置き換わり)
※タイムコードは動画の概要欄に同じものを記載しています

00:22 ネスト/最奥/手を取らない

Adam

-イヴ「ダメ
+イヴ「いいえ エルダー」
-イヴ「こんなの やっぱり受け入れられない
+イヴ「あなたの思い通りになんか させない」
*アダム「(溜息のあと)イヴ…」
*イヴ「たとえマザースフィアの手が どれだけ血に染まっていようとも…」
*イヴ「そして たとえあなたが 揺るぎない信念を持って」
-イヴ「生き残った人類を救うつもりでも…
+イヴ「人類の未来をつくるつもりでも…」
*イヴ「私はもう 誰かの言いなりになんかならない」
*イヴ「自分自身の意志に従って これから進むべき道を選び取る」
*イヴ「何があろうと…」
*イヴ「たとえあなたを… 敵に回そうとも…」
*アダム「そうか…」
-アダム「実に お前らしい決断だな…
+アダム「失敗作の産物は やはり欠陥品ということらしいな…」
*アダム「お前の考えはよくわかった…」
-アダム「だが… 俺には 守るべきものがある
+アダム「だが… 俺には 創造主たる責務がある」
*アダム「イヴ… ここでお別れだ…」
(後略)

06:00 エルダーネイティブ打倒

Defeat Elder

*イヴ「アダム… ごめんなさい」
*アダム「イヴ…」
*アダム「たったいま… 人類の歴史は… 終わった」
*アダム「これが… お前自身の… 決断か…」
-アダム「正しき道に… 皆が進めるよう… 祈っているよ
+アダム「俺のしてきたことが… 間違いだったと… そんなはずは… ない…」
*イヴ「アダム…」
*イヴ「さよなら」
(後略)

Eve
「アダム… さよなら」

空想ポイント

以前のアナザーストーリー(#11)に書いた通り、この結末が、筆者の創作したアナザーストーリーにおけるトゥルーエンドです。それなりの納得感を持って、ゲームを終えられるはず。

おわりに

おそらく筆者のアナザーストーリーをすべて通しで楽しんでくれた人はいないと思いますが、もともと、筆者の遺憾を昇華すべく書き始めたストーリー。最後まで書ききった自分を褒めてあげたい。

とはいえ、一連の記事を読んでくれた、♡してくれた皆さん、ありがとうございます。それが無かったらもっとあやしい文章になっていたことでしょう。

そして改めて、このような記事を書かずにはいられない秀作を世に送り出してくれたSHIFT UPさんとSIEさんに感謝します。

筆者のEVEプロトコルは、これにて完了です。

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