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やりたいを、やる体。

「自分がなぜ、この方法を選んだのか」

この問いに真っ直ぐ柔軟でいたいと、私は思っています。

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私は学校を卒業してから、ずっと体に携わって生きてきました。
整形や脳外クリニックのリハビリや、デイサービスでの運動指導など、関わり方はさまざまでしたが、どの領域においても、目の前の人が持つ「体」の可能性を、最大限活かすにはどうしたらいいか考えていました。

これまで幾度となく出会ってきた「機能的な体」「無駄のない動き」「美しい姿勢」などの言葉たち。

それらに対する自分なりの答えが、また一つ増えた気がしているので、書き残しておこうと思います。

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人が生きるという行為には、動き(アクション)が必ず含まれています。
心臓が動いているのも、感情の起伏も、動きです。
顔を洗う、散歩をする、指を動かす、目を動かす・・これらもまた、動きです。

そして今ある状態から、何かを変える時(例えば歩いていた向きを変える、立ち上げって何かをする)には必ず「意図(理由)」が存在します。

つまり、そのさきに「やりたい(目的)」があるから「行動(アクション)」すると言うことです。

だけどその意図を問われても、意外と曖昧な部分が多いのも事実です。
(ここでの意図は、どうしてそっちの向きに変えたのか?どうしてその立ち上がり方をしたのか?を含みます)

私たちは普段、何かアクションを起こした時に「なぜその方法を選んだのか?」が曖昧なんです。

その「意図」と「アクション」の関係性がスムーズであるほど、私たちは本当の意味で「自愛」することができるのではないかと思っています。

「自分がなぜ、これを選んだのか」の答えに、スムーズにアクセスできる状態だからです。

だから、機能的な体というのは、どこの筋肉が使えてるとか使えてないとか、それだけの話ではなくて。

「意図」を掴み、自らの選択で動きにできる体のことを示すのではないでしょうか?

あなたがどんなやり方で自らの意図を行動に移すのか。

選択する楽しさを取り戻した体が「やりたいことをやる体」ではないか思うんです。

そして面白いことに、その楽しさを味わうヒントが、神経系と骨格にあるのです。

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以前レッスンを受けた方の中にも、筋肉だけではなく、生きる姿勢そのものが変わった人が何人もいらっしゃいました。
(ちなみに私自身もボディワークで生き方が変わったその一人です。)

ずっと気になっていたしこりのような人へ連絡を取り、長年のわだかまりを解消したり

ずっと興味があったけど出来ていなかったダンスの体験に申し込んだり

家族との関係性に窮屈さを抱えていたけど、なかなか離れられなかった人が、引っ越しを済ませて一人暮らしで伸び伸びと暮らしていたり

いつか、独立してお仕事したいと思っていた人はスピード感を持って行動に移したり

これまでのやり方ではどうしても叶わないことを、別のやり方で挑戦してみたり・・

フィードバックとして、こうしたエピソードをたくさん聴きました。

そしてその報告をくださる方の表情が、本当に素敵で。
いつ思い出しても気持ちが温かくなります。

「やりたいを、やる体」になると、こんなに人は輝くんだと思いました。

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自らの意図をアクションに移すプロセスでは、自分自身を観察することから始めます。

それを、言葉にしなくてもいいんです。
体はいつも正直で、問いかけを待っています。

辛かった過去や、自分の気持ちと、不快な思いをしながら「一生懸命向き合う」をしなくてもいいんです。

今ある体の感覚を、ただ観察する。

体はいつだって中立で、いつだってあなたの味方です。

そして、機能的な体は、いつだってあなたの意図で取り戻すことができるんだと私は思っています。

以上、学びの備忘録でした。また書きます。

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支えられて生きています。いつもありがとうございます。