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『三井ゴールデン・グラブ賞』答え合わせ 2022年度版 〜セ・リーグ編〜

こんばんは、たねです🤗

先日、守備のスペシャリストを決める『三井ゴールデン・グラブ賞』が発表されました🏆
受賞者の皆様、本当におめでとうございます🎊

パ・リーグ編に引き続き、今回はセ・リーグ編。ヤクルトファンの私は、当然セ・リーグの試合をかなり多く観戦しています。その分、パ・リーグ編より無駄に熱量が高くなる可能性がありますので、何卒ご容赦ください😅

※パ・リーグ編はこちら
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①受賞者の確認
②事前予想との比較やポジション毎の分析
③総評
という流れでお話ししていきます。
宜しければ最後までお付き合いください。

🏆セ・リーグ GG賞受賞者

※NPB公式より

✅投手部門 

👑森下暢仁(広島)※初受賞
得票数:92票

東京五輪決勝でも先発を務めたカープの若きエースが、今永とのデッドヒートを制し念願の初受賞。今季リーグ最多の先発登板数+最多イニングを投げながら失策0!流石としか言いようがないです。

✅捕手部門

👑中村悠平(ヤクルト)※2年連続3回目
得票数:231票

リーグ連覇の立役者が2年連続受賞。開幕出遅れで試合数こそ少なかったものの、投手課題のチームを勝利へ導くリードとキャッチング技術に加え、盗塁阻止率でも他候補を圧倒し、最多得票数での選出となりました。

✅一塁手部門

👑中田翔(巨人)※初受賞
得票数:123票

パ・リーグで過去4回受賞している名手が本領発揮!守備率1位・最少失策で2位以下に大差をつけて、移籍後初のタイトルを手にしました。

✅二塁手部門

👑菊池涼介(広島)※10年連続10回目
得票数:114票

類稀な動体視力と打球判断、どんな体勢からも安定した送球が可能な体幹の強さは、未だ健在。球界トップに君臨する守備の名手が、今年も貫禄の受賞となりました。

✅三塁手部門

👑岡本和真(巨人)※2年連続2回目
得票数:130票

5年連続30本塁打のスラッガーは、守備でもチームを助ける。今季はエラーが増え、本人としては不本意だったようですが、グラブ捌きや送球の安定感、捕ってからの速さなど、年々技術向上が窺えます。

✅遊撃手部門

👑長岡秀樹(ヤクルト)※初受賞
得票数:191票

鳥谷→坂本の流れを止めたのは、京田でも中野でもなく、まさかの高卒3年目長岡!他候補に比べて俊足でない分、打球方向の予測と動き出しの速さでカバーし、ファインプレーを量産。本当におめでとう😭早く肘治してね。

✅外野手部門

👑塩見泰隆(ヤクルト)※初受賞
得票数:191票

👑岡林勇希(中日)※初受賞
得票数:173票

👑近本光司(阪神)※2年連続2回目
得票数:170票

パ・リーグ同様、こちらもフレッシュな顔ぶれに!昨季GG賞にあと1歩届かなかった塩見が、今季は外野手部門最多得票。大ブレイクの岡林は、最多安打とともに守備でもタイトル獲得。広い範囲をカバーし、チームを守備でも助けた近本は2年連続での受賞となりました。

◆事前予想との比較

ここからは、私の事前予想の意図を説明しつつ、どれだけ的中したか、実際の受賞者との間にどの程度開きがあったか検証していきます。

今回予想するに当たっては各種データや指標の他、今季ヤクルトの試合・約120試合を観戦してきた中での印象を元に選出しました。多少の贔屓目は勘弁してくれ(笑)
事前予想と受賞者の一覧はこちら
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予想的中は6/9で、偶然にもパ・リーグと同じ結果に。外したのは投手・二塁手・外野手1名。とはいえ、実際の受賞者も最終候補に上がっていた顔ぶれなので、驚きはありませんでした。

それでは早速ポジション毎に詳細を見ていきましょう!

【投手部門】答え合わせ

1位森下・2位今永はともに守備率10割!私もこの2人で本当に悩みました。私の見解ですが、投手の守備力ってフィールディングだけでなく、防御率や自責点も含まれると思うんです。なので今季ノーノーも達成し、防御率で上回る今永と予想した次第。

ただ森下はセで最多イニングを投げています。その分失点やミスのリスクが増える中、失策0というのは本当に凄い!この点を評価した記者さんの選択は納得です。

3位青柳も、森下に次ぐイニングを投げて失策1。防御率もリーグトップですし、3位という高評価も頷けます。西などフィールディングに定評のある投手も上位に。

湯浅は中継ぎで6位に!今季最優秀中継ぎのタイトルも獲得した右腕は、守備でも高評価。大勢との新人王争いにも注目ですね。

得票数の内訳
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【捕手部門】答え合わせ

中村悠平が圧倒的大差で2年連続の受賞👏これはファンとして本当に嬉しい!盗塁阻止率.364・失策0・捕逸1はいずれもリーグ1位。リーグ最多の暴投39を数えるチームにあって守備率10割は、試合数の少なさを差し引いても受賞に相応しい成績だと思います。

2位梅野は流石の安定感。何故か叩かれることが多いけど、バント処理や捕邪飛での動きも素晴らしいなと感心します。私の中ではやはり阪神の正捕手は、梅野なんですよね。

3位木下。今季は肩でもキャッチングでも、昨季ほどの成績は残せなかったものの、リーグ最多イニングでマスクを被り、チーム防御率2位に導いたことは評価されて良いと思います。

UZR・盗塁阻止率共に2位の大城は、得票数では4位。5票しか入らなかったのは少し意外な気もします。ただ、チーム防御率や四球の多さなどを考えると、リード面で評価を落とした可能性はあるかな?と思うところです。

得票数の内訳
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【一塁手部門】答え合わせ

中田の受賞は順当だと思います。球際強いし、バントのチャージや処理、特にハンドリングと捕球の上手さが光っていました。

惜しくも連続受賞が途切れた2位ビシエド。安定感のあるキャッチングに加え、守備機会が多い割にエラーが少ないのは流石。

我らがオスナは3位。失策数の多さが評価を落とした要因でしょう。ただ打球反応の良さやガッツ溢れる全力守備で、ピンチを何度も救ってくれました。捕球も上達しているし、交流戦で見せた帰塁タッチプレーなど機転も効く。勝利への貢献度では他候補にも負けていないはず。

4位のソトは、本職ではないファースト守備にもかなり慣れてきた様子。守備範囲も広く、UZR1位でしたが票は伸びず。本人も相当不満だったようですね…😅

記者を庇うわけではないですが、ファーストは捕球の安定感・ワンバン送球のスクーピング・バント処理や投内連携なども重要。他のポジション以上に指標に反映されにくい要素が多いんですよね。端的に言うと、難しい"打球"をうまく捌けるかより、難しい"送球"でもしっかり捕って確実にアウトにする能力の方が重視されると思うんです。「ファーストは内野手の女房役」って言いますし。

この点がファーストというポジションにおいて、UZRランキング=守備の上手さとならない一番の要因だと思います。ソト選手は動きも良いので、腐ることなく来年リベンジして欲しいです!

得票数の内訳
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【二塁手部門】答え合わせ

今年も菊池の牙城を崩せず!まぁ知ってましたよ…。ただ例年に比べてかなり迫ったと思うんです!山田は27票差、吉川は43票差だもん。

3位吉川はUZRリーグトップ。外野に抜けそうな打球やボテボテのゴロにも追いつく反面、体制を崩して悪送球となるシーンもあり、失策が上位2人より目立った印象。

4位のは堅実でかなり守備も上手いと思うんです。侍JAPANでのトリプルプレー痺れたよね!ただ猛者揃いのセでは、この順位も仕方ないのかもしれません。また、来季阪神が小幡選手をメインで使うとしたら、争いは激化しそうな気がします。

うちのキャプテン山田は、また駄目でした😢今季に限っては、守備機会はほぼ一緒、エラーは同数、刺殺・補殺・併殺では菊池を上回ったんですけどね。UZRもリーグ2位でしたし、チームも優勝していて守備貢献度も高いとなれば、今年こそはチャンスが!と思うじゃないですか…。ここまで来たら、菊池がスタメンばりばりの間に山田がGGを獲るとこ見ないと気が済みません(笑)

得票数の内訳
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【三塁手部門】答え合わせ

ここも納得の岡本。本人的にはまだまだという気持ちのようですが、守備率はリーグトップですし、他候補に比べて安定感が違います。

3位宮崎は、今季は足の故障による離脱もあり、試合数も少なかった上、本来のパフォーマンスが出せなかったことが影響したかもしれません。

村上は、年々上手くなっているのを感じます。UZRはリーグ1位ですし、動きもかなり良くなってる。ただ失点に絡む送球エラーが多すぎるんだよな💦追いついたは良いが…みたいなの本当によく見ましたからね😅

選手起用が流動的だった中日・阪神勢と、捕手固定で挑むらしい坂倉は来季に期待しましょう。

得票数の内訳
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【遊撃手部門】答え合わせ

長岡よ、本当に良くやってくれた👏球団としては宮本慎也さん以来の快挙。チームの正ショート問題を解決したばかりか、守備のスペシャリストの称号までもたらしてくれるなんて!UZRでも源田に次ぐ2位でリーグトップ。文句なしと言って良いんじゃないでしょうか?

2位には中野。守備範囲が広いこと、ホーム球場が土のグラウンドということもあり、エラーが多いのはある程度仕方ないとして、勝敗を左右する致命的なミスが多かったことが、票を落とした要因かなと勝手に推察しています。

個人的に注目しているのは、今回ノミネートから外れた中日・土田と、広島・矢野。この2人がフルで出場したら、セの遊撃手の勢力図が大きく変わる!そんな予感をさせてくれる守備力が光る若手選手です。

得票数の内訳
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【外野手部門】答え合わせ

私の予想では、桑原だけは確定だったんですよ。残り2枠を岡林・近本・塩見で争うことになるだろうと…。しかし蓋を開けてみれば、桑原が僅差で4位。この4人が頭1つ抜けているのは、投票結果を見ても明らかだと思います。

桑原は失策0で、UZRもセンター部門ではリーグ2位。俊足を生かしてのファインプレーや、ガッツのあるダイビングキャッチなどで、チームのピンチを救ったイメージが強いです。正直受賞とならなかったのが不思議なほど。ライバルが強力なので、投票した記者達も相当頭を悩ませたはず。

塩見くんは日シリでやらかしたので、発表までヒヤヒヤしましたが、無事念願の賞を獲れて本当に良かった😮‍💨近本も今季序盤はらしくない落球や、連携ミスなどありましたが、それ以上にファインプレーを量産。やはり打撃も守備も超一流です。

初受賞の岡林は、広い守備範囲と圧倒的な強肩が魅力!補殺もリーグトップでした。今後GG賞の常連になっていくのは間違いないでしょうね。

対象外選手ではありますが、今季外野手の中で一番衝撃だったのは、広島のルーキー中村健人の上手さ。すぐにスタメンは無理かもしれませんが、今後注目したい選手です。

得票数の内訳
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◆セ・リーグGG賞総括

パ・リーグ編の総評でも話しましたが、相変わらず知名度や過去の実績が投票に影響している印象はあったものの、今季の受賞者については、そこまで不可解な結果は無かったように思います。もちろん山田だったり、桑原だったり、今季の守備成績なら穫れたんじゃないかな?と思う選手は居ましたが…。

それより何よりセ・リーグで気になるのは、冗談か本気か判断に困る"謎の1票"の多さです。自分の贔屓選手を推したいのか、ふざけているのか、適当に入れたのか?理由はわかりませんが、無記名である以上、槍玉にあげられるのは投票した記者ではなく、投票された選手なんですよね💦

何故そんな無責任な1票のせいで、必死でプレーしている選手が晒し者にされなければならないのでしょう?決められないのであれば『該当なし』に票を投じれば良いし、「俺だけはコイツの上手さを知ってるぜ!」っていうんだったら、SNSでもなんでも良いから個人レベルで堂々と発表すれば良い。

貴重な1票を使ってこんなことをしているから、GG賞の権威が低下し、記者の品位に問題があると言われてしまうのではないですか?
いい加減にしてください!!

◆おまけ

参考までに、DELTA社が集計しているUZRを元に"守備のベストナイン"(←投手除いてるからエイトじゃないの?)を選ぶと、このようになるそうです。
↓↓↓

やはりGG賞とはかなり違うポジションも。改めて守備力はデータだけでは測れないなと強く感じました。記事の内容も非常に興味深いので、気になる方は読んでみることをオススメします。

プロ野球のイベントも11/25の『NPBアワード』
を残すのみとなりました。各タイトルは確定していますが、新人王そしてリーグMVPは記者投票で決定します。

昨年のセ・リーグでは、流石に『新人特別賞』多過ぎと話題になりましたが、今回はどうなるでしょうね?また近くなったら、予想などしてみようかと思います。

MVPも2年連続あの2人で決定だとは思いますが、また"謎の1票"問題で物議を醸すんじゃないの⁉️優勝決定サヨナラ打の丸山和郁に1票入ったりしそうで怖いよー😭お願いだから悪目立ちさせないでくださいね💦

無駄に長くなってしまいましたが、ここまでお付き合い頂き、ありがとうございました。

本日はこの辺で。
それでは、また👋


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